松舞町ラブストーリー
山陰の仮想の町松舞町を舞台にした、様々な恋愛を見守ってやって下さいね。
カウンター

最近の記事

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

月別アーカイブ

カテゴリー

QRコード

QRコード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

android game VOL,1
彼女の存在を知ったのは、携帯に届いたメルマガがきっかけでした。
「ふ~ん、メイドロボ育成ねぇ‥‥」
萌え系育成ゲームは、嫌いじゃない、って言うか嗜好にピッタリはまっていると言えますね。
そこで早速、会員登録をしてみました。
こんばんわ、飯塚一郎って言います
――――――――― android game 編 1月10日(月)―――――――――
:あなたのお名前は?

・・・実名の方がのめり込めるんだろうけど、やっぱり実名は抵抗が有るよなぁ・・・でもまぁ一郎なんて、教科書に出てきそうなありふれた名前だし、問題無いでしょう。
:一郎


:「一郎」さんでよろしいですか? 
1、YES
2、NO
:1、YES


:育成するメイドロボに、名前を付けてやって下さい。

・・・う~ん、これも悩むところだな。ありきたりの名前ではつまらないし、片思いのあの子の名前にしようかとも考えたが、もし知り合いにばれた場合マズイから却下します。
これと言った名前を思い付けず、何となく部屋の中を見渡してみる。
先ず目に止まったのは、テーブルの上に置かれたのど飴
「カリンかぁ・・・」なんか堅い感じですよね
次に目に止まったのは、部活の先輩に録音を頼まれたCDのタイトル
「桜ってのも、良いよな」


「ちょっとぉ一郎~」
その時1階から母さんのヒステリックな声が聞こえてきた。
ったく、これからって時なのに・・・「なに~」
僕はけだるい身体を起こし、もぞもぞとドアに向かった。
「何か大きな荷物届いたけど、あんたまた何か注文したの?」
「えっ?あぁ・・・?」
そう言えば、ネット通販で頼んでいた様な、いない様な
「玄関に投げっぱなしだと邪魔だから、すぐに2階に持って上がっときなさいよ」
「あぁ分かったよ」不愛想に返事をしながら、その段ボールに手をかけた。
「うっ、意外と重いな、これ」
そして、階段の壁に何回か箱をぶつけながら、僕は荷物を2階に運び込んだ。

「しかし、何なんだこれ? こんな大きな荷物頼んだっけ?」
箱の上には送り状が貼ってあり、そこには間違い無く僕ん家の住所そして僕の名前が書いてあり、発送元をチェックすると、東京のYip.coと書かれていた。
Yipと言えば、今流行りのメリーアンを作っている会社。そしてボクは、去年遊び半分でモニター希望登録していた事を思い出す。

メリーアン(MELY AN)・・・Make Enjoy Life Yip’s Androidsと言うキャッチフレーズの頭文字を取って付けられたニックネームで、実用家事支援用として売り出されたアンドロイド。
第1世代のYA1-01シリーズ通称フレンディは無機質な容姿でアンドロイドと言うより、ロボットと呼んだ方がピッタリだったが、第2世代になってからはナイスバディの女性型に容姿が変更された。マイナーチェンジされた昨年夏からは既存の女性型YA2-01通称ジェニファーに加え、人気男性アイドル風のYA2-02通称レオナルド、少女風のルックスを持つYA2-03通称アリス、少年タイプのYA2-04通称ハリー、青い猫型の特別バージョンYA2-05D-emon通称ファンタジーシリーズの5種類にバリエーションが増え、本来の家事支援の目的を超えて、話し相手、独身女性の防犯目的、はたまたヲタクの萌えアイテムとして人気に火が点いた。
AIによる学習機能プログラムも優秀で、性格や容姿もカスタマイズ出来るし、毎週の様に新しいスキルや改造パーツがYip社やサードパーティーから発表されていた。
噂では地下市場で性的欲求を満たす各種パーツも高値で取引されているらしい。
パワーユーザーはオンリーワンのメリーアンを作る事に時間と財力を惜しまず、オリジナルのプログラムを開発したり、ネットで配信したりしている。
その経済効果は1兆円を超えるとも言われ、日本発の斬新なムーブメントとして海外も注目している。

そんなメリーアンシリーズの少女タイプYA2-03のモニタープレゼントに応募していたのだった。
「えっ?まさか?」
バーチャルメイドロボゲームで我慢しようとしていたのに、メリーアンが手に入るなんて・・・貼られたガムテープを乱暴に剥がし、段ボールの中を覗き込んでみる。
「うぉッ!」段ボールの中には、無愛想な茶封筒と、白いワンピースを着た女の子がエアパッキンに包まれ入っていた。
「これってどう見ても・・・人間・・・だよな。まさかして死体?」
死体なら顔が青いはずだが、彼女は透き通った健康的な肌の色をしている、眠っている様にすら見える。
僕は、恐る恐る彼女のほっぺたに触れてみた・・・生きているみたいな弾力は有るが、その肌は室温に近かった。
Congratulationsと印刷された茶封筒の中身を見てみると、モニター当選通知とモニターについての規約が数点書いてある。「やっぱり、当選したんだオレ」嬉しさと驚きで少し混乱してしまった。

段ボールから彼女を取り出し、添付されていた数枚のCD-ROMからチュートリアルCDを探し、パソコンに入れてみる。
軽快な音楽と共に、オープニングムービーが流れ始める・・・ふつふつと、メリーアンが自分の物になった実感が湧いてきた。
Welcom our world とロゴが流れ、メリーアンの姉貴分と言う設定のイメージキャラクター アンジェリーナ(実はアンジェリーナ自体も、ファンサークルが存在する位人気らしい)が起動方法や操作方法、注意点を説明している。

「では、実際にメリーアンを起動させてみましょう。(インターネットに接続します、接続環境を確認下さい)

よいよ、お待ちかねの起動開始です。
「起動に備え、半径1メートル以内に物の無い平坦で安定した場所に、足を延ばした状態でアンジェリーナを座らせて下さい。」
ボクは、急いで漫画やゲームソフトを部屋の隅っこに追いやって、メリーアンを座らせた。
「現在お使いのパソコンに添付のUSBケーブルを接続し、メリーアンの首の後ろ延髄の辺りに有るカバーを外して、USBケーブルのもう一端を差し込んで下さい」
黒いセミロングの後ろ髪を軽く持ち上げ、防水カバーを外しUSBコネクターを差し込む。
「再度、周囲の安全を確認し、パソコン上の起動ボタンをクリックして下さい」
恐る恐る起動ボタンをダブルクリックする。
CDドライブの作動音に合わせて、メリーアンがウィーンと静かに唸り始める。
「初期作動チェックが完了致しました。アンジェリーナのレクチャーはここまで♪ 後は、あなたのメリーアンがパソコンを通して話し掛けて来ます。大切な事をメリーアンは聞いて来ますから、ちゃんと返事してあげて下さいね。もし、分からない事が有ったらヘルプボタンで私を呼べば、色々教えちゃいますよ。

パソコン画面が一瞬暗くなり、プログラム言語が画面を流れ始めた。


:あなたのお名前は?

