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松舞町ラブストーリー
山陰の仮想の町松舞町を舞台にした、様々な恋愛を見守ってやって下さいね。
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お盆休み入りました♪
「お待たせ、モリヒデ♪」
先に下に降りて、ゴン太の相手をしていた俺の後ろ姿に、ヒグラシが声をかけてきた。
「おせえよ、ヒグラ‥‥シ‥‥」振り返った俺は思わず息を飲んだ
毎年の事ながら、ヒグラシの浴衣姿を見る度にドキッとしてしまいます。
「ゴメンゴメン、一人で帯を締めるのって、結構難しくってね。」
「さぁ、行くぞ。」
「あっ、待って」ヒグラシは俺に駆け寄り、腕を絡めてきた。
何もアパートの前で腕を絡めてこなくても‥‥でも、悪い気はしなかった。
こんばんわ、モリヒデです。
―――――――――8月13日(金)―――――――――
今夜は、松舞が一年で一番盛り上がる、花火大会です。
今年の夏は、颯太の奴も忙しいみたいで、帰省してません。
緑川は帰省していますが、今夜は用事が有るとかで、花火大会に参加はしませんでした。

「考えてみたら、二人っきりで花火を見るのは、初めてだな。」
「そう言えばそうよね、いっつもなら朝ちゃんや颯太君と一緒だもんね。去年は楓ちゃんに青木君も一緒だったわよね。今年は楓ちゃん達は?」
「楓と健吾は、道の駅のアルバイトが忙しいみたいで、バイトが終わってから車で、お袋に送ってもらうらしいぞ」
「そっか、お盆の里帰りで、お客さん多そうだもんね。じゃあ今夜は二人っきりだね♪」
「何だよ、気持ち悪い事言うなよな」
「あら、気持ち悪くてすいませんでした。あっ見て見て、リンゴ飴売ってる~」
「相変わらずだな、ヒグラシは(笑)」
「何よ~、いちいち噛み付くわね」
「ほらよ、おごりだ。おじさん、お金ここに置いとくね」俺は、リンゴ飴をヒグラシに手渡した。
「あっ、ありがとう。珍しいわね、ドケチなモリヒデのおごりだなんて」
「お前も、いちいち噛み付くなぁ(笑)」
「お互い様だったね。うん、甘くて美味しい♪、ほらモリヒデも食べてごらん。」
ヒグラシが目の前に差し出したリンゴ飴にかぶり付く。
甘い飴の香りが、リンゴの香りを一層引き立てています。

夜店荒らしの朝ちゃんが一緒なら、それはそれで楽しいんですけど、たまには誰にも邪魔されずに見る花火大会って言うのも良いものですね♪
「しかし、緑川だけ帰ってくるとは、意外だったな。」
「えっ? うっうん・・・そうよね・・・」
「あっ、ヒグラシ・・・その口振り・・・何か知ってんだろ。まぁ、プライバシーの問題だから、良いんだけどな。それより、どこから見ようか? 松舞大橋の上が一番きれいなんだろうけど、もう人が一杯だろうしな。」
「そうねぇ・・・やっぱり河原に降りようか」
「じゃあ、その前に、ビールやたこ焼き買い込んでおかなきゃな」
「ったく、未成年の飲酒は法律で禁止されてるのよ、成人として見過ごす訳にはいかないわ。(笑)」
「何だよ、こんな時だけ大人面しやがって(笑)」
「だから、ビールは私が買う! あんたは、たこ焼きとソフトドリンク買いなさいよ」
「はいはい・・・」ヒグラシは、缶ビール一本で酔っちゃう位だから、たぶんそんなには呑めないはず。ここは素直におばさんの言う事に従っておきましょうかね。(笑)

河原に座り、空を見上げる。
満点の星空とは言い難いが、先ず先ずの天気です。
「ヒグラシ、ビールビール。」
「ダメよ、これは私が飲むんだから。」そう言いながら缶ビールを、プシュッと開けて、ビールを飲むヒグラシ。滅多に見る事のない、可愛い横顔です♪
「あぁ~、汗かいてるから、ビールが旨いわぁ・・・」
「何だよ、そのオヤジ臭いセリフは(笑)」
「いいでしょ、本当に美味しいんだから。でも、美味しいのは最初の一口だけなんだよね・・・捨てるの勿体ないから、モリヒデにあげるわ。その代り、そっちのコーラちょうだい♪」
すっごく、回りくどい事をしている様な気もしますが(^^ゞ  ヒグラシの飲みかけのビールを口にする
「うぉ~確かに旨い。今日も一日ドタバタしたからなぁ」
「ゴメンね、千華屋の配達に付き合わせて」
「いいって事よ、どの道、アパートでダラダラ過ごしていただろうから。」そうなんです、午前中にうちのじいちゃんばあちゃんの墓参りを済ませて、午後は大家さんの手伝いで、田舎饅頭を配達してました。
「明日は、そこまで忙しくないみたいだから、どこか遊びに行かないモリヒデ?」
「そうだな、そう言えば、結局海水浴は一回行っただけだったな・・・でも盆だから、海水浴は無理か。なら山だな・・・どこか自然でも撮影に行くか?」
「そうねぇ・・・大山から蒜山にかけて行ってみない? 植田正治写真美術館ももう一度行ってみたいし」
「いいねぇ、じゃあ明日は早起きして出発だな。」
「うん・・・あっでも、お弁当の材料買ってないわ」
「いいじゃん、たまには外食しようぜ。蒜山にハーブレストランが有るって、颯太が言ってたし」

