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松舞町ラブストーリー
山陰の仮想の町松舞町を舞台にした、様々な恋愛を見守ってやって下さいね。
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android game VOL,1
彼女の存在を知ったのは、携帯に届いたメルマガがきっかけでした。
「ふ~ん、メイドロボ育成ねぇ‥‥」
萌え系育成ゲームは、嫌いじゃない、って言うか嗜好にピッタリはまっていると言えますね。
そこで早速、会員登録をしてみました。
こんばんわ、飯塚一郎って言います
――――――――― android game 編 1月10日(月)―――――――――
:あなたのお名前は?

・・・実名の方がのめり込めるんだろうけど、やっぱり実名は抵抗が有るよなぁ・・・でもまぁ一郎なんて、教科書に出てきそうなありふれた名前だし、問題無いでしょう。
:一郎


:「一郎」さんでよろしいですか? 
1、YES
2、NO
:1、YES


:育成するメイドロボに、名前を付けてやって下さい。

・・・う~ん、これも悩むところだな。ありきたりの名前ではつまらないし、片思いのあの子の名前にしようかとも考えたが、もし知り合いにばれた場合マズイから却下します。
これと言った名前を思い付けず、何となく部屋の中を見渡してみる。
先ず目に止まったのは、テーブルの上に置かれたのど飴
「カリンかぁ・・・」なんか堅い感じですよね
次に目に止まったのは、部活の先輩に録音を頼まれたCDのタイトル
「桜ってのも、良いよな」


「ちょっとぉ一郎~」
その時1階から母さんのヒステリックな声が聞こえてきた。
ったく、これからって時なのに・・・「なに~」
僕はけだるい身体を起こし、もぞもぞとドアに向かった。
「何か大きな荷物届いたけど、あんたまた何か注文したの?」
「えっ?あぁ・・・?」
そう言えば、ネット通販で頼んでいた様な、いない様な
「玄関に投げっぱなしだと邪魔だから、すぐに2階に持って上がっときなさいよ」
「あぁ分かったよ」不愛想に返事をしながら、その段ボールに手をかけた。
「うっ、意外と重いな、これ」
そして、階段の壁に何回か箱をぶつけながら、僕は荷物を2階に運び込んだ。

「しかし、何なんだこれ? こんな大きな荷物頼んだっけ?」
箱の上には送り状が貼ってあり、そこには間違い無く僕ん家の住所そして僕の名前が書いてあり、発送元をチェックすると、東京のYip.coと書かれていた。
Yipと言えば、今流行りのメリーアンを作っている会社。そしてボクは、去年遊び半分でモニター希望登録していた事を思い出す。

メリーアン(MELY AN)・・・Make Enjoy Life Yip’s Androidsと言うキャッチフレーズの頭文字を取って付けられたニックネームで、実用家事支援用として売り出されたアンドロイド。
第1世代のYA1-01シリーズ通称フレンディは無機質な容姿でアンドロイドと言うより、ロボットと呼んだ方がピッタリだったが、第2世代になってからはナイスバディの女性型に容姿が変更された。マイナーチェンジされた昨年夏からは既存の女性型YA2-01通称ジェニファーに加え、人気男性アイドル風のYA2-02通称レオナルド、少女風のルックスを持つYA2-03通称アリス、少年タイプのYA2-04通称ハリー、青い猫型の特別バージョンYA2-05D-emon通称ファンタジーシリーズの5種類にバリエーションが増え、本来の家事支援の目的を超えて、話し相手、独身女性の防犯目的、はたまたヲタクの萌えアイテムとして人気に火が点いた。
AIによる学習機能プログラムも優秀で、性格や容姿もカスタマイズ出来るし、毎週の様に新しいスキルや改造パーツがYip社やサードパーティーから発表されていた。
噂では地下市場で性的欲求を満たす各種パーツも高値で取引されているらしい。
パワーユーザーはオンリーワンのメリーアンを作る事に時間と財力を惜しまず、オリジナルのプログラムを開発したり、ネットで配信したりしている。
その経済効果は1兆円を超えるとも言われ、日本発の斬新なムーブメントとして海外も注目している。

そんなメリーアンシリーズの少女タイプYA2-03のモニタープレゼントに応募していたのだった。
「えっ?まさか?」
バーチャルメイドロボゲームで我慢しようとしていたのに、メリーアンが手に入るなんて・・・貼られたガムテープを乱暴に剥がし、段ボールの中を覗き込んでみる。
「うぉッ!」段ボールの中には、無愛想な茶封筒と、白いワンピースを着た女の子がエアパッキンに包まれ入っていた。
「これってどう見ても・・・人間・・・だよな。まさかして死体?」
死体なら顔が青いはずだが、彼女は透き通った健康的な肌の色をしている、眠っている様にすら見える。
僕は、恐る恐る彼女のほっぺたに触れてみた・・・生きているみたいな弾力は有るが、その肌は室温に近かった。
Congratulationsと印刷された茶封筒の中身を見てみると、モニター当選通知とモニターについての規約が数点書いてある。「やっぱり、当選したんだオレ」嬉しさと驚きで少し混乱してしまった。