・・・ゲームと違い、実生活に直結する問題だから実名じゃないとな。
:飯塚一郎


:「飯塚一郎」さんでよろしいですか?
 1、YES
2、NO
:1、YES


:私は「飯塚一郎」さんの事を、何と呼べばよろしいですか?

思わずさっきの携帯ゲームを思い出した・・・
ここはやっぱりメイドらしく・・・
:御主人様


:「御主人様」でよろしいですか?
 1、YES
2、NO

・・・改めて考えてみると照れくさいよな、妹っぽく「お兄ちゃん」とか呼ばせてみたいけど友人とかに聞かれた時、絶対馬鹿にされるだろうし・・・確か、学習していくうちに呼び方も変わるはずだから、普通に一郎さんでいいか。


:2、NO
:私は「飯塚一郎」さんの事を、何と呼べばよろしいですか?
:一郎さん


:「一郎さん」でよろしいですか?
 1、YES
2、NO
:1、YES


:一郎さんは男性ですか女性ですか?
 1、男性
 2、女性
:1、男性


:一郎さん、私の名前は何って言うのでしょうか?

これもさっきの携帯ゲームと同じジレンマだよな・・・ボクはもう一度部屋の中を見渡してみる。
そして追いやられた漫画の向こうのごみ箱の中、昨日先輩が食べ散らかしていったお菓子の空箱に目が止まった。
「イチゴのミルフィーユ・・・いちご・・・ミルフィーユ・・・みるふぃ~ゆって、どうだろう? 響きが可愛いし」
:みるふぃ~ゆ


:「みるふぃ~ゆ」でよろしいですか?
 1、YES
2、NO
:1、YES
また、メリーアン・・・いや、みるふぃ~ゆが静かに唸り始めた。


:それでは一郎さん、私の初期性格を選択して下さい。
1、 ニュートラル
2、 姉御肌
3、 甘えん坊
4、 泣き虫
5、 ボーイッシュ

これって、後でどんどん性格が変わっていくとは言え、悩みますよね。
ニュートラルじゃつまらないし、姉御肌は苦手ですからねぇ・・・やっぱり甘えん坊辺りが萌えの要素が強くて良いんじゃないかな?
:3、甘えん坊


:3、甘えん坊タイプでよろしいですか?
 1、YES
2、NO
:1、YES
CD-ROMがまた動き始めた。


:じゃあ一郎さん、私の初期獲得スキルを選んで下さいね。一応一通りのお仕事はこなしますけど、人間同様やっぱりメリーアンによって、得意不得意が有りますからね。
1、 きれい好き
2、 クッキングスクール卒業
3、 聞き上手
4、 雑学王
5、 ちょっぴりドジっ子
6、 国際A級ライセンス取得済み 
もちろんこれからもどんどん勉強して、一郎さんのお役にたてる様頑張っていくんだから♪

お~、いきなり口調が変わった。この辺の作りまで凝ってますね。
ここもやっぱり萌え要素の強いドジっ子でしょ
:5、ちょっぴりドジっ子


:え~っ一郎さん、私ってちょっぴりドジっ子なんですか?
 1、YES
2、NO
:1、YES 


:グスン、失礼しちゃうなぁ~ドジっ子だなんて・・・う~ん、テンションを上げていかなくっちゃあ♪
次は一郎さんの・・・一郎さんの・・・あれ?メモどこ?メモが消えちゃった・・・アンジェリーナお姉様ぁ~(^^ゞ
はいはい、みるふぃ~ゆちゃんったら相変わらずドジっ子なんだから(笑) はい、メモのコピーをあげるから頑張ってね
・・・コホン。改めまして・・・え~っと、次にもう少し一郎さんの事、教えて欲しいなぁ
 1、YES
2、NO
:1、YES


:一郎さんのお住まいを、郵便番号から教えて欲しいなぁ。私の帰る場所ですし、私宛の荷物が届く事だって有るかもしれませんからね。(以降、ユーザー登録になります)
:郵便番号69・・・・・松舞町・・・

っと、情報漏洩とか心配だけど、元々ここの住所はモニター応募の時点でばれちゃってる訳だし、みるふぃ~ゆ(改めてこの名前を口にすると、ちょっぴり恥ずかしいですね)が、買い物帰りに迷子になっても困りますからね。


:郵便番号69・・・・・松舞町・・・ですね、良い街ですよね。
 1、YES
 2、NO
:1、YES

って言うか、「良い街」って事に返事したみたいだな、これじゃあ。


:ねぇ、一郎さんとアドレス交換したいなぁ(携帯又は連絡の取れる固定電話番号と携帯メールアドレス又はパソコンのメールアドレスを登録して下さい。※フリーアドレス不可)
:080-××××-××××
1low@××××.ne.jp


:やった~一郎さんのメルアドゲット~♪
あっそう言えば、一郎さんのお誕生日っていつなんですか?
:1995/2/10


:じゃあ、一郎さんは今15才なんですね、職業は何してるんですか?
1、学生
2、会社員
3、フリーター
4、家事手伝い
5、その他
:1、高校生


:一郎さんは高校生なんですね、1年生ですか?
 1、YES
 2、NO
:1、YES


:私もメリーアン1年生なんですよ♪
さてっと、そろそろ働きださないとアンジェリーナお姉様に怒られちゃいますよね。
私が座っている周りに何も物が無いのを確認してから、1、完了ボタンを押して下さい。
(初期設定のインストールが完了します)
:1、完了


