FC2ブログ
松舞町ラブストーリー
山陰の仮想の町松舞町を舞台にした、様々な恋愛を見守ってやって下さいね。
カウンター

最近の記事

カレンダー

11 | 2018/12 | 01
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

月別アーカイブ

カテゴリー

QRコード

QRコード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カ・ク・テ・ル
いや~今日も凄い雨でしたね。
少々の雨なら、店頭にハーブポッドの陳列台を出すんですが、さすがに今日みたいな雨だと、ハーブ達が痛みますからね。
それに、こんな悪天候の平日にお客様なんて来られませんし。
だから、今日は溜まっていた事務処理を、後輩スタッフの神田さんと手分けして行ってました。
こんにちは、ハーブショップ みんとぱ~てぃ~の店長代理 嘉本圭之介と言います。
―――――――――7月16日(金)―――――――――
「あれ? 納品書に数字じゃなくて、変な英語が表示されてる? ねぇ、神田さん これってどうすれば良いの?」
「えっ、何て表示されてます?」
「バリューって読むのかな? V A L U E‥‥‥」
「それだったら、その関数の参照先セルのどこかに、文字列が入ってませんか? その前の操作で、セルを追加したり削除したりしてません?」
「あぁ、確かどこかで、セルを1個追加したなぁ。ここだここ・・・・・それで・・・・・参照先セル・・・・・?」
「はいはいチーフ、ちょっとそのファイル保存して閉じてもらえます。そうしないと私がそのファイルに入れませんから。」
「お・・・おぅ。ちょっと待てよ・・・・・・OK閉じた。」
彼女は、モニター画面を見つめたまま、黙々とキーボードを打ちこんでいる。
いや、実は俺、パソコンって苦手なんですよね。
どれ、ここは彼女のご機嫌を取る為にも、アイスミントティーでも入れて来ようかね。
冷蔵庫で冷やしておいた、アイスミントティーをグラスに注ぎ、事務室に戻る頃には、彼女はもう伝票をペラペラと捲り他の作業をしていた。
「チーフ、エクセルの関数直しておきましたからね。」
「あぁ、ありがとう・・・一息入れようぜ。ほい、ミントティー」
「あっ、ありがとうございます。ちょうど喉が渇いていたんですよね」
「しかし、神田さんはパソコン詳しいね。」
「まぁ一応、情報処理専門学校を卒業しましたからね。」
「そうか、そうだったな。じゃあうちみたいな小さな店じゃなくて、一流企業の経理とか行けたんじゃないの?」
「う~ん、求人は確かに有りましたけどね。元々親の勧めで通った専門学校でしたし、やっぱり植物に興味が有りましたからね。だから、この店の求人がうちの専門学校に来た時は、即応募しましたよ。」
「夢の職業って訳か。でも勤めてきたら、現実は全然違っていたろ」
「まぁ、確かに・・・接客業がこんなに大変な物とは思っていませんでした。でも、ハーブに囲まれて、毎日楽しいですよ。」
「そう言ってもらえると、店長代理としては助かるなぁ」
「そう言えば、チーフはどうしてこの店に勤める様になったんですか?」
「俺か?俺は、やっぱり小さい頃から、花に囲まれた生活してたからなぁ。うちの実家が切花農家だからなぁ。今でも松舞の畑で、菊とかを育ててるぞ」
「じゃあ、将来は実家を継ぐんですか?」
「いや、兄貴夫婦が居るから。まぁ、兄貴達は切花じゃなくて、野菜やハーブがメインなんだけどな。だから俺が後を継ぐ必要は無いんだな。・・・・・さぁ、さっさと事務仕事終わらせて、今日は定時退社しようぜ」
「そうですね、折角のチャンスですからね。定時で終われる様に頑張りますよ。」
そう言うと、彼女はまたパラパラと伝票を捲り始めた。

