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松舞町ラブストーリー
山陰の仮想の町松舞町を舞台にした、様々な恋愛を見守ってやって下さいね。
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もう一つのエピローグ
「あはは、又、素に会話してるね私達。これじゃあ、まるで中学の時みたいだね。」
そのセリフを聞いた瞬間、僕の気持ちは、楓に一気に流れ込んで行きました。
度々こんにちは(笑)、本田です。
―――――――――3月12日(金)―――――――――
「分かってるって・・・じゃあ、今度こそ本番だ!」
そのセリフを言った時、僕の心は決まってました。
・・・楓とリハーサルをしながら、考えてました、もし今日、沢田先輩に告白して、付き合う事になったとして、俺は楓の視線を追う事をしなくなると言い切れるだろうか?って。
「お前はそれで本当に満足なのか?」って、楓に問う前に俺自身に問うてみなきゃいけないかもな。
確かに、沢田先輩は美人だし、俺にはもったいない女性です。
もちろん沢田先輩と、過ごす時間は楽しいですよ。
でも、今でも少し緊張している。
女の子と数多く、付き合った事無いけど、楓と付き合っていた時が、一番素の自分で居られた様な気がする。
沢田先輩に100%本気になれなかったのは、多分、いや間違いなく楓との日々が、忘れられないからだろう。
今日この瞬間を逃したら、一生後悔するんじゃないんだろうか?
例え、沢田先輩とハッピーエンドを迎えられたとしても、または他の女の子と付き合う事になったとしても、きっと心のどこかで、楓との日々を忘れられずに居るんだろうなぁ。
誰かが、「男は、初恋をいつまでも引きずる」って、言っていた。
そんな事無いでしょって、その時は思っていたけど、今はその意見にうんうんって、素直に頷く事が出来る。
元々、終わった恋だ。今更、楓にもう一回振られたとしても、全然怖くない。

僕は今日何度目かの深呼吸をした。
「楓、俺実はお前の事・・・今でも好きなんだ」
緊張で喉がカラカラに乾いています。
「だから、もう一度付き合ってくれないか?」
そう、それが僕の出した答えだった。
ちゃんと噛まずに言えました。

「ちょっと、本田。それって・・・」
「馬鹿、もう一回言えるかよ、こんな恥ずかしい事」
ったくぅ楓の奴、こんな時位スマートに返事出来ないかな~(笑)
楓の頬を涙が伝っていた。
その涙の意味が分からず、ドキッとした。
どうしたら良いか分からず、頭の中が真っ白になった
「楓・・・」
そう言いながら、訳も分からず楓をギュって抱きしめていた。
「こら本田、痛いって・・・」
今、この腕を解いたら、楓は戻ってこない気がして、より一層抱きしめる腕に力を込めた。
「やっぱり、俺はお前と居るのが一番楽しいんだ。だから、お前を失いたくない。もう一度、俺と・・・俺と・・・」
その先のセリフを言い出す前に、楓が唇を寄せて来た。
きっと、これが楓の答えなのだろう。
気が付くと僕は、楓の頭を強く抱きしめていた・・・






「沢田先輩、これ俺の手作りクッキーなんですけど、良かったら食べてもらえますか?」
「え~本田君の手作りクッキー? ちゃんと味見した?」
「はい、少なくとも砂糖と塩は間違えていませんから。」
「ありがとう、本田君。ありがたく頂くわ。」
「沢田先輩・・・これからも、俺の素敵な先輩で居て下さいね。」
「・・・それって、どう言う意味かな?本田君」
「それは・・・その~あの~、俺にとって沢田先輩は、憧れの女性でした。そして素敵な思い出を一杯貰いました。でも沢田先輩にお似合いの男は、別に居ると思います。俺なんかを相手してたら、絶対後悔します。俺には忘れたくても忘れられない、そして切っても切れない縁の奴が居るんです、スイマセン。」
「・・・ありがとう本田君。ちゃんと本当の気持ちを言ってくれて。分かってた、本田君は私と話していても、視線は森山さんを追いかけてたもんね。」
「気が付いていたんですか?・・・すいません」
「んで、うまく行ったんだ、本田君。良かったじゃん、おめでとう。」
「ありがとうございます、沢田先輩。でも、本当にすいません。」
「謝る事、無いって。どの道、私は受験勉強が忙しくなるし、県外の大学志望だから遠距離になっちゃうもんね。私は、この一年頑張って勉強して、無事大学生になってから、恋愛するわ。」
「沢田先輩なら、自分で探さなくても、男の方から寄って来ますって。」
「うふふ、ありがとう本田君。ちゃんと気の利いた御世辞が言えるんだね。」
「あっ、ヒドイなぁ沢田先輩。僕ってそんなにダメな男ですか?」
「そうね、ダメダメ過ぎて放っておけない感じかな・・・な~んてね、そんな事無いよ。でもね、だからって気を抜いてたら、他の男子に森山さんを盗られちゃうわよ。」
「はい、気を付けます沢田先輩」
「よろしい本田君。じゃあ私帰るから。森山さんにヨロシクね。あっそれと、クッキーありがとう。」
そう言うと、沢田先輩は振り返る事無く、教室を出て行った。

僕も教室を出た。そしてその足で、楓の待つモリヒデさんのアパートに向かう。
一応、ホワイトディの結果を、ヒデ兄と佳奈絵さんに報告しておこうって、楓と話合ったからだ。
ヒデ兄驚くだろうなぁ(^^;)
中学時代付き合っていた事は、知らないからマジかよって言いそうな気がするわ。
そんな事を考えながら、夕日に染まる松舞の街並みを歩く僕。
きっと、幸せな顔しています。


松舞ラブストーリーアーカイブ
 ある高校生の夏休み編【完結】
(小夜曲)sérénade編【完結】
ショート・ショート編
モリヒデ・ヒグラシ編
颯太・朝葉編
洋介・日向編
幸一・真子・美結編
楓・青木先輩編
御主人様28号・詩音編
比呂十・美咲編
本田・沢田編
優ママ編
本田・楓編
2009年収穫祭編【完結】


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