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松舞町ラブストーリー
山陰の仮想の町松舞町を舞台にした、様々な恋愛を見守ってやって下さいね。
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いつかきっと・・・
「ちょっとぉ健吾、起きなさいよ」
「ん~、何だよ楓ぇ 今日は学校休みだろ。休みの日まで、勝手に俺の部屋入って来るなってばよぉ」
「何を寝ぼけてるのよ健吾 ほらもう5時時半だよ」
「ナニぃ5時半? ・・・いつもより1時間早いじゃないかよ」
「だからぁ、今日はオープンキャンパスに行くんでしょ」
あ~もう・・・今から、こんな調子じゃあ専門学校入学後が思いやられますね
あっ、おはようございます、楓です。
―――――――――11月5日(土)―――――――――
「ダァーッ、何でもっと早く起こさなかったんだよ楓」
必死に健吾がペダルを漕いでいます
「私はちゃんと起こしたわよぉ そんな事より、転ばんでよ健吾」そう言いながら、健吾の身体に腕を巻き直す。
「大体、楓が重たいんだよ」
「時間無いから、俺の自転車の後ろに乗れって言ったのは、あんたでしょ」
私を後ろに乗せ、健吾の自転車は坂道を爽快に降りていきます。
「朝晩、ずいぶん寒くなったわよね」そう言いながら、私は健吾の背中に身体をピッタリくっつけた。
少し汗ばんでますが、心地好い暖かさが私の身体に伝わってくる。
「おっ・・・おぅ。何たって11月だからな。一年なんてあっという間だな楓」
そう言われて、一年前の事を考えてみた。
確か、高文連に向けてブラバンの練習が大詰めだったと思う。
私達にしてみたら、部長副部長として初めてのステージだった。
タクトを振る健吾の動きがぎこちなくて、リズムが取れなかった事を思い出した。
「ん?どうかしたか楓?」
「ううん。一年って本当に早いね健吾。あっ!ネエ向こうに見えるライトって列車じゃない?」
「あっマジだ!楓、飛ばすぞ」
「うん」そう言いながら、私は健吾により一層しがみついた。


「ふぅ~・・・何とか間に合ったな楓」
「本当・・・列車のライトが見えた時には、絶対に間に合わないって思ったわよ。」
何とか列車にも間に合って、今専門学校の前に立っています。
「うわぁ、校舎キレイだね」
「そうだな。あっ、あそこが受付みたいだぞ。」
受付を済ませ、先ず向かった先は、学食です。
考えてみたら、健吾は朝ごはん食べてないんですよね(;^_^A
受付で貰ったパンフレットをパラパラめくりながら、パンを飲み込んだ健吾が話し掛けてきた
「楓は、何学科希望なんだ?」
「私?私は佳奈絵さんと同じビジネス科に行こうと思ってるの。健吾は、やっぱりプログラム科かクリエイティブ科?」
「そうだな、パソコンメインの学科に行きたいね、俺的には。」
「あんたには、それが向いてるわよね」
「しかし毎朝五時半起きは辛いなぁ」
「あんたが遅くまで起きてるからよ。この際、早寝早起きの生活スタイルに改めたら?」
「そりゃ無理! だって、そんな事したらファイナルファンタジー出来ないじゃんか」
「ったく、健吾と言いお兄ちゃんと言い、どこまで子供なのよぉ。佳奈絵さんがぼやきたくなる気持ちが解るわぁ」
「そう言うなって、女には解らない男のロマンスなんだよ。それに、プログラム科なんて入った日には、趣味と実益兼ねるんだから仕方ないだろ」
「まぁ確かにそれはそうなんだけど・・・確かに早起きは辛いわよね。私なんか、毎朝あんたを起こさなきゃいけないんだから、余計大変よ。あぁ、佳奈絵さんのアパートに住めればねぇ」

「どうせなら、雲山で一緒に住まないか楓」
「ちょっと真顔で何をふざけた事言ってるのよぉ健吾」
アイスティーのストローから口を離し顔を上げた。
「いや、半分マジなんだけどな」
その真剣な眼差しに、私の心は揺れ動いた。
確かに、健吾と一緒に生活するのには憧れていたけれど、まさかこんな近々にそんな話が持ち上がるだなんて考えても居ませんでした。
それに、いくら幼馴染みであっても、一緒に暮らしてみなきゃ分かんない事って有ると思うんですよね。
それがプラスの結果なら良いんですが、もしマイナスのベクトルだったとしたら・・・考えただけで胸が締め付けられてきます。


「な~んてな、驚いたか楓? 安心しろ、誰が好き好んでお前なんかと同棲するんだよ。それに、そんな話がヒデ兄の耳に入ってみろ、俺が半殺しどころか完全に息の根を止められてしまうだろうが。」
「・・・そうよね、お兄ちゃんなら殺した上に、耕運機で畑の中に肥料として混ぜ込んじゃう位しそうよね。って言うか、何で好き好んでなのよ。私だって健吾みたいなオタクとは一緒に暮らしたくないわよ。」
そうは言ったけれど、私は分かっています。
真剣に、困った顔をしている私に、気が付いた健吾が気を利かせて話をはぐらかせてくれた事。

「さぁ健吾、そろそろ説明会が始まる時間よ。」
「おう、行くかぁ楓」
そう言って立ち上がった健吾の左手を、私は握りしめた。
「いつか・・・一緒に暮らしたいね」静かに呟いた私の手をギュッと健吾が握りしめた。



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