松舞町ラブストーリー
山陰の仮想の町松舞町を舞台にした、様々な恋愛を見守ってやって下さいね。
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Happy valentineday in Yourroom
「お~い、ヒグラシ次はこれ運んで~」
う~ん、何で折角の休日に私があんたの引っ越しを手伝わなきゃいけないのよ。
あっ、こんにちわ、お久しぶりです、ヒグラシこと、金田佳奈絵です。
―――――――――2月14日(土)―――――――――
実は、就職を期に、モリヒデが松舞に引っ越ししてくる事に、なったんです。
しかも、何かと、うちのおじいちゃんに気に入られている、モリヒデは格安で、同じアパートに引っ越す事に。
一年生の時の花火大会の晩に、一緒に過ごしたあの部屋、そう、うちの家の隣に住んじゃうんですよ。
嬉しい様な、うっとうしい様な複雑な心境です。

「いや~ぁ、ヒグラシが居たお陰で思いの他早く荷物片付いたな。」
そりゃそうでしょう、朝からず~っと手伝ってんだから・・・
しっかり、バイト代を払ってくれなきゃ、許さないんだからね。
「なあ、ヒグラシ、お茶でもいれてくれよ」
ちょっと、お茶をいれて欲しいのは、私の方よ。
しかも、夫婦じゃあるまいし、何で私がお茶いれるのよ。
「ほら、さっきコンビニでケーキ買って来たんだから。」
そっ…それなら、話は別です、早くケーキが有るなら有るって言ってよね♪
しかし、どの段ボールを開けても、ヤカンは愚か、コップすら入っていなく、段ボールの中身は漫画やゲームソフトばっかり
こっちの段ボールは…あぁテーブルクロスや布巾ね・・・いや、こっこれは、トランクスやブリーフ
いや~ぁ、触っちゃったじゃないの~
「ちょちょっと、モリヒデ。ヤカンやポットの類、全然持って来てないじゃん」
あぁ、こっちに来てから、サンモールで買うつもりだったから。
「じゃ…じゃあ、お茶どうやっていれるのよ~?」
「えっ?だからヒグラシが、自分の家でいれて来いよ」
あぁ…私にお茶いれてって、そう言う意味だったのね
「ったくぅ、本当に世話の焼ける奴なんだからぁ」
家に戻って、ティーポットにお湯を入れる。
そう言えば、冷蔵庫にバレンタインのチョコ入れたままでした。
毎年、チョコを渡しても、貰うだけ貰っておいて、スグどこかに居なくなってしまう。
照れ臭いのは、分かっているんだけどね。
でも、何か煮え切らなくて、今年はチョコに痺れ薬を混ぜようかと、思った位(朝ちゃんに、それって犯罪なんじゃぁ・・・って、止められましたけど)
折角作ったんだし、モリヒデに恵んでやるかな♪

お茶をいれて、モリヒデの部屋に戻ってみると、南向きの窓からポカポカと、お日様が差し込んでいます。
モリヒデは、虫干ししている布団に、うつぶせになってスースーと寝息を
立てています。
「モリヒデ、お茶いれたよ」
・・・・・・・・・
マジで寝込んじゃってるみたい。
「お~い、モリヒデ~」
耳元で呟いてみる。
「起きなさい・・・起きないと、ケーキ全部食べちゃうぞ」
う~ん無反応です。なんかつまんないデスネ。
窓からポカポカと日が差し込んでいて、う~ん確かにこりゃあ眠くなっちゃいますね。
私も、布団に臥せってみる。
お日様の香りを漂わせた布団が、優しく私を包み込んでくる。
あ~ぁ、なんか幸せです。
大好きな男の子と、こうして並んで陽だまりでお昼寝をする。
幸せって、案外何でもない事から始まるもんなんですね。

気が付いたらもう夕方です。
モリヒデ今夜は、こっちに泊まって明日、家電製品を買いに雲山市に行くそうです。
でも、あんた、電灯もない暖房器具も、ポットすらない部屋でどう生活するのよ?
えっ、私の家で夕ご飯食べてお風呂入ってから、寝るって!
ったく、本当にあんたは、図々しいんだから。
でも、一緒に夕ご飯のお買い物して、ついでにフライパンやおなべを一緒に選んで、帰ったら一緒に、ご飯を作る。
これも、すっごく幸せな事なんですよね、きっと。
以前kの部屋で感じた思いが、今現実の物になろうとしている。
これからも、沢山の小さな幸せを感じさせてくれるよね、モリヒデが一緒なら。



