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松舞町ラブストーリー
山陰の仮想の町松舞町を舞台にした、様々な恋愛を見守ってやって下さいね。
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豪快なエンジェルボイス・・・
「でね、吉男君ったら、泣き出しちゃって、大騒ぎだったんだから」
「そっか、そりゃ大変だったな日向」
「そうよ、こっちは毎日が戦争なんだから。それでね・・・」
最近、洋君は仕事が暇なのか、比較的残業が少ないから、よく電話がかかって来るんです。
こんばんわ、緑川日向です。
―――――――――3月4日(木)―――――――――
携帯電話の無料通話プランのおかげで、遠距離恋愛中の私達の距離も少しだけ縮まりました。
その日の出来事を、料金を気にする事無く話せるんですからね。
メールでもその日の出来事は、やり取り出来るんですけど、やっぱり文章より言葉の方が思いが伝わりますよね。

「えっ?美咲ちゃん?うん、小村さんと順調に交際続いているよ。うん、ミニバスの方も毎週二人で参加しているみたい。」
「そうか、じゃあとりあえず錦織さんは、昔の彼の事はふっ切れたのかな?」
「う~ん、それはよく分からないなぁ。随分と楽になったとは思うけど、あんだけ思っていたんだから、そう簡単にはふっ切れないんじゃないの?」
「そうなんだ・・・あれ、眠くなって来たと思ったら、もう11時回ってんじゃん、やばい明日は早朝会議が有るんだよな、まだ風呂も入ってないし・・・」
「そっか、ゴメンゴメン。じゃあ後5分だけ。」
「あぁ分かった。」
こうして、洋君の声が聞けるのが、うれしいですよね。
少しでも長く聞いていたくて、ついついわがままを言ってしまいます。

「あれっ? ねえ洋君、エクセルでさぁ、1行の中に2段に文章書く時って、どうやるんだっけ?」
「んえっ?・・・あぁ、セル内での改行かぁ。altを押しながらenterを押してごらん。・・・なんだ又、レポート書いてるのか。」
「そうよ、保育士って大変なんだから。alt押しながらenterね・・・あっ、出来た出来た、ありがとう洋君」
「あぁ・・・」
「今回のレポートがね、面倒臭いのよ。来週の土曜日に県東部の保育士の研究発表会って言うのが、有るのよ。そこで、私と美咲先生が松舞町の保育士の代表として、普段の保育風景を発表しなけりゃいけないのよ」
「・・・ふ~ん・・・」
「それでね、とりあえず私と美咲先生がそれぞれレポートを分担して書いて、今それをまとめてるの。さてと、文章はこれで良しっと・・・次は、これをパワーポイントに変換しなきゃいけないのよね。・・・洋君、ちゃんと聞こえてる?」
受話器の向こうから、す~す~っと、寝息が聞こえ始めた・・・
「お・・・悪りぃ悪りぃ・・・」
「エクセルをパワーポイントに変換するのって、どうやるんだっけ?」
「う~ん、簡単なのは・・・・・・・・セルをコピーして・・・・・すぅ~すぅ~」
んもう・・・大切な部分を言わずに、寝ちゃうんだから・・・
でもまぁ、寝息を聞いているだけでも、一人じゃないって気がして安心しますね。
洋君の寝息をBGMに、自力で頑張ってみようかな・・・
「え~っと、エクセルのセルをコピーして・・・!・・・」
「んご~」
「それから、パワーポイントを・・・」
「んが~」
BGMがノイズに変わってきた・・・
さすがに、携帯を切ろうかなって思い始めた。
「洋君・・・ねえ、洋君・・・」
「ん?、なんだ日向・・・だからお前の事愛してるって・・・俺の女はお前だけ・・・んご~」
えっ?何?今のは寝言?それとも起きてるの?
もう一度、聴き直そうかとも思ったが、それは止めておいた・・・
滅多に聴けない、洋君の本音だから、もう一回聴ける事を信じ、そっとしておく事にした。
「んが~」「んご~」
それにしても、うるさい・・・
少し苦痛の混じった幸せを噛み締めながら、私はマウスを握り直した。

松舞ラブストーリーアーカイブ
 ある高校生の夏休み編【完結】
(小夜曲)sérénade編【完結】
ショート・ショート編
モリヒデ・ヒグラシ編
颯太・朝葉編
洋介・日向編
幸一・真子・美結編
楓・青木先輩編
御主人様28号・詩音編
比呂十・美咲編
本田・沢田編
優ママ編
2009年収穫祭編【完結】


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テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

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