ひとしきり大きく起動音がみるふぃ~ゆから聴こえて来たが、しばらくして静かになってしまった。
あれ?フリーズ?っと思いみるふぃ~ゆの顔を覗き込むと、ゆっくりとみるふぃ~ゆが瞼を開いた。
「初メマシテ一郎サン。コレカラ頑張ッテ働キマスカラ、ヨロシクオ願イシマスネ

そう言いながら静かに頭を下げた。
反射的にボクもつい頭を下げる。

「アッ一郎サン、イキナリナンデスケド、マダバッテリー充電ガ20%シカ完了シテナインデスゥ、コノ部屋ノ日照量ダト100%充電ニハ、ソーラーモードデ6時間カラ8時間カカッチャイマス。USB充電ナラ、パッシブモードデ4時間、ソーラー充電併用ノオ昼寝モードデ2時間デ済ミマスガ、ドウシマショウカ?」
「そうだな・・・段ボール片付けたりするからお昼寝モードで充電しようか」
「分カリマシタ一郎サン。2時間熟睡シチャイマスケド、良イデスネ?

「うん。どう操作すればいいんだい?みるふぃ~ゆ」
「大丈夫デスヨ、寝ル場所ヲ指示シテ頂ケレバ、勝手ニ移動シテ眠リダシマスカラ。」
「そっか、押入れとかだとやっぱり怒る?」
「ソンナァ、私ハ猫型ジャナインデスヨ・・・マァ、ドウシテモッテ言ワレレバ、ソコデ寝マスケド・・・

「嘘だって、みるふぃ~ゆ。そうだな・・・窓際なら邪魔にならないかな」
「ハイ、分カリマシタ♪」
みるふぃ~ゆは、ゆっくりと立ち上がった。
そのスムーズな動きは、評判通りの機械で有るとは絶対に思えない物だった。
「窓際ッテ太陽ガ当タッテ、ポカポカ気持チイイデスネ、一郎サン

そう言いながらみるふぃ~ゆは、猫の様に丸くなった。
「へぇ~そうやって眠るんだ」
「ジロジオ見ラレルト恥ズカシイデスゥ。オ昼寝モードノ時ハ、出来ルダケ省スペースデ済ム様ニ、コノポーズデ眠ルンデス・・・アッ眠クナッテキマシタ・・・一郎・・サン・・・オ・・ヤス・・・ミ・・・ナ・・・・サ・・・・・」

ボクはみるふぃ~ゆの隣に腰掛け、しばらく彼女の寝顔を眺めるのだった。


松舞ラブストーリーアーカイブ
 
ショート・ショート編
モリヒデ・ヒグラシ編
颯太・朝葉編
洋介・日向編
幸一・真子・美結編
御主人様28号・詩音編
比呂十・美咲編
優ママ編
本田・楓編
android game編
ある高校生の夏休み編【完結】
(小夜曲)sérénade編【完結】
楓・青木先輩編【完結】
本田・沢田編【完結】
2009年収穫祭編【完結】


blogram投票ボタン
スポンサーサイト

テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

android game VOL,2
「ア~ッ大変デス、一郎サ~ン起キテ下サ~イ」

「んッ?え~っと・・・」
「ミルフィ~ユデスゥ、私、ミルフィ~ユデスゥ」

「あぁ・・・みるふぃ~ゆ。夢かと思った。」

窓の外は薄暗くなってました、こんばんわ飯塚一郎です。
――――――――― android game 編 1月10日(月)―――――――――
「オレ、みるふぃ~ゆの横で寝込んじゃってたんだ」
「ハイ、私モスッキリ寝込ンジャッテマシタ。早速ドジッチャイマシタネ私」

「メリーアンも寝過ごす事が有るんだな」
「通常ハ、アリエナインデスケド、ヤッパリ ドジッ子ダカラデショカ?」
後でネット検索してみましたが、ドジっ子のスキルを取得すると、ランダムに命令コマンドが実行されない事が有るんだそうです。
今日は特に予定が無かったから良かったんですが、テスト期間中にアラーム機能が作動しなかったりする事を考えると、安易にドジっ子スキルを選んだ事を後悔しました。
早い機会に、攻略本を買っておかなくっちゃあいけませんね、こりゃあ。

「ところで今何時だ?」
「エット18:15デス、一郎サン」

「そっか、もうすぐ夕ご飯だな。とりあえず部屋でも片づけようか」
「ハイ一郎サン、私、頑張リマス。先ズハ私ガ入ッテイタ段ボールカラデスネ。」

「おう、さすが気が利くなぁ」(後で調べたんですが、メリーアンユーザーの80%が一番最初に出すワーキングコマンドが段ボール整理なんだそうで、そのデータを元にコマンドがプロットされているそうです)
みるふぃーゆは、段ボールを手際良く折りたたんでいく。
「一郎サン、折リタタンダ段ボールハ、ドチラニ保管シテオキマスカ? コノ辺リノ段ボール回収ハ来週ノ木曜日マデ有リマセンヨ。」

「ん~じゃあ外のガレージに突っ込んどいてくれるかな?階段降りたらすぐに玄関で、外に出たら右側にガレージが有るから」
「ハイ了解シマシタァ、一郎サン」

みるふぃ~ゆは、段ボールを脇に抱え階段を降りていった


「うわぁっ」

階下から父さんの驚いた声が響いた。
「あっ、いけね」
そう言えば、うちの家族にこの状況を説明する事を忘れてました。
慌てて1階に下りると、父さんとみるふぃ~ゆが向かいあったまま硬直してました。
「あっあの~父さん、この子メリーアンだから。モニターに当選したんだよ、オレ」
父さんの声に、フリーズしてしまったのだろうか固まっていたみるふぃ~ゆが、ゆっくりと父さんに声をかけた
「驚カシテゴメンナサイ・・・一郎サンノ、オ父様デスネ。初メマシテ私、メリーアンノ、ミルフィーユト言イマス。」

「みるふぃ~ゆ、こいつがうちの親父」

メリーアンと分かって平常心を取り戻した父さんが口を挟んできた
「こら、父親をこいつって言うな・・・驚かしてすまなかった、みるふぃ~ゆさん、階段を下りてくる音がしたから一郎だとばっかり思ってたら、可愛い女の子が降りてくるからびっくりしちゃって。」