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テーマ:バレンタイン - ジャンル:恋愛

初ドライブ行きました
ドアをバタンっと閉める。
深く深呼吸をしてみる。
ビニールの様な、何とも言えない香りがする。
でも、悪い香りじゃないです。
キーを差し込んで、回す。
キュルキュルと言う音と共に、シート越しに軽い振動が伝わってくる。
こんにちわ、モリヒデこと森山英生です。
--------- 5月2日 (土) ---------
ついに、憧れていたマイカーを手にいれました。
初心者ですし、これから社会人になる訳ですから、高い車じゃないですよ。
軽のワゴン車です。
でも、ちゃんとカーナビとMDは付けました。
アクセルを踏み込むと、静かに車が動き出す。
ディーラーの出口で一旦停車し、ウインカーを右の出す。
国道を右に曲んなきゃいけないんですが・・・
右折は苦手なんですよね~( ̄□ ̄;)
 
無事に、国道に出て10分程走れば、うちのアパートです。
大家さんに、後ろを見てもらいながら、恐る恐るバックで駐車をする。
車外に出て、車の周りを何回も周り、一人ニヤニヤしたりする。
もう一度車内に戻り、シートに深々と座り、あちこちボタンを触ってみたり、意味もなくシートポジションやミラーの角度を、何度も調整したりしてみる。
それにも、飽きた頃、もう一度エンジンをかけてみる。
先程と同様に、軽い振動と共に、エンジンが動き始める。
もう一度、ニヤニヤしてみる。
何度も言いますが、マイカーGETです。
もう、誰にも頼らずに、どこまででも行けるんですよ。

「ちょっと~、モリヒデ。いつまで、気持ち悪い笑みを浮かべてんのよ~」
窓越しに、ヒグラシがノックをしながら、覗き込んで笑ってる。
ゲッ。いつから、居たんだろう奴は…
「午後から、神社に交通安全のお払いに行くんでしょ。
お昼ご飯のパスタ、作っておいたから、さっさと食べちゃってよ。」
俺は、シブシブ自分の部屋に戻り、ヒグラシが作って置いておいてくれた、ペペロンチーノを一気に掻き込んだ。
パスタが乗っていた皿を、きれいに洗い、ヒグラシの部屋に届ける。
「なに?もう食べちゃったの? ちゃんと噛んで食べた?」
俺は、幼稚園児か! でも、食事を提供して貰っている手前そんな事言える訳もなく…
「あぁ」って軽く流した。
「じゃあ、先に下に降りてるから、準備出来たら降りて来いよ」
そう言って、ヒグラシの部屋の扉を閉めて、階段を駆け降りた。

「ゴメン、お待たせ~」 十分後、ヒグラシが助手席のドアをノックした。
助手席のドアノブに手を掛け、ゆっくりと扉を開けてやる。
「やった~、助手席一番乗り~♪」
ヒグラシも何故か俺同様ハイテンションだ(笑)
「ふ~ん、軽自動車って言うから、狭いと思っていたけど、案外車内広いんだ。あっ、ちゃんとMD準備しといたから」
ヒグラシは膝の上のトートバッグをゴソゴソと漁り、MDを取り出した。
「へへ~っ、この前、朝ちゃんのお姉さんに、マッキーの一番新しいアルバム、録音してもらったんだ。MDはここに挿せばいいの?」
ゴソゴソとコンソールをかまい、MDを挿入した。
低いピアノの音と共に、曲が始まった。
「ヒグラシ、ちゃんとシートベルト締めたか?出発するぞ」
俺は、静かにアクセルを踏み込んだ。
「動いた~」ヒグラシが感嘆の声を挙げた。
あたりまえだよオートマだから、踏み込めば動き出すって。
カーナビが、国道との交差点で、左折を伝える頃、少し軽いテンポの曲が、流れ始めた。
「この曲~。この曲を、初ドライブの時に聞きたかったんだ~」
う~ん、音楽に耳を傾ける余裕なんて、俺には未だあんまり無いんだけどな…
運転に集中しながら、耳は音楽を聴く様に頑張ってみた。
「♪新しい道を、子犬に覚えさせるみたいに、この車に僕らの街を覚えさせに出かけよう~」
…なるほど確かに、これは今のシチュエーションにぴったりの曲だ。
「♪ほら、映り込んだ僕らも空も街も未来も全部まとめて、一緒に磨かれたみたいに輝いている」
うんうん、確かに見慣れた街並みが、いつもと違って見えるよ。
ちょっぴり、無理して車を買った甲斐が有ったよな。
こうして、自分がハンドルを握り、助手席ではヒグラシがはしゃいでいる。
夢にみた情景が今、現実の物になった。
俺は、改めてうれしくなった。
「ちょっと、モリヒデ、ちゃんと運転に集中してよね。あんたと、心中なんてしたくないからね。」
ぐっ…相変わらず、無神経な奴だ。
でも、かまわない、それがヒグラシだから。