あんなに土砂降りだった雨も、閉店の頃にはすっかり上がってました。
店のシャッターを勢いよく下ろす。
そのガラガラと言う音を聞くと、今日も1日終わったなって、気分になります。
「19:00に仕事終われるんなんて、研修期間が終わってから初めてですよ~」
「そっかぁ? いつも、残業させてすまんなぁ」
「いえ別にそう言う意味じゃないですから・・・すいません」
「いや、良いんだって。本当の事なんだしさ。それより良かったら、どこか夕飯食いに行かないか?」
「あっ、すいません。今夜は先約入れちゃったんです。次は絶対付き合いますから、ごめんなさい。」
「あっ、別に気を遣わなくても良いんだぞ。じゃあ、次、定時退社した時には、どこか食いに行こうな。今日は助かったよ、ありがとう。お疲れ様。」
「あっ、はい。お疲れさまでした。」
駐車場の前で、神田さんと別れた・・・下心は無いけど、勇気を振り絞って誘っただけに、少し落ち込みますね。
さてっと、普段が普段だから、逆に時間が有ると、何をしたら良いか悩みますね。
久しぶりに、あのレストランに顔出そうかな‥‥でも、さすがにあの店に一人じゃ寂し過ぎるからなぁ。
そう言えば友人の竹下が経営するバーに数カ月顔出して無いな。
適当に夕ご飯食べて、あいつの店にでも顔を出すかなぁ。

俺は、一旦アパートに帰り、コンビニ弁当で夕ご飯を済ませ、シャワーを浴びて、夜の街に繰り出した。
飲み屋街のちょうど真ん中に有る、飲み屋が集まったビルの2階に、奴は店を出している。
木製だけれど重厚な扉を開けると、少し照明を落とした店内に静かにジャズが流れている。
この、落ち着いた雰囲気が結構好きなんですよね。
「いらっしゃいませ・・・お~っ、圭之介~!久しぶり、元気だったかぁ?」
カウンターの奥で、シェーカーを振っていた竹下が、俺に気付き声をかけた。
「よう竹、元気だったぞ。相変わらず、この店は繁盛してるな。」
美味いカクテルが評判のこの店は、結構若い女性に人気がある。
今日だって、店内の3分の2は、女性客で埋まっている。
俺は、壁際のカウンター席に座る。
「はいよ、おしぼり。ちょっと待ってろよ」
そう言うと、奴は、テーブル席の方に、カクテルを運んで行った。
この繁盛店を一人で切り盛りしてんだから、奴には頭の下がる思いがする。
「待たせたな、何作ろうか?」
「そうだな~。やはり一杯目はマティーニかな。」
「おいおい、一杯目にマティーニを頼むなんて、挑戦的だな。」
そう彼は、笑いながら、ジンのボトルを手に取る。
「いや、久しぶりだから、お前の腕が落ちてないか、心配なんだよ。」
「御心配無く、腕は落ちてないって。しかし、本当久しぶりだな圭之介、相変わらず忙しいんか?」
「あぁ、こっちもお陰様でな。忙しすぎるから、雲山にアパートを借りたんだ。」
「お~じゃあ、終電や代行代を気にする事無く、飲めるな。」
「まぁ、確かにそりゃそうかもな。ここからなら、その気になればアパートまで歩いて帰れそうだしな。」
そう言いながら奴は、軽やかにシェーカーを振る。
そう竹下の作るマティーニは、ジンとベルモットをステアするのではなく、シェイクするのだった。
「その方が、味が均一で美味い」それが、彼の持論だった。
シェイクされたマティーニを、マティーニグラスに注ぎ、オリーブを静かに落とし込む。
「お待たせしました」そう静かに囁き、目の前のカウンターに、マティーニグラスを置く彼は、間違いなく一流のバーテンダーだった。
カクテルピンに刺さったオリーブをグラスの淵に固定して、静かに渇いた喉にマティーニを流し込む。
こんな日は、ベルモットをドライベルモットに替えたドライマティーニが、美味しい事を奴はちゃんと心得ていた。
「うん、相変わらず美味いマティーニだな。」
「ありがとうございます。」
「そう言えばさぁ、この前来た時に、日本酒とジンで作る酒ティー二の話したよな。あれから作ってみた?」
「酒ティー二かぁ・・・、一時期メニューに載せてたんだけどな。やっぱり飽きられるのも早かったぞ。ドライマティーニにオリーブの代わりにパールオニオンを沈めたギブソンってカクテルが有るんだけど、酒ティー二には、パールオニオンならぬらっきょを使ったのが、面白かったんだけどな。」
「らっきょかよ~。相変わらず、創作カクテル作ってるんか?」
「おう、作ってるぞ。そうだ圭之介、自信作を一杯御馳走してやろうか?」
「それって・・・実験台って訳じゃないだろうな?」
「ふふふ・・・」
「いや、その笑いは何だよ・・・」
そんな馬鹿話をしている時だった。
店の扉が静かに開いた。