「イヤダァ、オ父様、可愛イダナンテ・・・」
みるふぃ~ゆの頬が少しピンク色に染まっている・・・メリーアンでも照れる事が有るんですね
「いや本当だって、思わず一郎が女装趣味に走っちゃたのかと」
「一郎サンノ女装姿デスカ・・・何トナク想像デキマスネ」

いや、おかしいだろ、そこで納得するのって(^_^;)

玄関で3人で騒いでいるもんだから、お袋までもが顔を出してきた。
「ありゃ?この子・・・一郎の彼女かい?」
「おいおい母さん、一郎に彼女が居る訳ないだろ」

父さん何で決め付けるんだよ・・・って、母さんにみるふぃ~ゆまで激しく頷いているし(-“-)
「一郎サンノ、オ母様デスカ? 初メマシテ、メリーアンノミルフィーユデス。」

「メリーアンって、あのロボットの?」
「まぁ・・・ロボットって言われればそうだけど母さん。今日の荷物はこいつだったんだ、モニターに当選しちゃってさ。」

「モニターって事は、ただで手に入ったんか一郎? ほぉ~、こりゃ新年早々縁起がいいな」
「あら~じゃあ、これから母さん楽が出来るわね。みるふぃ~ゆさん、頼んだわよ。」
意外にすんなりと、うちの家族に溶け込めたみたいですね。
でも、うちの家族が環境に順応し易いって訳じゃなくて、それだけメリーアンの社会的認知度が高いって事なんですよ。
「ハイ頑張リマス、オ母様」
「じゃあ早速、夕ご飯の準備手伝ってもらいましょうかねぇ」
「ハイ、オ手伝イ致シマス。オ母様ノ、オ料理データヲ記憶シテオカナクッチャア、イケマセンシ」

「やだみるふぃ~ゆさん、私はそんなに料理得意じゃないわよ」
「デモ、ヤッパリ『オフクロノ味』ッテ言ウ味付ケガ、人間ニハ大切ナンダソウデスカラ、ソノデータヲ集メテオカナイト、皆サンニ喜ンデ頂ケル料理ガ出来ナインデス、オ母様」

「そんな本格的なのね・・・みるふぃ~ゆさん私の事はお母様じゃなくてお母さんって呼んでもらって良いからね」
「分カリマシタ、オ母サン。私ノ事モ『ミルフィーユ』ッテ、呼ンデモラッテイイデスカ?」
「そうね、じゃあ『みるふぃ~ゆちゃん』で良いかしら?」
「じゃあワシの事は何て呼んでもらおうかな・・・」
全員和気あいあいムードで、居間へと消えていった。

取りあえず、みるふぃ~ゆが我が家に来た事による騒乱は、回避されたみたいで一安心しました・・・って言うか、おいみるふぃ~ゆ玄関に投げっぱなしの段ボールは、一体誰が片付けるんだよ~(-_-)


松舞ラブストーリーアーカイブ
 
ショート・ショート編
モリヒデ・ヒグラシ編
颯太・朝葉編
洋介・日向編
幸一・真子・美結編
御主人様28号・詩音編
比呂十・美咲編
優ママ編
本田・楓編
android game編
ある高校生の夏休み編【完結】
(小夜曲)sérénade編【完結】
楓・青木先輩編【完結】
本田・沢田編【完結】
2009年収穫祭編【完結】


blogram投票ボタン

テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

android game VOL,3
母さんとみるふぃ~ゆが台所で、楽しそうに話をしながら、料理を作っています。
「アッ、コノ料理、塩ノ量ハ少ナメナンデスネ」

「そうよ、みるふぃ~ゆちゃん。塩分の代わりに酢を入れて味付けしちゃうからね」
わが家にとって、みるふぃ~ゆの存在価値は、家事支援以上に意味が有るって事がわかりました。
こんばんは、飯塚一郎です。
――――――――― android game 編 1月10日(月)―――――――――
母さんにとって、家庭の中に同性?が居るって事が、とても新鮮みたいです。
嫁とかそう言う存在でなく、娘に近い存在なのが余計に良いのかもしれません。
「ねえ折角だから、みるふぃ~ゆちゃんも何か一品作ってみない?」
「ソウデスネ・・・ジャア、ツケアワセノサラダヲ作リマスネ」

‥‥‥おい、サラダってなんか手抜きじゃないか?



「さぁ、食べようか」父さんがニコニコしながら母さんに声をかける。
「今日は、鶏煮と、みるふぃ~ゆちゃんの作ったホットサラダよ」
「おっ本当だ、野菜から湯気が上がってるぞ、一郎」
「ハイ、冷タイサラダダト身体ヲ冷ヤシチャイマスカラ、温野菜ニシテ、ドレッシングモ、味噌ト生姜デ身体ガ温マル様ニシテミマシタ」

「へぇ~、なかなかこってるな、みるふぃ~ゆ」全然手抜きなんかじゃ有りませんでしたね。

「じゃあね、みるふぃ~ゆちゃん、この茶碗がお父さん、こっちが一郎、これが私のだから。それでこれがみるふぃ~ゆちゃんの茶碗ね」
「おっ、みるふぃ~ゆちゃんも、ちゃんとご飯食べるんだ」
「人間生活ニ溶ケ込ム為ニハ、食事モ大切ナコミュニケーションノヒトツデスカラネ。ソレニ、私ノ体ノ各機能ヲ動カス為ノ成分補給ニナッタリ、髪ノ毛ヤ人工皮膚ノ材料ニモナルンデス。」

最終的に残った滓はどうなるのか気になったが、食事中にする話題じゃない様な、それどころか女の子にとってはセンシティブな話題の様な気がして、敢えて口をつむぎました(^_^;)