雲山市の郊外にある神社に着いた。
バックで駐車場に入れなきゃ アタヽ( ̄△ ̄ゞ=ヾ ̄△ ̄)ノフタ
う~ん、教習所では、うまくいてたんですけどね・・・
ヒグラシに無様な姿は見られたくないし・・・
「あっ、モリヒデ、ちょっと待ってね」
ヒグラシはそう言うと車を降りた。
「いいよ、バックして・・・オーライオーライ・・・ちょっと右・・・あっハンドル戻して~」
・・・・・ヒグラシのおかげで比較的スムーズに駐車する事が出来た。
「どう?、私の誘導・・・うまかったでしょ。いつもお母さんが車を止める時に誘導してるんだから」
・・・ヒグラシなりの、心遣いなんだろうな、とりあえず感謝です。

社務所で、ご祈祷のお願いをして、待合室で待っていた。
♪~
甲高い横笛の音が聞こえてきた。
「あっ、モリヒデ見て見て、結婚式やってるよ~。うわ~花嫁さん色白で無垢がすごく似合ってる~」
目を輝かせながら、ヒグラシは本殿から出て来た、花嫁さんを見つめてる。
「・・・・・」
突然、ヒグラシが振り返った・・・目が合う・・・
少し、頬っぺたを赤く染めながら、視線を逸らした。
「なんだよ、ヒグラシ・・・何か俺の顔に付いてるか?」
「何でもないよ・・・ほっといてよ・・・」益々、ヒグラシのほっぺが赤くなった。
・・・なんだよ~、はしゃいでみたり、すねてみたり・・・
「森山さ~ん、お待たせいたしました」
巫女さんに促されて、俺たちは本殿に入った。
こうやってご祈祷してもらっている間って、実は結構退屈なんですよね。
さっきの結婚式の花婿さんなんか、大変だったろうなぁ
後ろに親戚や友人達が控えているから、寝る訳にいかないし・・・
ましてや、転寝なんてしてたら、隣に座っているヒグラシにひっぱたかれそうだし・・・
いや、さすがにヒグラシも結婚式の最中にそんな事はしないかぁ・・・
ちらっと、ヒグラシの横顔を見る。
・・・・・んっ? なんでヒグラシとの結婚式なんて考えたんだ?
あわてて、視線を逸らし、神主さんの後姿を見つめてみる・・・

無事、お払いも終わり、車に乗り込む。
「う~ん、結構しんどかったね、モリヒデ・・・」
「ああ・・・、どっかでお茶でもしてから帰るか?」
「あっ、クラスの子におしゃれな店を教えてもらったよ。」そう言いながら、トートバックの中なら手帳を取り出した。
「ねぇ、ナビに住所ってどうやって入れるの?」
「あぁ、それは・・・ここのボタンを押して、住所を入力して・・・」
「ふ~ん、やっぱり男の子だよね。もうしっかり操作覚えちゃってるし・・・」
「いや、普通だろ」そう言いながら、ボタンをポチポチ操作する・・・内心はうれしくってしょうがないんですけどね・・・
「はい・・・これでよしっと・・・。えっ、ここって松舞と反対方向じゃん・・・」
「ダメ?」
うっドキッ・・・Σ( ̄Д ̄lll)・・・・
そんな上目遣い&甘い声でお願いされたら、嫌とは言えないジャンか・・・
「まっ、いいか・・・明日も明後日も休みなんだし・・・」