ドンッ
突然、身体が震えるほどの、轟音が響き渡った。
「あっ、始まったわよ、モリヒデ うわ~大きい」そう言いながら少し首を竦めるヒグラシ
「馬鹿、何、首を竦めてるんだよ。落ち来ないって(笑) うぉ、デカっ」
「あんただって、今、首竦めたでしょ(笑)  キレイねぇ・・・そう言えばカメラ持って来なかったわね、お互い」
「そうだな・・・失敗したな。でもまぁ、その分花火を楽しめるからな。」
「それもそうね、カメラが有ったら今頃、露出かまったり、シャッタースピードの調整したりとか、お互い無言で、カチカチやっているでしょうね(笑) あっ見て!枝垂れ柳みたいで綺麗~」
・・・そうはしゃぐヒグラシの横顔を、こっそりデジカメに収めました・・・俺が、カメラを忘れる訳なんてありませんよぉ(笑)

二人で空を仰ぎ見る。
気が付くと、俺の左肩に、ヒグラシの頭が乗っていた。
折角の二人っきりで見る花火大会だ、ヒグラシの好きな様にさせておこうかな・・・
「なんか、凄く幸せな気分‥‥」
ヒグラシが呟いた。
「あぁ‥‥確かにな」
ヒグラシと見る花火大会は、これで5回目だ
これから先も毎年二人で、この松舞花火大会を見る事だろう。
きっとその年毎にそれぞれ思い出が出来ていくだろう。
でも、今日の花火大会が一番だって気がする。
「ねぇモリヒデぇ、大好きだよ、ず~っとず~っとね。」
すわっ、こんな人混みの中でいきなり何を言い出すんだよ、ヒグラシは(・_・;)
「ねぇ、キスして‥‥‥」
「馬鹿、無理だってこんな人が多いのに」
何だ何だ? 確かにロマンチックな雰囲気では有るが、明らかにヒグラシの様子がおかしい
‥‥‥あっ、ひょっとして一口飲んだビールのせい?
ヒグラシって酒乱になるんだ(・_・;)
「おいヒグラシ、コーラ飲んで、落ち着けよ。なんならタコ焼き食うか?」
「ううん、大丈夫。ちょっと酔っぱらったみたい、私。」
「お前、酒弱いんだな。初めて知ったよ」
「そりゃ、誰かみたいに高校1年の時から、飲んでませんから。真面目に生きてましたからね。」
「くぅ~、キツいな今の一言(笑)」
しかし、まだまだヒグラシの事、知らない事だらけですね。
まぁ、だからこうして一緒に過ごしていて飽きない訳ですよね。

最後の大玉が上がる頃には、ヒグラシの酔いも冷めました。
でも、相変わらず俺の左肩には、ヒグラシの頭が乗っている・・・
俺も、頭を左に傾けてみる・・・ヒグラシの髪からはシャンプーのいい香りがしている。
「今年も終わっちゃったね、花火大会・・・」
「そうだな・・・そろそろ行くか?」
「もう少し、このままでも良い?」
「あぁ、いいぞ。今日のヒグラシは、なんか甘えん坊だな(笑)」
「いけない?」
「いや、たまにはそんなヒグラシも良いかな・・・」
「たまにはって・・・確かにそうかもね。ゴメンね、いつも素直になれなくって」
「分かってるって。そんな所も含めた、全てのヒグラシが俺は・・・なんだ」
周りの目が気になり、一番大事なセリフは、小声になってしまった
「ありがとう、モリヒデ。ねぇ明日も晴れるかなぁ?」
「んッ?そうだな・・・たぶん大丈夫だろう。」俺は辺りをそれとなく見渡す・・・
人気が無くなったのを確認し、そっとヒグラシに唇を寄せる。
・・・・・・・

「ねぇ、そろそろ帰ろうか。明日も早起きしなきゃいけないしね。」
「そうだな、ヒグラシ。」
俺達は立ち上がり、来る時と同じ様に、腕を組み歩き始めた。


松舞ラブストーリーアーカイブ
 
ショート・ショート編
モリヒデ・ヒグラシ編
颯太・朝葉編
洋介・日向編
幸一・真子・美結編
御主人様28号・詩音編
比呂十・美咲編
優ママ編
本田・楓編
ある高校生の夏休み編【完結】
(小夜曲)sérénade編【完結】
楓・青木先輩編【完結】
本田・沢田編【完結】
2009年収穫祭編【完結】


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テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

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