ボクは早速、みるふぃ~ゆの作ったホットサラダを口にしてみる。
「・・・ドウデスカ一郎サン? 美味シイデショウカ?」ちょっぴり心配そうに、みるふぃ~ゆが覗き込んできた。
口に含んだニンジンからは、ほのかにニンジンの香り(当たり前ですが)と、砂糖とかとは違う優しい甘みがした。
「うん、美味しいよみるふぃ~ゆ」
「ア~、良カッタデス。ソウ言エバ皆サンハ、アレルギートカ無インデスカ?」
「う~ん、そうねぇ・・・うちの家族にこれっと言った食物アレルギーは無いわね。好き嫌いなら、少しは有るけどねぇ」
「ちなみに、みるふぃ~ゆちゃんワシは納豆やとろろ芋とかの粘り気の有る物は苦手なんだよ。」
「私は、どちらかと言うとお肉より魚の方が好きねぇ」
「ハイ、分カリマシタ・・・一郎サンハ好キ嫌イナイデスカ?」
「えっ?オレ?・・・俺はこれっと言ってないかなぁ」
「分カリマシタ。皆サン好キ嫌イガ少ナクッテ良カッタデス。好キ嫌イガ激シイトメニューノ幅ガ、グンット狭マリマスカラネ」

「でもねみるふぃ~ゆちゃん、うちの男達は台所に立たないくせに、注文ばっかり多いから大変よ」
「エーッ、ソウナンデスカ? 文句ヲ言ワレナイ様ニ頑張ッテ料理シマス。アッ、一郎サン、ゴ飯ハ良ク噛ンデ食ベナイト栄養ニナリマセンヨ」

「はいはい」
うっ、少しお節介なのは面倒ですね。
「いいわぁ、一郎もお父さんも、みるふぃ~ゆちゃんの言う事なら素直に聞きそうね。みるふぃ~ゆちゃん、お父さんのお酒の量にも気をつけててくれる?」そう言うと何やら、母さんはみるふぃ~ゆに何か耳打ちした。
「ハイ分リマシタ、オ母サン」
「おいおい勘弁してくれよ。それでなくても不景気の折、発泡酒で我慢しているんだからな」
「オ父サマニハ、イツマデモ元気デイテホシイデス。ダカラ、モウ少シ、オ酒ノ量ヲ減ラシモラエナイデスカ?」

「そっかぁ、みるふぃ~ゆちゃんにそこまで言われたら減らさない訳にはいかないな・・・」そう言いながら、開けかけていた缶ビールをテーブルの上に戻した。
父さん・・・母さんの策略にまんまとハマっちゃてますよ(^_^;)ゞ



ボクと父さんが、ぼ~っとテレビを見ている間に台所の片づけが終わったようです。
「やっぱりみるふぃ~ゆちゃんが一緒だと、家事がはかどるわ。」
「あれ?みるふぃ~ゆは?」
「あぁ今、お風呂の準備に行ってるわよ。ねぇ、みるふぃ~ゆちゃんってやっぱりお風呂に入るの?」
「う~ん確か、汚れたりしない限り大丈夫なはずだよ。ただお風呂に入ると、それによってエネルギーが給ったり、体内のオイル成分が温まって身体の動きが良くなるらしいけどな。」

「じゃあやっぱり入ってもらった方がいんじゃないか一郎」父さんが少しニヤニヤしながら呟いた。
「ちょっとお父さん、何を考えてるの?」母さんも、父さんの表情に気がついたみたいで、釘をさしていた。
「一郎も同じだわよ、みるふぃ~ゆちゃんに変な事したら、お母さん承知しないからね」
「んな事する訳ないだろ」でも正直言うと、ちょっぴりドキッとした。

「オ父サマ、オ風呂ノ準備ガ出来マシタ。」
「おっおう・・・俺はまだ少し酔っているから、誰か先に入りなさい。」
「母さんは最後で良いから、みるふぃ~ゆちゃんか一郎、先に入りなさいよ。」
「私ハ、今日ハオ風呂ニ入ラナクテ大丈夫デス。一郎サンオ風呂ガ冷メナイウチニ入ッテ下サイネ。バスタオルハ洗濯機ノ上ニ置イテオキマシタヨ。タンスノ場所ヲ教エテモラエレバ、パンツヲ持ッテ行キマスヨ。」

「いや、パンツ位自分で準備するって」
「そう言えば、みるふぃ~ゆちゃんにタンスの場所とかまだ教えて無かったわね、お母さんが教えておくから、一郎はさっさとお風呂に入ってしまいなさい。」
「はいはい、あっ父さん8時からのドラマ録画しといてね。」

「おう、分かった分かった。早く風呂入って来い。」ちょっぴり肩を落とす父さんに思わず同情してしまった(^_^;)


「母さ~ん、お風呂上がったよ。」そう言いながら、冷蔵庫を開けてスポーツドリンクのボトルを取り出した。
「ア~、一郎サン、チャント身体ヲ洗イマシタ? 腕ノ表皮ニ、マダ少シ雑菌ガ付着シチャッテマスヨ」
・・・具体的に指摘されると、結構気になるもんですね、思わず流しでガシガシと手を洗い直しました。
「一郎、2階に上がるんなら、この布団持って上がりなさい。」
「何?この布団?」
「みるふぃ~ゆちゃんの布団に決まってるでしょ。」
「アッ私ハ、オ布団不要デス、オ母サン。」
「遠慮しなくて良いのよ、まぁ、みるふぃ~ゆちゃんが風邪ひくなんて事は無いんだろうけど、やっぱりみるふぃ~ゆちゃんにも、ちゃんとお布団で寝てもらいたいからね・・・確かド○えもんも布団で寝てたわよね?」
「母さん、ド○えもんはロボットだって」
「ロボットとメリーアンの違いなんて、母さんには分かんないから・・・じゃあ、一郎頼んだわよ」
そう言うと母さんは居間に消えていった。

「しゃあないな、みるふぃ~ゆ布団を運ぼうか。」
「ハイ、一郎サン。」
「おっ、何これ? 掛け布団が軽いぞ

「ア~コノ掛ケ布団、羽毛布団デスネ。軽イケド保温性ガ高インデスヨネ。」
「マジかよ、実の息子はせんべい布団で我慢しているっていうのによ」
「ジャア私ト、オ布団ヲ交換シマショウカ?」
「いや何となく言ってみただけだから気にするなって、みるふぃ~ゆ。それより、部屋の電灯のスイッチ分かるか?」
「電磁センサーデ、位置ハ把握シテマスヨ。スイッチヲ入レチャイマスカ?」
「おう頼む。やっぱメリーアンって高性能な機能が一杯付いているんだな。」