カーオーディオから、今日4回目のあのフレーズが聴こえて来た
「♪ほら、映り込んだ僕も君も街も未来も全部、一緒に磨かれたみたいに輝いている」

テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

会社にて
人によっては、今日から5連休ですよね。
ヒグラシの奴も、生意気にも5連休だそうで、今朝から一人関西に遊びに出掛けました(-_-;)
俺はさっき現場から帰ったばかりで、これから元請に提出する竣工報告書を作らないと、帰れません。
せっかくの4連休です、ヒグラシから解放されて、久しぶりにフライでも振って過ごそうかと考えてます。
お疲れ様です、モリヒデです。
―――――――――9月19日(土)―――――――――
デスクに座り、パソコンに向かっていたら、突然携帯が鳴り出しました。
この着メロは、ヒグラシです。
ったくもう、仕事中には電話よこすなって、あれだけ言っているのに・・・
向かいの席に座っている、社長の顔色を伺いつつ、通話ボタンを押す。
「もしもし」俺は不愛想にしゃべった。
受話器の向こうからは、喧騒に紛れてすすり泣く声が聞こえて来た。
「モリヒデぇ~、お財布落としちゃった~。キャッシュカードも帰りの切符も入ってたのに~」
んん?
いっつも強気で、泣き事なんか言った事無いヒグラシが、半べそをかきながら話し掛けてきた。
「おい、大丈夫かヒグラシ?今どこにに居る?」
「新大阪駅の中ぁ 歩き疲れたから、ジュース飲もうと思ったら、お財布が無くてぇ ヒック どうしよ~モリヒデぇ~」
「新大阪かぁ、んでお前全くお金無いの?」
「うん、キャッシュカードでこまめに下すつもりだったからぁ~ エ~ンどうしよ~帰る事も出来無いよ~」
「泣くな、ヒグラシ。何とかなんないのか?」
「友達も親戚も居ないのにどうすんのよ~」

ここまで喋った所で、社長に一喝された。
「こら、森山!」
慌てて、俺は後で電話するとヒグラシに伝え、電話を切った。
「はい! 社長」
「お前、今朝のKYミーティング(注)は、なんだ? 全然出来てなかったがな。今から、練習だ。そこに立て」
くぅ~こんな時にお説教かぁ
頼みの綱の小村先輩はそそくさと、外に出て行ったし・・・
「よ~し、先ずはリスクアセスメントだ。そうだな~、夜間の現場への移動時に考えられる危険ポイントと対策は?」
少し考えてから、俺は答えた「はい、暗い側道からの人や自動車の飛び出し、居眠り運転、スピードの出し過ぎが考えられます。それに対する対策は・・・」
ったくぅ、こんな事してる場合じゃないのに
「よし良いだろう。続いて指差しチェックを行う。免許は持ったか」
「免許ヨシ!」
「財布の中身は?」
はぁ?何ふざけてんだ社長は?
「少ないけどヨシ!」
「続いて健康チェックだぁ。健康状態は?」
「森山、良好です」
「ふむ、顔色も悪くないようだな・・・」
「服装チェックだ・・・ヨレヨレの作業服着てんなぁ~お前。まぁヨシとしよう」

「おっしゃ森山、今から高速すっ飛ばして、新大阪の駅に行けや」社長がニンマリ笑った。
「はあ?」
「彼女が新大阪で困ってんだろ、早く行っちゃれ」
あちゃ~、会話を聞かれてたかぁ
「でも、竣工報告書が、残ってますが」
「そ~は、小村に引き継ぐように、指示出したけん。 いっか、さっきのリスクアセスメントを忘れ~なや。後ん事は気にせんでいいけん、ちゃんと彼女を迎えに行っちゃれや。」
「はっはい、ありがとうございます。」
俺は、身の周りの荷物をデイパックに詰め込むと、席を立った。
「森山、これ持ってけや」そう言いながら社長は封筒を俺に手渡した。
「高速代や宿泊代が結構かかるやろ。少ないけど、足しにせいや。色々気ぃ付け~や」また、ニヤリと社長が笑った。
俺は社長に深々と頭を下げてから、玄関に向かった。

