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松舞町ラブストーリー
山陰の仮想の町松舞町を舞台にした、様々な恋愛を見守ってやって下さいね。
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すき By M.Watanabe
ホームの端に立ち、その向こうに続く線路眺める。
線路沿いに咲いた日向葵が、楽しそうに風に揺れています。
こんにちは神田瑞穂です。
―――――――――8月6日(土)―――――――――
昨日田中君から、今日の16時着の列車で松舞に帰るって、メールが届きました。

「はぁ、ちょっと早かったわねぇ」
四カ月会えなかった寂しさから、つい早く家を出てしまった・・・今はまだ、15時過ぎです。

・・・考えてみたら、松舞駅に来たのは何カ月ぶりでしょう
私は地元の会社に就職しましたから、列車に乗る事も有りません。
高校時代みたいに友達と、駅で列車が来るまでオシャベリするなんて事も無くなりましたから、駅に来る用事が本当に無いんですよね。
あの頃、よく落書きをしていた伝言板は、今でも高校生達の落書きが一杯でした。

「しかし、今日も暑いわねぇ・・・」
かぶっていた麦わら帽子を、うちわ代わりにしてパタパタと扇ぎながら、今度はホームの反対側に視線を移す。
駅員さんが、撒いた打ち水が空中に解き放たれた瞬間、太陽に反射してキラキラ輝いています。


「・・・もしこれで、田中君が列車に乗ってなかったら、バレンタインディーの二の舞よね。」
あの時は結局、3本の列車を待って田中君に会う事が出来ました。
でも、素直にチョコレートを渡す事が出来ず、結局義理チョコって渡しました。
少し照れながらも笑顔で受け取ってくれましたから、まぁそれはそれで良かったのでしょう。


このまま立っていても仕方ないので、近くのベンチに腰を下す。
バッグから、鏡を取り出し覗いてみる。
「やば、慌ててたから、チーク塗り忘れてるわぁ」
この4カ月の間に私は、ピアスを開け髪を染めて化粧をする様になった・・・こんな私を見たら、田中君びっくりするかなぁ?
案外、私以上に彼の方が変わっていたりして・・・
ロンゲ金髪鼻ピなんてなってたら、どうしましょ(^_^;)

格好はともかく、私の気持ちはあの頃と変わってはいなかった・・・むしろ田中君に対する思いは強くなる一方です。
片や田中君の方はどうなんだろう?
ほぼ毎日メールを送ってくれているから、きっと悪い方へは変わっていないとは思うけど、相変わらず彼の中で私は、友達以上恋人未満って存在なんだろうか?
ひょっとして私がどんなに望んでも、叶わない切ない初恋なんでしょうか?
そんな思いが日増しに強くなって、息も出来ない位に胸が熱くなります。


うううっ、暗い事ばかり考えていても仕方有りませんよね。
少しは明るい事でも考えましょう。
いつまでこっちに居るのかは分からないけど、高校時代一緒に行けなかった海水浴や花火大会とか、一緒に出かけちゃお。
こっちは社会人、車だって手に入れちゃってますから、高校生カップルみたいに時間を気にする事なく過ごせちゃいますからね。
いつまでも高校時代みたいに、消極的じゃあ人生面白くないです。
もし、田中君にその気がなくても、絶対に振り向かせてやるんだから。
田中君が、フィアンセを連れて帰って来てたとしても、そのフィアンセから田中君を奪い盗ってやるんだ。
・・・って、ちょっと大袈裟かな? でも、誰かを傷つけてでも離れたくない、そんな気持ちで一杯です。


・・・あっ今、遠くで気笛が聞こえました。
立ち上がり、耳を澄ませてみる・・・聞こえる、微かに汽笛の音が
振り返ると、日向葵が風に揺れていた。


※くりむぞんより
渡辺美里の名曲すきを、オマージュしてみました。

松舞ラブストーリーアーカイブ
 
ショート・ショート編
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御主人様28号・詩音編
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本田・楓編
android game編
純・カヲル編
ちょい、言ったー。
僕と彼女の日々
ある高校生の夏休み編【完結】
(小夜曲)sérénade編【完結】
楓・青木先輩編【完結】
本田・沢田編【完結】
2009年収穫祭編【完結】


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テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

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