「ソレハモウ、色々ナ機能ガ有リマスヨ。布団ハコチラニ置イチャッテ良イデスカ?」
「そうだな、取りあえずこっちにかためて置いておこうか。例えばどんな機能が有るんだ?」
「ソウデスネ、聴力ハ増幅回路ヲ通セバ、3km先ノカーペットノ上ニ落チタ針ノ音ヲ聴ク事ガ出来マスシ、視力ハ、マキシズーム機能デ5km先ノ動物ノ上デ跳ネテテイル『ノミ』ヲ見付ケル事ガ可能ナンデスカラ。暗闇デモ赤外線パッシブモードデ、2km先ノ物ヲ見ル事ガ出来チャイマス。」

「凄過ぎて、逆にピンと来ないなぁ。」

「他ニモ、電子レーダーモ備エテイマスシ、レントゲン機能モ有リマスカラ、壁ノムコウノ様子トカモ判ッチャイマスヨ。例エバ押入ノ中ヲサーチシテミルト、洋服ガ入ッタタンスト本棚ガ有リマスネ。本棚ノ中ヲ、バーコード検索シテミマショウカ・・・漫画ガ70%デ小説ガ30%デスネ。アッ、漫画ノ奥ニモウ一列書籍トDVDガ並ンデマスネ・・・バーコード検索シテミルト・・・」

「わ~。分かった分かった、みるふぃ~ゆが高性能なのは分かったから・・・それより、明日からオレは学校だけど、みるふぃ~ゆは何をして過ごすんだ?」
お~っ、危うくみるふぃ~ゆに秘蔵のコレクションがばれてしまう所でした(^^ゞ
「サッキ、オ母サントオ話シタンデスケド、明日ハ洗濯ト、オ掃除ヲシテ、残リノ時間ハ留守番トオ買物ヲシチャイマス。」
「そっそうか、宜しく頼むわ・・・あっ、そこの押入れの中は掃除しなくて良いからな」
「エ~、ドウシテデスゥ? 押入ノ中ニ、ホコリガ溜マッチャウト、カビヤダニガ繁殖シチャイマスヨ」

「それでも良いんだ、オレ、カビやダニが大好きなんだ・・・」
「変ナ一郎サン・・・デモ分カリマシタ、押入ノ中ハ掃除シナイヨウニ、データヲ上書キシテオキマスネ。」
「頼んだぞ、みるふぃ~ゆ・・・そう言えば、まだ教科書の準備して無かったな。みるふぃ~ゆ、教科書の準備とかも出来るよな。」
「モチロン出来マスヨ・・・デモ、サッキ、オ母サンニ自分ノ事ハ自分デヤラス様ニッテ、言ワレチャッテマスカラ、自分デヤッテ下サイネ。」
「何でだよ~みるふぃ~ゆの御主人様はボクだぞ」
「ハイ確カニソノ通リデスヨ。デモ、メリーアンハ自立支援アンドロイドデモ、アルンデス。健常者ノ方ノ支援ニ関シテハ、適度ニ従ウヨウニ、プログラムサレテイマス。デスカラ、一郎サンガ自分デ準備シテ下サイネ、忘物ガ無イカドウカハ、後デチャント、チェックシテオキマスカラ。」
「ちぇ・・・分かったよ。じゃあ、宿題を任せたりとかも、無理な訳?」
「モチロンデス。人間、楽ヲシタラロクナ大人ニナリマセンヨ。」
う~ん、アンドロイドに説教されるのって、何だかビミョーなものですね(^^ゞ

♪♪♪おっ誰かからメールが届きました。
「へいへいっ」携帯電話を開いてみると、部活仲間の小村からだった。
「何々・・・あぁ、その件ね、ハイ了解っと。返信完了」

「一郎サン、誰カラノメールデスカ?」
「あぁ、同じブラスバンド部の小村からだよ。何?彼女からかと思って嫉妬した?」
「嫉妬ナンテ、シナイデスゥ。一郎サンノ事ヲモット知リタイダケナンデスゥ」
「分かった分かった、みるふぃ~ゆ。そんなに照れなくっても」
「照レテナンカ、ナイデスゥ・・・モウ、一郎サンナンテ知リマセン。」プイッとみるふぃ~ゆがそっぽを向いた。
「ゴメンゴメン。みるふぃ~ゆのリアクションが可愛くってさ、つい。」
「ソンナ・・・可愛イダナンテ・・・私、照レチャイマス。・・・ソウダ一郎サンノオ友達ノ事モット教エテ、モライタイデス」
「ん~、ちょっと待てよ・・・」ボクはパソコンの、マイドキュメントフォルダに有るお宝画像をUSBメモリーに移して削除した(^^ゞ
「OK、みるふぃ~ゆ。写真見るか?」
「ハイ見タイデスゥ。アッ、パソコンノ中ノデータナラ、USBケーブルヲ、ツナイデモラッテモ、良イデスカ? データヲ取リ込ンデ、オキマス。」
「ん~、首の後ろで良いかな?」
「ハイ、オ願イシマス。
差シ込ンダラ、マイコンピューターカラ、YA2-03ディスクヲ選択シテ下サイ。
有リマシタカ? ソウシタラ、クリックシテ、フォルダノ中ノphotodateフォルダヲクリックシテ、ソノ中ニ画像データヲドラッグシテ下サイ。
・・・アッ、ソレデオッケーデスゥ、データガ入ッテキマシタ。」

う~ん、まだ慣れて無いせいか、「データが入って来ました」なんて言われると、何か違和感を覚えますね
「スイマセンオ待タセシマシタ、データキャプチャー完了シマシタ。
USBケーブルハ、モウ少シツナイデオイテモラッテモ、良イデスカ?」
「そりゃかまわないけど、オレは何をすれば良いんだ、みるふぃ~ゆ?

