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松舞町ラブストーリー
山陰の仮想の町松舞町を舞台にした、様々な恋愛を見守ってやって下さいね。
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幸せの庭
「美結ちゃんダメだって、お父さんの傍に行っちゃあ。もう、幸ちゃんも美結ちゃんが火傷しちゃうでしょ、気をつけててね。
じゃあ私は、家の中の事しちゃうからね、美結ちゃん、お父さんの言う事ちゃんと聞いてね」
・・・クリスマスに、ダッチオーブンでローストチキンを作ってからって言うもの、幸一がダッチオーブンや、炭火、焚火を使った料理にハマッてます。
パチンコや競馬にはまるより、全然良い事なんですけどね。
それで、問題の出来上がりですが、そこそこ食べれる料理も有れば、真っ黒焦げの料理も有ったりと、様々な結果なんです・・・
こんにちは、木下真子です。
―――――――――3月14日(日)―――――――――
今日はホワイトディですね。
幸一ったら、ダッチオーブンでケーキを焼いて私達に振る舞うって、朝から張り切ってます。

「美結、あんまり近付くなよ、火傷するからな。」
「やだ、みゆも、ケーキやくの~」
「ったく・・・そうだ美結、台所に行ってお母さんに、マシュマロを貰って来いよ」
「マシュマロ? おとうしゃん、たべたいの?」
「いや、俺が食べるんじゃなくて(^^;) マシュマロを美結に美味しくしてもらおうかなって、思って。」
「マシュマロをおいしくぅ? うん、わかった。おかあしゃ~ん」
はいはい、ちゃんと聞こえてますよ、マシュマロですね。
そう言えば、何故か昨日、幸一が買って来てましたね・・・確か、サンモールの袋の中に・・・有りました有りました。
「おかあしゃん、おとうしゃんが、マシュマロちょうだいって」
「はい美結ちゃん、落とさない様に気を付けて運ぶのよ。美味しくなったら、ママにも頂戴ね。」
「うん、わかったぁ」
美結ちゃんが、廊下をテケテケと走って行く。
その後ろ姿を見ているだけで、何故か幸せな気分になっちゃいます。
部屋の掃除も終わった事だし、気分転換に私も、本を持って庭に出てみようかな・・・

ディレクターチェアを持って、庭に出て見ると、幸一がうずくまって、炭火の調節をしていました。
その横で、美結ちゃんが楽しそうな声を挙げていました。
「美結、よそ見してると、すぐ真っ黒になっちゃうぞ。」
「うん、みゆ、ちゃ~んとマシュマロみてるから・・・あっ、おかあしゃんだ。」
「美結ちゃん、何してるの?」
「うん、あのね、マシュマロやいてるの」
「あ~、ほら美結~、マシュマロが焦げちゃったぞ。それ、お父さんが食べるから、ほら次のを焼いてみな」
「うん、こんどはちゃんと、みてるね」
焼きマシュマロ? 初めて聞く料理です。
「できたぁ~。はい、おかあしゃん、あげるぅ」
美結ちゃんが差し出した、串の先のマシュマロをパクッて頬張ってみる
あっ、表面はサラッとしてるけど、中側のマシュマロは、しっとりと蕩けています。うん、意外と美味しいです。
「へぇ~、美味しいね美結ちゃん。どうやって作るのこれ?」
「あのね、こうやって、くしにさして、ひに、ちかづけるんだよ。おかあしゃん、やけどしないように、きをつけてね。」
はいはい、どっちがお母さんなんだか。
面白そうだから、私もマシュマロを串に刺し、炭火に近付けてみる。
「おかあしゃんも、ちゃんとマシュマロみてなきゃだめだよ。すぐ、まっくろに、なっちゃうからね」
「はい、分かりました、美結ママ♪・・・あらっ?」
ほんの少し、美結ちゃんの方を見てただけなのに、マシュマロに火が点いて「あれよあれよ」と言う間に、真っ黒になっちゃいました。
「もう~、だから、みゆが、ちゃんとみてなさいって、いったでしょ」
「え~ん、美結ママ、ごめんなさい~」
「じゃあ、ほら、これやいてごらん」
う~ん、美結ちゃんは完全にお母さん気取りです(笑)

春のポカポカ陽気の下、私は読書を楽しんでいます。
幸一は、炭火の脇で焼いたソーセージをつまみに、ビールを飲みながら、ダッチオーブンの世話をしています。
美結ちゃんは、ビニールシートの上にぬいぐるみを並べて、お母さんごっこをしています。
何か幸せな気分です。
そう言えば、この前、会社の先輩に、幸一が料理にハマッている事を話したら、凄くうらやましがってました。
なんでも、彼女の旦那さんは、家事を一切手伝ってくれないそうなんです。
確かに私は、幸せなのかも知れませんね。
可愛い娘に、料理好きの素敵な旦那さんが居るんですから。
ポカポカ陽気の空の下、原っぱにシートを広げ、楽しくお弁当を食べる・・・そんな家族を持つのが夢でした。
夢見た事が、今現実になったんですから、こんな幸せな事ってないですよね。

「お~い、フルーツケーキ焼けたぞ~。」
いつの間に広げたのか、テーブルにディレクターチェアがセットしてあり、テーブルの上には紅茶が準備して有った。
「美結ちゃん、お父さんがケーキ焼けたって。食べに行こうか」
「うん、たべるぅ~。おかあしゃん、みぃちゃんとラビくんも、ケーキたべたいって」
「う~ん、ちゃんとみぃちゃんとラビ君のケーキも準備して有るかな?」
「なかったら、みゆのケーキをはんぶんっこするぅ~」
「じゃあ、お母さんのケーキも、分けてあげるね」
美結ちゃん、ほんとう優しい女の子になってきました。
みぃちゃんとラビ君の椅子も追加して、3人プラス2匹のティタイムです。
正に夢に見た風景です。
香り高い紅茶を飲みながら、旦那様手作りのケーキを頂く。
そよ風が心地良いです。
こんな幸せ、1年前は想像も出来ませんでした。
そんな幸せを与えてくれた幸一と美結ちゃんに感謝です、そしてこれからも、もっと皆で幸せになろうね。


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