駐車場で、小村先輩に出会った。
「おう、森山ぁ。これ持ってけや」そう言うと俺にコンビニの袋を手渡した。
「これは?」
「コーヒーやガムやパンが入っちょ~けん。色々気ぃ付けてや。」そう言いながら、小村先輩もニンマリ笑った。
「ありがとうございます」
俺はお礼もそこそこに車に乗り込んだ。
信号待ちの時、喉が渇いている事を思い出し、小村先輩の差し入れのコンビニの袋を探った。
「お~さすが小村先輩。ブラックコーヒーにコーラにお茶まで入ってんじゃん。!?何だこの紙袋に入っているのは?」
俺はクッキーか何かだと思い、紙袋をゴソゴソと開けた。
「スワッ、コンドームじゃんこれ(・・;)」
いや、社長も小村先輩も「色々気を付けろって」ニンマリ笑っていたけど、気を付けろってこっちの話かよ~

(注)KYミーティング
空気読む打ち合わせではない。
工事現場で、工事を始める前毎日行う打ち合わせの様な物。
KYは危険予知の略で、その日の工事内容に合わせて、危険要因を確認、それを防ぐ方法を話し合い周知させる安全上大切なミーティングの事。
また、その際、安全上の注意だけでなく、作業員の健康状態や、装備服装などの点検も合わせて行う。



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テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

新大阪にて
「どうしよ~、新大阪でお財布落としちゃった~ モリヒデは仕事が忙しいみたいだし。とりあえず、現状ホーコクです。」
送信っと。
朝ちゃんに、メール送った所で何の解決にもならないんですが。
本当にどうしよ~
泣きたい位、独りぼっちで不安です。こんな事なら一人旅になんか出なきゃ良かった~
こんばんわ、カナカナです。
―――――――――9月19日(土)―――――――――
♪♪♪
あっ、モリヒデから電話です
「もしもし、モリヒデ。ゴメンさっきは仕事中に えっ?今新大阪に向かってるの? うん、うん、分かった、待合室でじっとしてる。本当にゴメンね、気を付けて来てね」
良かった、モリヒデが新大阪まで迎えに来てくれるそうです。モリヒデに大きな借りが出来ちゃいました。
♪♪♪ 朝ちゃんからメールです。
「カナカナ大丈夫? おネエちゃんの彼氏さんが、新大阪に住んでるから連絡取ろうか?  
それとも、こっちから新幹線で向かおうか?多分今からならまだ、最終の新幹線に間に合うよ」
あっ、日向さんの彼氏さんって、手が有りましたか。
まぁ、他人に迷惑かけるより、モリヒデに頼っちゃいましょう♪
「ありがとう、朝ちゃん。大丈夫だよ、モリヒデが車で迎えに来てくれる事になったから」
ポチポチ、送信っと

「23時位には着く」って言ってたけど、それまでの時間どうしてましょう。
喫茶店に行こうにも、お金が有りませんし。
ちょっぴり心細いですが、待合室のTVを見ながら待つしかり有りませんね。

しかし、新大阪って人が多いですね。
東京もこんな感じなのでしょうか?
朝ちゃん達、こんな人込みの中で暮らしているんですね、私には耐えられません。
いや~ぁ、酔っぱらって奇声を挙げている男の人が居ます。
う~ん、なんか怖いから早く待合室に行かなきゃあ。
待合室、待合室っと
あれ?ここは団体待合室だ。
男の子達がたむろして、ダンスしてたりスケボーしてたりしてます。
「あれ~? 彼女ぉ一人なの?~」
その中の一人が私を見付けて声を掛けてきました。
「いっいや、私、連れが居ますから、待ち合わせしてるんですぅ」
そう言いながら、階段を駆け上がり小走りに逃げる。
今度は薄暗い飲み屋街みたいな場所に出ました。
酔っぱらったおじさんが、ぶつかってきました。
「あれれ、ゴメンねお譲ちゃん」
「いえ、大丈夫ですから」またもや、小走りにその場を立ち去る。
今度はおまわりさんが数人小走りで、階段を降りてきました。
無線で連絡を取りながら、辺りを見渡して、走り去っていきました。
うわ~、本当怖いです。
半べそをかきながら、ゆっくり階段を上がる。
あ~早く、モリヒデ来てくれないかな。
不安が一杯で本当に泣いちゃいそうです。
モリヒデ、今ごろ必至に運転してるんですよね
あいつの事だから、音楽をがんがんかけて、ガムとコーヒーで眠気と戦いながらやって来るんでしょうね。
事故らなければ、良いんですが。
あれ?不思議です、あいつの事を考えたら、少し落ち着いてきました。
心細い寂しい気持ちも、少し和らいで来ました。
少し悔しいけど、モリヒデが居なきゃ、自分一人じゃあ何も出来ない事を実感しました。
あいつの事、こんな風に思うのは初めての事です。
今更ながら、モリヒデの事好きって気持ちに気が付きました。
今、あいつに思いっきり甘えたい気持ちで一杯です。
時計に目をやる、21時前です。
あと、2時間モリヒデの事だけを考えて過ごしてみようかな。
ムカ付く事も、結構有る・・・いや、ムカ付く事ばかりかもしれないけど、それでもいい、今はモリヒデを隣に感じていたいから。