竹下は、さっと入り口の方を向き「いらっしゃいませ。」と、声をかけた。
「あの~すいません、一人なんですけど、良いですか?」
「はい、カウンターで宜しければ・・・」
どうやら、女性の一人客みたいだ。
こんな店に一人で来るんだから、何か訳有りの感じですよね。
って言うか、この声・・・聞き覚えが・・・
俺はポケットの携帯を探すふりをして、さり気無く振り返った。
そこに立っていた女性と眼が合う。
「あっ、チーフ・・・嘉本チーフ・・・」
「神田さん? こんなとこで会うなんて、びっくりだな。」
「あれ、お二人はお知り合いなんですか?」
「おう、うちのショップのスタッフなんだ。神田さん、良かった一杯御馳走させてもらえるかな?」
「・・・はい、ありがとうございます。結局、今夜一緒になっちゃいましたね。」そう言いながら彼女が静かに笑う。
俺の横のカウンターチェアに腰かけ、彼女はポーチから細めの煙草を取り出した。
「あれ?神田さんって煙草吸ったっけ?」
ちょっぴり戸惑いながら「はい、お酒を飲む時は、煙草を吸うんです」と、静かに答えた。
「何をお作りしましょうか?」竹下がおしぼりを手渡しながら尋ねてきた。
「そうですねぇ、ミントジュレップ作って頂けますか?」
「はい、分かりました。さすがハーブショップの店員さんですね、ミントジュレップを選ばれるなんて。でも圭之介みたいに、うちのミントにケチを付けないで下さいね。」
「いっいえ、別にそう言う訳じゃないですけどね。嘉本チーフ、このお店の常連さんなんですか?」
「常連と言うか、あいつとは高校の同級生なんだ。俺もたまにしか顔は出せないんだけどな。神田さんは、この店は初めて?」
「はい、学生時代から気にはなっていたんですけど、学生がワイワイ騒ぐ雰囲気のお店じゃない気がして、なかなか店の扉を開けれなかったんです。今日は思い切って店の扉を開けてみて、正解でしたね。」
「確かに、ちょっと落ち着いた雰囲気の店だからね。でも、ダチの俺が言うのも照れ臭い話だけど、竹の作るカクテルは上手いんだぜ。」
「お待たせ致しました、ミントジュレップです。おい圭之介、そんなにお世辞言ったって、これ以上サービスしないぞ。ほいこれ、オリジナルカクテルの題して『夏のひと時』だ。」
「何だよ、折角この店のアピールをしてやったって言うのによ。うお、何だこのカクテル? 金魚鉢見ているみたいな取り合わせだぞ。」
「まぁ、文句言わず飲んでみろよ」
「じゃあ、神田さん。一日お疲れ様でした乾杯~」
奴のオリジナルカクテル「夏のひと時」を口に含む。
口の中一杯に炭酸の泡が弾ける。そしてジンとライムの香りが、後を追う様に広がってくる。
「へぇ、結構爽やかなカクテルだな。んで、中に入ってる赤い物は‥‥‥赤トウガラシ?」
「そうだ、鷹の爪だ。その水草の代わりに入っているのは、水菜だ。金魚鉢の中の金魚みたいだろ。」
神田さんが俺の手元を覗き込んでくる。
「あぁ、確かに金魚鉢の中の金魚に見えますね。」
レコードをひっくり返しながら、竹下が得意げに話始めた。
「実は、焼酎を炭酸で割って、鷹の爪と小松菜をあしらった、金魚酎って酎ハイが、有るんですよ。それをジンライムソーダに応用してみたんです、ナカナカ涼しげでしょ。」
「うん、竹の作った創作カクテルにしては、上手くまとまっているな」
「あっ、ひどい言い草だなぁ。神田さん気を付けて下さいね、圭之介は昔っからこう言う奴なんですよ」
「はい、十分気を付けます」神田さんがクスクスと笑った。そしてこう続けた
「チーフ、このお店って、凄く良い雰囲気ですね。ジャズって結構騒がしい曲ばっかりだと思ってましたけど、こんな静かな曲も有るんですね。」
「神田さんが想像しているのは、きっとスイングだな。スイングはアップテンポな曲が多いからね。ここのレコードは、竹の親父さんのコレクションなんだ。店のコーディネイトは、俺も手伝ったんだぞ。なかなか渋い感じだろ。」
「はい、何だか落ち着きますね。こんな夜にピッタリのお店です。」
「そう言えば神田さん、今日は先約が有ったんじゃなかったっけ?」