「写真ニツイテ、色々ナ話ヲ聞カセテモライタイデス。」

「ん~逆に難しいなぁ、まぁ適当にかいつまんで説明するわぁ。
先ずは、これが去年の夏休みにうちのブラスバンド部で行った合宿の時の写真。
同級生は、女子がこの神田さんと木村さん、それから山下さんの三人、男子はこいつが深田、その隣が小谷、上の段に居るのが石田、それにさっきメールしてきた小村、その4人かな。
木村さんと小村はクラスも一緒なんだ。
2年生が女の先輩からいくと、足立さん、森山さん、大村さん位かな、男子がこの大島さん、門脇さん、松本さん、新部長の本田さんだな。
3年生はちょっと少なくて、女子が副部長の沢田さん、その隣が神田さん 因みに1年の神田さんのお姉さん、男子が前部長の青木さん、こっちに居るのが田中さんと佐藤さん。
んで、この前の列の真ん中が顧問の清水先生。」
「皆サン、楽シソウニ笑ッテマスネ。」
「そりゃ、授業とかだったら、全然楽しくないけど、合宿だからな。
いつもと違う環境で一日楽器を吹いて、夕方からはみんなでバーベキューしたり花火したりイベント盛り沢山なんだよ」

「合宿ッテ楽シインデスネ、一郎サンハドンナ楽器ヲ吹クンデスカ?」
「オレは、トランペットとユーフォニウムを曲によって兼任してる。
なんたって、部員が少ないからな。」
「スゴーイ、色ンナ楽器ヲ吹ケルンデスネ。今度、実際ニ吹イテ下サイヨ。」
「そうだ、去年のコンクールの時の音源有るけど聴いてみる?」
「ハイ、聴キタイデスゥ」
僕は、友人が録音していたMDをデッキにセットした
「アッ、コノ曲ハ『キエフノ大門』デスネ」
「おっ流石だなぁ・・・この写真がその時の演奏風景だよ」
「一郎サン、真面目ナ顔シテ吹イテマスネ、チョッピリ可愛イカモ」
「そりゃ変顔とかしながら吹けないだろう普通 あっ、この写真は秋の遠足の写真だ。みるふぃ~ゆ見てみる?」
「ハイ、見マス見タイデスゥ」

「秋は、沢井高原のゲレンデに行ったんだ・・・そうそう、ブラバンの合宿も沢井高原だったんだぞ」

「沢井高原ッテ、素敵ナ場所ミタイデスネ。イツカ行ッテミタイデス。」
「そうだな、冬は雪が多くてスキー以外する事無いから、雪が溶けたら行ってみようか。」
「ハイ、今カラ楽シミデスゥ。所謂デートッテ言ウ集団行動デスネ」
・・・集団行動って言われれば確かにそうだけど(-“-)
「こいつがクラス委員の田村」
「エッ、ドノ人デスカ? 良ク見エナイデス」
そう言いながら、みるふぃ~ゆが顔を近づけてきた。
ふわっと、シャンプーの香りがボクを包み込み、思わずドキッとしてしまった(後でよく考えたら、みるふぃ~ゆはお風呂に入ってないし、何らかのフレグランスが漂う装置が働いていたのかもしれません)
・・・きっと彼女が出来たら、こういう風に写真を見ながらおしゃべりするんだろうな そう考えたら、ちょっぴり甘酸っぱい気分になった。



「おっ、もう11時じゃん。そろそろ寝なきゃな」
「ハイソウデスネ、ア~ッ一郎サン寝ル前ニハ、チャント歯磨キヲシナクチャダメデスヨォ。」
「いやもう面倒くさいからいいよ」
「ダメデスダメデス一郎サン。口内ヲスキャンシテ見ルト、雑菌ガ沢山繁殖シテイマス。コノママ寝タラ、虫歯ヤ歯槽膿漏ニナッテシマイマスヨ。細カナ、細菌ノ種類ト存在数ヲオ知ラセシマショウカ?エ~ット・・・ウワッ、コンナニ沢山、アッ、コノ菌ハ口臭ノ原因菌デスネ、ウ~ン結構発生シテマスネコレハ・・・」

「みるふぃ~ゆのリアクション見てただけで、歯磨きしなきゃって気になってきた・・・オレ歯磨きしてくるわ」
「私モ歯磨キシチャイマス、ゴ飯食ベタカラ口内ヲ清掃シテオカナイト、後々ノメンテナンスガ大変ニナリマスカラネ」
「メリーアンって本当人間みたいだな」
「ハイ、人間生活ニ馴染ム事ガ一番大事デスカラ。」

「なぁ、いびきや歯ぎしりとかもするんか?」
「寝ガエリヤ寝言ハランダムニ発生シマス。イビキヤ歯ギシリハ、標準設定デハ発生シナイヨウニナッテマスガ、パラメータヲ操作スレバ発生サセル事ハ可能デス。アト、イビキハバキュームブロワー系異常、歯ギシリニ関シテハ顎関節ノ異常ニヨッテ発生スル場合ガ有リマス。ソノ場合ハ、オーバーホールヲシナケレバ治ラナインデスヨ」
「人間以上に面倒だなそれは・・・あっ母さん」1階におりてみると母さんがお風呂から上がった所だった。
「あんたら、そろそろ寝なさいよ」
「あぁ今から歯磨きをするところだって」
「へぇ~、あんたが寝る前に歯磨きするなんて珍しいじゃない、これもみるふぃ~ゆちゃんのお陰かな?」
「ハイ、一郎サンノ口内ニ沢山ノ雑菌ガ発生シテイマシタカラ。」
「うん、これからも一郎に色々指導をしてちょうだいねみるふぃ~ゆちゃん。じゃあおやすみなさい。」
「おやすみ~」「オヤスミナサイ、オ母サン」

「アッ一郎サン、右奥歯ノ45%ニマダ磨キ残シガ有リマス。ブラッシングノ角度ハ、モウ10°ホド下ゲタホウガ、磨キヤスイデスヨ」
・・・う~、母さん以上に細かいなぁ、確かパラメーターでお節介度は調整出来るはずだから、少しかまっておかなければ息が詰まっちゃいそうですよ。

2階に戻り、布団の準備をする。
2つ並べて敷いた布団に思わず赤面してしまいました。
「一郎サン顔ガ赤イデスヨ大丈夫デスカ?熱ガ有ルンジャナイデスカ?」
「馬鹿、大丈夫だって・・・」
「デモ・・・」みるふぃ~ゆが、そっとボクの手を握り、心配そうにボクの顔を覗き込んできた
・・・予想外の行動に思わず、ドキッとしてしまう。
「体温ハ正常値デスガ、脈拍ガ随分早イデス。一郎サン、心臓疾患ノ可能性ガ有リマス。体内スキャンヲシテミマショウカ?」