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テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

兵庫県突入
時間は、21時・・・
山陰道を抜け、中国道に入りました。
ったく、ヒグラシはどれだけ迷惑をかけるんでしょう。
スタイルは幼児体型だし、顔も可愛くないし、ドジで気が強くて、・・・
そんな、ヒグラシが半べそかきながら電話かけて来るんだから、相当心細いんだろうなぁ。
ちょっぴり、ヒグラシの事が可愛く思えます。
こんばんわ、モリヒデです。
―――――――――9月19日(土)―――――――――
ETC効果とは言え、山陰道が混む訳もなく、ここまで順調に走ってこられまし♪
普段は気が強いヒグラシですが、無理して気丈に振舞っている事は、高校時代から気付いてました。
せめて、俺の前だけでも素直で居てくれたらって思うんですが・・・
付き合い始めて、丸3年が過ぎ、初めて少し取り乱したヒグラシを見ました。
でも、そんなヒグラシが愛しくて、新大阪で出会えたら思いっきり抱きしめてやりたい気分です(^^ゞ

しかし、勢いで飛び出したのは良いんですが、こっちは汚れた作業服のままで、着替えの一つも準備していません。
しかも、ヒグラシと合流したとして、その後どうするか何一つ考えていません。
とりあえず、ヒグラシに会えればって気持ちが一杯でした。
そう言えば、同じ屋根の下(アパートですから)に住んでいるとは言え、ヒグラシと夜を共にするのは、高校1年の時の夏休み以来です。
何回か一夜を共にするタイミングは有ったんですが、結局お互い臆病になってしまい、何事もなくそのまま別れてそれぞれ寝ていたんですよね。
折角、ヒグラシと二人っきりで夜を過ごす訳ですから、この4連休でドーテーを卒業したいものです。
・・・あれれ、つい本音が出ちゃいましたね。
ったく、小村先輩がコンドームなんか差し入れるから、凄く意識しちゃってるじゃないですか。

おっと、そんな事を考えているうちに、岡山県を通り過ぎて、兵庫県に突入です。
このペースなら、意外に早く新大阪に着けるかも・・・
さて、ヒグラシと合流したとして、それからどうしましょう?
いきなり、ホテル行くのも、何て切り出したら良いのか、イマイチ分かりませんし・・・
とりあえず今夜は車中泊で凌いで、明日以降に懸けた方が賢明なんかな?
今の感じじゃあ、ベッドの上でヤル前に寝ちゃいそうですし・・・(^^ゞ
新大阪にあんまり興味は有りませんが、遊園地とか行ってみたいですね。
大阪と言えば大阪USJですよね。でも人が多いんだろうなぁ。
それとも、神戸でゆっくり観光なんてのも、良いかもなぁ・・・確か神戸にも遊園地が有ったはずだし。