「あっ、それは‥‥‥もう済んじゃいました‥‥‥」
少し伏せ目がちになる神田さん。
あれ?マズイ事を聞いちゃったみたいです。
「どうです、神田さん。うちの店気にって頂けましたか?」会話を聞いていた竹が、空気を察して話題を振ってくれた。
「はい、いっぺんで好きになっちゃいました。ミントジュレップもとても美味しかったです。」
「何かお作りしましょうか?私のおごりです。」
「良いんですか?じゃあ、今度はモヒートお願い致します」
「承知致しました。圭之介も何か作ろうか?」
「じゃあ俺もモヒートもらおうかな?」
「少々お待ち下さい」
「実は、ここのミントって俺の兄貴夫婦が作ってる有機ミントなんだよ」
「へぇ~、そうなんですか。ミント大好きなんですよ、私。」
「ミントにも色々な種類が有るけど、神田さんは、どれが一番好みなの。」
「やっぱりオーソドックスな、ぺパーミントですかね。チーフお勧めのミントってございますか?」
「ん?お勧め?そうだな、一つ挙げるとすると、アップルミントかな。香りもフルーティーだし、花も赤でかわいい感じだし」
「お待たせ致しました」
そう言って、竹がロンググラスを二つ、カウンターの上を滑らせた。
「これが、チーフのお兄さんの育てたミントなんですね。葉の発色が良くて生き生きしてますね。」
「そりゃ、俺が技術指導してるからな(笑)」
マドラーで軽くミントを潰し、モヒートを口にする。
「う~ん、爽やかなミントの香りが、口の中に広がりますね♪」
「うちのモヒートは、ライムジュースの緑を殺したくないから、ホワイトラム使って、少し自家製のミントリキュールを垂らしているんです。だから、香りが引き立つでしょ。」
「はい、美味しいです。色も素敵な緑色ですね。」
「ありがとうございます。でも飲み易いから、ついつい飲みすぎちゃんですよね、ラムベースだから、アルコール度も高いですんで、気を付けて下さいね。」
「ありがとうございます、でも今夜は酔いたい気分なんです」神田さんはそう言いながらニッコリと笑う。
「じゃあ、尚の事お気を付け下さい。実は圭之介は、ロールキャベツ系男子ですから」
「何だよ、そのロールキャベツ系って」
「草食系に見えて中身は肉食系男子の事さ。」
「なんだよ、それじゃあまるで、俺が羊の皮を被ったオオカミみたいじゃないか」
「えっ、本当じゃん。こいつ結構手が早いんですよ。」
「はい、知ってます」ケラケラと神田さんが笑う。
「ひどいなぁ、神田さんまで~」
「嘘ですよ。マスター、チーフは凄く優しいお兄さんって感じですよ」
お兄さんかよ‥‥‥
「チーフ、実は今日、2年間付き合った彼と別れちゃったんです。彼が浮気しちゃってて、しかもその相手も専門学校のクラスメイトなんです。マヌケですよね、信用してた相手に、裏切られるなんて。」
「いや、マヌケじゃないって。そりゃ人に裏切られたくはないけど、裏切る人間よりかは、裏切られる人間の方が、素敵だと思うぞ。それだけ純真なんだから。」
「ありがとうございます、チーフ。そう言って頂けると少しは救われた気分になります。私、酔っぱらってますね、こんな話するつもりは無かったのに」
そう言いながら、神田さんはうつむいた。
「神田さん‥‥俺、こう言うシーンは苦手だから、気の効いたセリフは言ってやれないけどさ、神田さんは何も悪くない、その彼氏が見る目が無かっただけさ。神田さんを捨てる様な、そんな男に神田さんはもったいないよ。まだ若いんだから、素敵な出会いはこの先沢山有るって」
「はい、そうでうね。今夜この店に来て本当良かったです。素敵な音楽、インテリア、そして美味しいカクテルに、マスターやチーフとの楽しい会話。全てが素敵な出会いでした。ラストの一杯は、私におごらせてもらえますか?マスター、同じ物を3つ。マスターにもおごっちゃいます。」
「私もですか‥‥では、遠慮無く頂戴致します。」
運ばれてきたモヒートを手にした神田さんが、グラスを高々と上げる。
「じゃあ、今夜の出会いを記念して、かんぱ~い」
やれやれ、神田さん結構出来上がってるみたいですね。