段ボールから彼女を取り出し、添付されていた数枚のCD-ROMからチュートリアルCDを探し、パソコンに入れてみる。
軽快な音楽と共に、オープニングムービーが流れ始める・・・ふつふつと、メリーアンが自分の物になった実感が湧いてきた。
Welcom our world とロゴが流れ、メリーアンの姉貴分と言う設定のイメージキャラクター アンジェリーナ(実はアンジェリーナ自体も、ファンサークルが存在する位人気らしい)が起動方法や操作方法、注意点を説明している。

「では、実際にメリーアンを起動させてみましょう。(インターネットに接続します、接続環境を確認下さい)

よいよ、お待ちかねの起動開始です。
「起動に備え、半径1メートル以内に物の無い平坦で安定した場所に、足を延ばした状態でアンジェリーナを座らせて下さい。」
ボクは、急いで漫画やゲームソフトを部屋の隅っこに追いやって、メリーアンを座らせた。
「現在お使いのパソコンに添付のUSBケーブルを接続し、メリーアンの首の後ろ延髄の辺りに有るカバーを外して、USBケーブルのもう一端を差し込んで下さい」
黒いセミロングの後ろ髪を軽く持ち上げ、防水カバーを外しUSBコネクターを差し込む。
「再度、周囲の安全を確認し、パソコン上の起動ボタンをクリックして下さい」
恐る恐る起動ボタンをダブルクリックする。
CDドライブの作動音に合わせて、メリーアンがウィーンと静かに唸り始める。
「初期作動チェックが完了致しました。アンジェリーナのレクチャーはここまで♪ 後は、あなたのメリーアンがパソコンを通して話し掛けて来ます。大切な事をメリーアンは聞いて来ますから、ちゃんと返事してあげて下さいね。もし、分からない事が有ったらヘルプボタンで私を呼べば、色々教えちゃいますよ。

パソコン画面が一瞬暗くなり、プログラム言語が画面を流れ始めた。


:あなたのお名前は?

・・・ゲームと違い、実生活に直結する問題だから実名じゃないとな。
:飯塚一郎


:「飯塚一郎」さんでよろしいですか?
 1、YES
2、NO
:1、YES


:私は「飯塚一郎」さんの事を、何と呼べばよろしいですか?

思わずさっきの携帯ゲームを思い出した・・・
ここはやっぱりメイドらしく・・・
:御主人様


:「御主人様」でよろしいですか?
 1、YES
2、NO

・・・改めて考えてみると照れくさいよな、妹っぽく「お兄ちゃん」とか呼ばせてみたいけど友人とかに聞かれた時、絶対馬鹿にされるだろうし・・・確か、学習していくうちに呼び方も変わるはずだから、普通に一郎さんでいいか。


:2、NO
:私は「飯塚一郎」さんの事を、何と呼べばよろしいですか?
:一郎さん


:「一郎さん」でよろしいですか?
 1、YES
2、NO
:1、YES


:一郎さんは男性ですか女性ですか?
 1、男性
 2、女性
:1、男性


:一郎さん、私の名前は何って言うのでしょうか?

これもさっきの携帯ゲームと同じジレンマだよな・・・ボクはもう一度部屋の中を見渡してみる。
そして追いやられた漫画の向こうのごみ箱の中、昨日先輩が食べ散らかしていったお菓子の空箱に目が止まった。
「イチゴのミルフィーユ・・・いちご・・・ミルフィーユ・・・みるふぃ~ゆって、どうだろう? 響きが可愛いし」
:みるふぃ~ゆ


:「みるふぃ~ゆ」でよろしいですか?
 1、YES
2、NO
:1、YES
また、メリーアン・・・いや、みるふぃ~ゆが静かに唸り始めた。


:それでは一郎さん、私の初期性格を選択して下さい。
1、 ニュートラル
2、 姉御肌
3、 甘えん坊
4、 泣き虫
5、 ボーイッシュ

これって、後でどんどん性格が変わっていくとは言え、悩みますよね。
ニュートラルじゃつまらないし、姉御肌は苦手ですからねぇ・・・やっぱり甘えん坊辺りが萌えの要素が強くて良いんじゃないかな?
:3、甘えん坊


:3、甘えん坊タイプでよろしいですか?
 1、YES
2、NO
:1、YES
CD-ROMがまた動き始めた。


:じゃあ一郎さん、私の初期獲得スキルを選んで下さいね。一応一通りのお仕事はこなしますけど、人間同様やっぱりメリーアンによって、得意不得意が有りますからね。
1、 きれい好き
2、 クッキングスクール卒業
3、 聞き上手
4、 雑学王
5、 ちょっぴりドジっ子
6、 国際A級ライセンス取得済み 
もちろんこれからもどんどん勉強して、一郎さんのお役にたてる様頑張っていくんだから♪