う~ん、さすが都会ですね、兵庫に入ってから、車の量が半端じゃんないですね。
初心者マークの俺としては、少しビビりながらの運転になります。
あれ?、前の方の車のブレーキランプが赤く灯りました。
すわっ、渋滞です・・・
ナビの情報あまり気にしてませんでしたが、どうやら事故渋滞みたいです。
ここまで順調に走って来ただけに、痛いなぁ。
ナビで再度経路検索をかけてみる。
やっぱり、当分中国道を走るしか手が無いみたいです。
視線を、窓の外へと向けてみる。
街の灯かりが、どこまでも続いています。
松舞じゃあ、あり得ない景色ですよね。
この灯かりのず~っと先に、ヒグラシが独り寂しく俺を待っているんですよね。
気持ちは焦るけど、この渋滞じゃあどうする事も出来ません。
三本目の缶コーヒーのプルトップを開ける。
さすがに、少し温くなってます。
そう言えば、あいつはジュース買おうとして、財布を落とした事に気が付いたって言ってたな。
喉が渇いてお腹も空いてって、状況なんだろうなぁ。
そう考えたら、ますます気が競ってきた。
くそ~、どうすればいいんだ!
時間だけが、刻々と過ぎて行く。
とりあえず、ヒグラシに電話を入れなくっちゃあ
携帯を握りしめ、履歴からヒグラシの番号を選び、通話ボタンを押す。
「電波の届かない地域にいらっしゃるか、電源が入っておりません」
冷たいアナウンスが流れてきた。
何回かけ直しても、結果は同じ。
バッテリー切れ?それとも地下街とかに居るのか、ヒグラシは?
連絡が付かないと分かると、焦る気持ちは加速度を増すばかりです。


結局新大阪に着いたのは、終電ギリギリの1時前。
待合室を追い出されたのか、ヒグラシは待合室前の壁に寄りかかるようにうずくまってました。
俺は、自販機で買った冷たいアクエリアスのペットボトルを、ヒグラシのうなじに当てる。
「ゴメンな、遅くなって」
目を真っ赤にしたヒグラシが顔を上げ、俺に飛び付いて来た。
そして、ゆっくり俺らはキスをした。


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真夜中の駅にて
時計はもうすぐ0時です。
駅員さんに、待合室めるからって追い出されました。仕事だから仕方ないんですが、もう少し居させてくれてもって、思いません?
こんばんわ、カナカナです。
―――――――――9月19日(土)―――――――――
待合室を追い出されても、他に行く所が無いんですよね。
一応、待合室が待ち合わせ場所なんだから、下手に動き回る訳にも行かないし、とりあえず待合室の外の壁に寄りかかる様にしゃがんで待つしかないです。
こんな時に限って、携帯のバッテリーは切れちゃうから、モリヒデに連絡も取れないし。
「23時には着くよ」って言ってたのに、1時間経過しました。渋滞に巻き込まれてるんでしょうか?
それなら、まだ良いんですが、事故とかしてないか凄く心配です。
こんな事なら、朝ちゃんの意見に従って、日向さんの彼氏さんを頼れば良かったかな。
もし、モリヒデの身に何か有ったら、私、どうすれば良いんでしょう?
一生、事故の事を引きずって生きて行かなければいけない。
一生、恋なんてしないんでしょうね。
いや、そんな事より何より、モリヒデを失う事が、辛いです。
いっつも、喧嘩ばかりしてるけど、気が付くとあいつを目で追ってる、あいつの事を考えてる、話をしていると・・・ううん、そばに居るだけで落ち着くし安心する、そんな大切な存在のモリヒデが、私の前から居なくなるなんて、考えたくありません。
そもそも一人で旅に出る事自体が間違いだったかも。
強がって、一人で旅行行ってくるってモリヒデに言ったけど、本当は近場でいいから一緒に過ごしたかった。
あ~、もう後悔しか出てきません。
こんな旅行って最悪ですね。
モリヒデに会いたい、早く会いたい。
会ったら、絶対に「遅いぞモリヒデ」って、拗ねてやるんだから。
絶対に、困った顔させてやるんだから。
だから、早く迎えに来てよ・・・
モリヒデの事を考えたら、頬を涙が伝って来た。

首筋に冷たい感触が
「冷たっ」
顔を上げる。
「ゴメンな、遅くなって」
モリヒデが目の前に立っていた。
思わず、モリヒデに飛び付いた。
そして、あいつの感触を確かめる様に、唇を探す。