二人で、竹の店を後にする。
「チーフ、ありがとうございました。独りで過ごすには辛い夜だったんですが、チーフやマスターとおしゃべりしている内に、あいつの事なんかどうでも良くなっちゃいました。」
「そりゃ良かった、モヒートのお蔭だな。また、竹の店に友達とでも顔出してやってくれや。」
「はい、そうします。でもチーフともまた飲みたいですね。今度はちゃんと、夕ご飯から付き合いますからね。では、神田は帰ります。」
「おう、明日からまた頑張ろうな、代行だろ、気を付けて帰ろよ。」
「あっ、大丈夫です大丈夫です、車は担いで帰りますから」そう言うと俺に背を向け歩き出した。
おいおい、随分酔っぱらってるな、彼女。
そう思っていたら、神田さんがクルっと振り返った。
「嘉本チーフ。チーフの事好きなっても良いですか?」
‥‥思いも寄らぬセリフに、一瞬戸惑ってしまった。
「今夜はモヒートの魔力が効いているからな。そのセリフは、モヒートの魔力が冷めている時に、聞かせてくれよ。」
俺はそう言うと、軽く手を振りながら、振り返った。
彼女に興味が無いって言ったら嘘になる。
ただ、こんな夜に神田さんと深い仲になったとしても、それはきっと彼女が後悔する事になると思えた。
だから今夜は、フェミニストを気取ってみた‥‥‥どうやら、俺も相当モヒートの魔力にやられたみたいだな。
街の空気は、蒸せ返る程ムッとしていたが、梅雨前線を押し上げる様に、強い風が吹いていた。
その心地好い風に吹かれながら、この街の梅雨明けを俺は感じていた。


松舞ラブストーリーアーカイブ
 
ショート・ショート編
モリヒデ・ヒグラシ編
颯太・朝葉編
洋介・日向編
幸一・真子・美結編
御主人様28号・詩音編
比呂十・美咲編
優ママ編
本田・楓編
ある高校生の夏休み編【完結】
(小夜曲)sérénade編【完結】
楓・青木先輩編【完結】
本田・沢田編【完結】
2009年収穫祭編【完結】


blogram投票ボタン
スポンサーサイト

テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://matumai.blog57.fc2.com/tb.php/193-17e56896
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。