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松舞町ラブストーリー
山陰の仮想の町松舞町を舞台にした、様々な恋愛を見守ってやって下さいね。
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saturday
「んじゃあ日向、忘れもん無いか? ちゃんとシートベルトしろよ~」
「OK大丈夫、洋君こそ睡眠不足で運転大丈夫?」
「毎度の事だ(笑)。それに会社までだから大丈夫だって」
今日は、東京で大学生している妹の朝葉とその彼氏の颯太君と会う事になってます。
でもその前に、昨夜洋君は会社の車で帰って来ているので車を置きに、洋君の会社に向かう所です。
おはようございます、日向です。
―――――――――9月26日(土)―――――――――
洋君の会社を訪れるのは、初めてなんですよね。休日だから誰も居ないけど、ちょっぴり緊張してます。P1020870.jpg
「えっ?何?ここってゴーストタウン?」
って、思わず叫んじゃう位にウィークエンドのオフィス街は、車が走っておらず人通りも有りませんでした。
「やっぱ、オフィス街は週休二日の所が多いからな。」
「ふ~ん、そんなもんなんだ。」
「ほら、あそこのコンビニの所がうちの会社が入っているビル、あそこの9階なんだ。」
少し小ぢんまりとした‥‥‥とは言え、松舞ではお目にかかれない十数階建てのオフィスビルでした。
「へえ~意外と素敵なビルね。」
「そうかぁ? それであの信号を曲がった所に駐車場が有るんだ。」


車を止めて、歩いて駅へと向かう。
「ここの立ち食い蕎麦屋、安くて旨いんだぜ。それから向こうの定食屋、ボリュームが凄いんだ」
そう、説明(自慢‥‥?)しながら歩く洋君を見ていると、何だかんだ言ってこの街が好きなんじゃないかと思えてしまう。

そんな話を聞きながら10分程で駅に着きました。
「ここからだと渋谷まで、230円だな。」
「うん、分かった。切符買って来るね。」
この一週間で学んだ事、それは‥‥suicaって本当に便利なカードなんですね、まあ山陰に導入されるのはまだまだず~っと先の話なんでしょうけど。
「お待たせ、ようく‥‥」
洋君の後ろ姿に話掛けながら気が付いた、洋君は誰かと話をして言いました
「あれ?村田さんお知り合いですか? あっ!ひょっとして噂の彼女さんです?」
「ばっ、馬鹿、飯野。噂って何だよ~噂って」
飯野‥‥あぁ、確か一緒に大阪から東京に転勤になった、洋君の後輩さんですね
「初めまして、飯野さんですね緑川日向って言います。いっつも洋君がお世話になっております。」
「あっ、すいません遅くなりました、僕、村田さんの後輩の飯野和彦って言います。お噂はかねがね聞いておりますよ」
「だから。飯野、余計な事言うな」
「どんな噂ですか飯野さん?」
「『俺の彼女は、美人で性格も良い』とか、『料理が上手い』とか‥‥‥噂って言うより、ノロケ話ですね確実に(笑)」
その話を聞いて思わず赤面してしまった。
「あっ、じゃあ僕、会社に行って忘れ物取ってから、秋葉に遊びに行きますんで、お先に失礼致しますね。緑川さん、フツツカな先輩ですが、捨てないでやって下さいね(笑)」
「イエイエ、こちらこそ出来の悪い先輩でしょうが、我慢してやって下さいね(笑)」
「あのなぁ、お前ら~。俺をネタにするなよな~」

さすがにウィークエンドの山手線は、少し空いてますね。
「彼が飯野君なんだ。素直で真面目な感じの人だね。」
吊皮に掴まりながら、洋君に話掛ける。
「そうだな、少し押しが弱いのが珠に傷なんだけどな。でも社内外の評価は高いぞ、奴は。」
「そっか‥‥洋君の社内外の評価はどうなの?」
「それを本人に聞くかぁ普通‥‥‥でも実際どうなんだろうな?。中小企業だから第一線で働けてるけど、大企業だったら間違い無く窓際か肩叩き待ちだろうな。」
「そんな事無いって、洋君はあれだけ頑張っているんだから。」
「頑張っても頑張っても報われない事だってあるさ、そりゃ。社会なんてそんな物だって‥‥‥」
洋君らしからぬ後ろ向きな発言に、思わず返す言葉を失った。
気丈に明るく振舞っているけど、やっぱり洋君だって色々な悩みを抱えているんですね。私じゃ解決出来ないかもしれないけど、少しでも洋君の支えにならなきゃいけませんよね。

「‥‥‥そんな事より日向、朝葉ちゃんの彼氏ってどんな感じなんだ?」
少しうつむく私を気遣ってか、洋君が別の話題を振ってきた。
「えっ?‥‥‥う~ん、颯太君はスポーツマンタイプかな、ほら陸上部員だし。でもちょっぴり繊細って言うかナヨナヨってした所も有るわね。」
「くぅ~、仲々辛口な評価だな。」
「でもイイ子だよ。朝葉達も付き合い始めて丸四年なんだよね、ほら洋君が初めて映画に誘ってくれた日、あの日が朝葉と颯太君の初デートの日なんだよね。もし洋君が映画に誘ってくれてなかったら、私もデートに付き合わされる所だったんだから(笑)」
「そっかあの映画かぁ‥‥懐かしいなぁ。また今度DVD借りてきて見てみようか、日向」
「そうだね、もう一度あの映画見てみたいな♪ でも今夜を逃したら当分見れないよね?」
「うっ、確かにそうだなぁ」
「だから早く私を‥‥‥」
思わず言葉に詰まってしまった‥‥‥「迎えに来て」っと言い出せなかった。
それは、恥ずかしいって言うのも有ったけど、そのセリフが洋君の足枷になるのが怖かったから。
折角東京で頑張ってる洋君の重荷にはなりたくない、洋君には思うがまま自由に羽ばたいていてもらいたい。
「『私を』なんだよぉ、一体?」
「ごめん、何でもないよ。DVDは今度のお正月の楽しみに取っておこうね、洋君♪」
「あぁ‥‥そうだな、そうしようか。」
少し考え込んでから、洋君がこう続けた。
「でもいつまでもこんな遠距離生活じゃあ、お前も辛いよな日向。」
「大丈夫だよ洋君、こうして洋君と過ごせる日々が少しは有るんだから。独りぼっちや無いんだから」
「無理すんなよ日向。お前の思うがままを口にして良いんだぞ。」
‥‥私の言いたかった事に感付いているみたいですね。
「早く迎えに来て」小さく呟いてみる
私の手を握り、小さく頷く洋君。
「もうすぐ迎えに行くから、その時まで日向のままで待っていろよ」
そう耳元で囁かれた。私も小さく頷く。
「さて、そろそろ渋谷に着くぞ日向。」「うん♪」
そう言いながら、より一層お互いの手を握りしめ有った。



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テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

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