お~、いきなり口調が変わった。この辺の作りまで凝ってますね。
ここもやっぱり萌え要素の強いドジっ子でしょ
:5、ちょっぴりドジっ子


:え~っ一郎さん、私ってちょっぴりドジっ子なんですか?
 1、YES
2、NO
:1、YES 


:グスン、失礼しちゃうなぁ~ドジっ子だなんて・・・う~ん、テンションを上げていかなくっちゃあ♪
次は一郎さんの・・・一郎さんの・・・あれ?メモどこ?メモが消えちゃった・・・アンジェリーナお姉様ぁ~(^^ゞ
はいはい、みるふぃ~ゆちゃんったら相変わらずドジっ子なんだから(笑) はい、メモのコピーをあげるから頑張ってね
・・・コホン。改めまして・・・え~っと、次にもう少し一郎さんの事、教えて欲しいなぁ
 1、YES
2、NO
:1、YES


:一郎さんのお住まいを、郵便番号から教えて欲しいなぁ。私の帰る場所ですし、私宛の荷物が届く事だって有るかもしれませんからね。(以降、ユーザー登録になります)
:郵便番号69・・・・・松舞町・・・

っと、情報漏洩とか心配だけど、元々ここの住所はモニター応募の時点でばれちゃってる訳だし、みるふぃ~ゆ(改めてこの名前を口にすると、ちょっぴり恥ずかしいですね)が、買い物帰りに迷子になっても困りますからね。


:郵便番号69・・・・・松舞町・・・ですね、良い街ですよね。
 1、YES
 2、NO
:1、YES

って言うか、「良い街」って事に返事したみたいだな、これじゃあ。


:ねぇ、一郎さんとアドレス交換したいなぁ(携帯又は連絡の取れる固定電話番号と携帯メールアドレス又はパソコンのメールアドレスを登録して下さい。※フリーアドレス不可)
:080-××××-××××
1low@××××.ne.jp


:やった~一郎さんのメルアドゲット~♪
あっそう言えば、一郎さんのお誕生日っていつなんですか?
:1995/2/10


:じゃあ、一郎さんは今15才なんですね、職業は何してるんですか?
1、学生
2、会社員
3、フリーター
4、家事手伝い
5、その他
:1、高校生


:一郎さんは高校生なんですね、1年生ですか?
 1、YES
 2、NO
:1、YES


:私もメリーアン1年生なんですよ♪
さてっと、そろそろ働きださないとアンジェリーナお姉様に怒られちゃいますよね。
私が座っている周りに何も物が無いのを確認してから、1、完了ボタンを押して下さい。
(初期設定のインストールが完了します)
:1、完了


ひとしきり大きく起動音がみるふぃ~ゆから聴こえて来たが、しばらくして静かになってしまった。
あれ?フリーズ?っと思いみるふぃ~ゆの顔を覗き込むと、ゆっくりとみるふぃ~ゆが瞼を開いた。
「初メマシテ一郎サン。コレカラ頑張ッテ働キマスカラ、ヨロシクオ願イシマスネ

そう言いながら静かに頭を下げた。
反射的にボクもつい頭を下げる。

「アッ一郎サン、イキナリナンデスケド、マダバッテリー充電ガ20%シカ完了シテナインデスゥ、コノ部屋ノ日照量ダト100%充電ニハ、ソーラーモードデ6時間カラ8時間カカッチャイマス。USB充電ナラ、パッシブモードデ4時間、ソーラー充電併用ノオ昼寝モードデ2時間デ済ミマスガ、ドウシマショウカ?」
「そうだな・・・段ボール片付けたりするからお昼寝モードで充電しようか」
「分カリマシタ一郎サン。2時間熟睡シチャイマスケド、良イデスネ?

「うん。どう操作すればいいんだい?みるふぃ~ゆ」
「大丈夫デスヨ、寝ル場所ヲ指示シテ頂ケレバ、勝手ニ移動シテ眠リダシマスカラ。」
「そっか、押入れとかだとやっぱり怒る?」
「ソンナァ、私ハ猫型ジャナインデスヨ・・・マァ、ドウシテモッテ言ワレレバ、ソコデ寝マスケド・・・

「嘘だって、みるふぃ~ゆ。そうだな・・・窓際なら邪魔にならないかな」
「ハイ、分カリマシタ♪」
みるふぃ~ゆは、ゆっくりと立ち上がった。
そのスムーズな動きは、評判通りの機械で有るとは絶対に思えない物だった。
「窓際ッテ太陽ガ当タッテ、ポカポカ気持チイイデスネ、一郎サン

そう言いながらみるふぃ~ゆは、猫の様に丸くなった。
「へぇ~そうやって眠るんだ」
「ジロジオ見ラレルト恥ズカシイデスゥ。オ昼寝モードノ時ハ、出来ルダケ省スペースデ済ム様ニ、コノポーズデ眠ルンデス・・・アッ眠クナッテキマシタ・・・一郎・・サン・・・オ・・ヤス・・・ミ・・・ナ・・・・サ・・・・・」

ボクはみるふぃ~ゆの隣に腰掛け、しばらく彼女の寝顔を眺めるのだった。


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テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

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