「遅いぞ、モリヒデ。こんな可愛い女の子に、待ちぼうけ食らわすなんて、最低だぞ。」
「よく言うよ、折角、眠い目をこすりながら高速飛ばして、財布を失したドジを迎えに来てやったのに」
「あ~、ドジで悪かったわね」
「ホントだぜ、ドジで気が強くて、救い様の無いお前が、愛しくて可愛くて放っとけないんだからな。」
モリヒデ・・・
もう一度、あいつに飛び付きキスをした。
「ゴメンね素直じゃなくって。ありがとう、迎えに来てくれて。凄く寂しかったよ。」
「俺だって、ヒグラシに一刻も早く会いたかった。」
そう言いながら、モリヒデは私に手を差し出した。
「うん」 そう言いながら、私はモリヒデの手を握りしめ立ち上がる。
「ほら、荷物持ってやるよ」
「あっ、ありがとう。」少し小さめのトランクケースをモリヒデに手渡す。
「あれっ? ヒグラシ、この外のポケットからはみ出してるストラップって、お前いっつも財布に付けてなかったっけ?」
「えっ?」確かに、外のポケットのファスナーの隙間から、見覚えの有るスヌーピーのマスコットが、顔を覗かせてます。
慌てて、ポケットのファスナーを開けると、そこには失くしたと思っていた、お財布が(^_^;)
後ろから覗き込んできたモリヒデが叫んだ。
「マジかよ~」
「ううう、本当ゴメンねモリヒデ」
「まぁ、もうしゃあないか。折角こうやって、知らない街をヒグラシと歩るけるんだからな。ほら、駐車場に行くぞ」
モリヒデは私の手を引っ張り歩き出した。

これから4日間、モリヒデと二人っきりです。
結果的に楽しい旅行になりそうです♪

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テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

神戸モザイク行きましたよ
結局、お財布失くなったんじゃなくて、他の場所にしまっていたと言う、ドジにドジを重ねたヒグラシに振り回されました。
でもまぁ、そんなヒグラシを愛しく感じます。
こんばんわ、モリヒデです。
―――――――――9月20日(日)―――――――――
やはり大阪は、人が多過ぎるので、神戸で遊ぶ事になりました。
って言うか、昨夜はコンビニの駐車場にでも車を停めて車中泊しようと、コンビニをグルグル回ったんですけど、都会のコンビニって駐車場が無いんですね。(-“-)
結局、神戸の先でやっと駐車出来そうなスペースを見付け、そこで2人で爆睡してました。
朝ご飯は、海沿いのマック(関西じゃあマクドって言うんですね)で、ゆっくりおしゃべりをしながら、食べました。
3時位まで、ゆっくりと異人館巡りをしました。
ヒグラシの奴、たくさんアクセサリーを買い込んでました。
朝食が遅かったとは言え、さすがにお腹が空きましたんで、南京町の中華街で、お昼御飯にしました
松舞のしょぼい中華料理屋・・・ラーメン屋に近いかな?なんか比べ物にならない位、美味しかったです。
う~ん、満腹です・・・はっきり言って動けない状態です(笑)
えっ?これから遊園地行くって!
ちょちょっと、待って・・・
ジェットコースターなんか乗ったら、胃から小龍包が飛び出ちゃいます。
モザイクまで、ゆっくり歩いて消化させなくちゃあ・・・

神戸ポートタワー
はぁ~、さすが都会ですね・・・オシャレなお店ばっかりです。
ヒグラシは、また一軒一軒店を覗きこんでは、何やら買い込んでます・・・
ったく、俺の車がなきゃあ、お前はそれを全部手で運ばなきゃいけなかったんだぞ(-_-メ)
ショッピングモールの端から、外に出ると神戸の港が見渡せます。
海を渡る風が、少し寒いっす。
「ねぇ、モリヒデ。あそこ、観光遊覧船って書いてあるよ。後で乗ろうよ~」
「おっ、本当だ・・・ディナークルージングなんてのも有るぞ・・・うっ、高い!」
「そうねぇ~、さすがに高いかな・・・クルージングだけにする?」
ううう・・・、いつかは船上でヒグラシとディナーを楽しみたいなぁ・・・
どうせなら、夜景を楽しもうと言う事になり、19時出港の便まで、モザイクガーデンで時間をつぶす事に。
ヒグラシはジェットコースター初体験だったそうで、降りる迄俺の腕にしがみついてました(笑)
恐怖系は勘弁って言い出したので、次はメリーゴーランドに乗る。
メリーゴーランドで、はしゃぐヒグラシを見ていたら、高速飛ばして新大阪に来て、良かったなって気持ちになりました。
子供みたいな笑みを浮かべるヒグラシをジ~ッと見つめる。
あ~、こんな事なら、カメラを取りに一度アパートに帰れば良かった・・・
あいつの表情を沢山カメラに収めて、眺めていたいです。
やばいやばい・・・マジでヒグラシに惚れちゃってるみたいです俺(^^ゞ


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テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学


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