「必要無い必要無いって・・・」人間なら裏の意味を色々詮索してしまう所だが、みるふぃ~ゆの場合は素にこんな行動をするんだから、逆に罪な奴ですよね(^_^;)
「ソウデスカ? モシ、苦シクナルヨウナラ早メニ教エテ下サイネ。 ソウダ、一郎サンノパジャマガ汚レテイマシタカラ、洗濯シオキマスネ。新シイパジャマハ、コレデスヨ。」
「おう、ありがとう」ボクはそれまで着ていたジャージを脱ぎ始める
・・・「なぁ、みるふぃ~ゆ。そんなにジ~ッと見ないでくれるかな、何となく恥ずかしいだろ」
「一郎サンハ、パジャマニ着替エル行為ガ恥カシイノデスカ? 変ワッタ脱ギ方デモスルンデスカ?

「いや、普通に着替えるさ。ただ何となく・・・な」
「解リマシタ、見ナイヨウニシマス・・・ヤッパリ人間ノ世界ッテ難シインデスネ、私モット勉強ヲシナクチャイケマセンネ。」
「そっ・・・そうだな・・・あっ、そう言うみるふぃ~ゆは、そのワンピースのまま寝るんか?」
「イエ、オ母サンカラ、オ下ガリト言ウ種類ノパジャマヲ貰イマシタ。ピンク色デ、可愛イデザインナンデスヨ。明日ノ午後、オ母サンガモット色々ナ洋服ヲ買ッテ下サルソウデス」

「そっか良かったな、みるふぃ~ゆ」

「ハイ、今カラ楽シミデスゥ アッ、私ガ着替エナイト、一郎サンガ寝ムレマセンヨネ、今着替エチャイマスカラ」
着替えちゃいますからって、ここで?
そう考える前に、みるふぃ~ゆは白いワンピースのボタンを外し始めた。
「わ~っ、ちょっとまてみるふぃ~ゆ。いきなりオレの目の前で脱ぎ始めるなよな」
「大丈夫デスヨ、着替エル行動ニ関シテ、危険ナ動作ハ有リマセンカラ。一郎サンガ特ニ注意スル必要ハ有リマセン」
「いや、そう言う意味じゃなくて・・・人間的に、女の子が男の前で洋服を脱ぐって事はだな・・・あの~その~なんだ~それなりの意味が有るんだぞ」
「ドウ言ウ意味ナンデスカ?」

「だから・・・その~・・・わっ、だからイキナリ肩ひもずらすなって・・・分かったちょっと待て、オレ向こう向くから」
「? 服ヲ脱イダッテ、普通ノ人間ト何モ変ワリマセンヨ」
「馬鹿、逆に人間と変わらないから、問題じゃないか」
「アッヒョットシテ、イヤラシイ事ヲ考エテイマセンカ、一郎サン?」
「いや・・・別に考えてないって・・・それより着替え終わったか?」
「モウ少シデス、パジャマノ裾ガ胸ニ引ッカカッチャ、ナカナカ着レナインデス。」
あ~、そんなリアルな解説されると、余計に想像しちゃうじゃないかよ~
「オ待タセシマシタ、一郎サン。」
標準で付いてきたワンピースは、ふわっとしていたから余り気になりませんでしたが、意外とみるふぃ~ゆってプロポーション良いんですね。
「ヤダ、ジロジロ見ラレルト何ダカ恥カシイデス。」
あっ、そっちの方が恥かしいんだ(^^ゞ


「この、専用枕をコンセントにつなげば良いんか、みるふぃ~ゆ」
「ハイ、非接触型充電枕ノ中ノ電磁コイルト共鳴シテ充電サレマスカラ。深夜ニ更新プログラムノインストールヤデータベースノ更新モ行ッテマスカラ、出来レバ毎晩コノ枕デ寝タイデス。」

「枕が壊れたりしたらどうするんだ?」
「ソノ場合ハ、パソコンヲ起動サセテ、USBケーブルヲ接続スレバ、充電トデータノ更新ガ出来マスヨ。モシ、パソコンガ無カッタリ、ネットニ接続出来ナイ場合ハ、少シ時間ガカカリマスガ、体内自家発電装置カ太陽光発電デ充電シナガラ、内蔵モデムデデータ更新ヲ行イマスカラ、安心シテ下サイ」
「じゃあどんな場合でも、エネルギーが切れる事はないんだなぁ・・・そろそろ電灯消すぞ」

「明日ハ、何時ニ起キルンデスカ?」
「いつも7時に起きるから、いつも通り起こしてくれるかな」
「7時デスネ、記憶シマシタ。ジャア、オヤスミナサイ一郎サン・・・」
「うん、おやすみ~」ボクは蛍光灯の紐を引っ張った。
ボクの部屋を、いつもと同じ漆黒の空気が支配した。
でも今夜からは1人じゃない、みるふぃ~ゆと言う大切な存在が居るんだから・・・


松舞ラブストーリーアーカイブ
 
ショート・ショート編
モリヒデ・ヒグラシ編
颯太・朝葉編
洋介・日向編
幸一・真子・美結編
御主人様28号・詩音編
比呂十・美咲編
優ママ編
本田・楓編
android game編
ある高校生の夏休み編【完結】
(小夜曲)sérénade編【完結】
楓・青木先輩編【完結】
本田・沢田編【完結】
2009年収穫祭編【完結】


blogram投票ボタン

テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

android game VOL,4
「お~い、イチロー」
聞きなれた声に振り返ると、ブラバン仲間の小村が手を振っていた。
「おう、オムッさんおはよ♪」
「どうしたんイチロー、何だか朝からゴキゲンじゃんか」
「いや、実は昨日な・・・うちにもメリーアンが来たんだよ」
おはようございます、飯塚一郎です。
――――――――― android game 編 1月11日(火)―――――――――
「お~、ついにイチローもメリーアンオーナーになったんだ。ハマっちゃうだろ、メリーアンって」
小村は、去年のクリスマス、一足先にジェニファータイプのメリーアンを手に入れてるんです。
「おう、リアルでマジヤバいな、あれは・・・」
「お前どのタイプを買った?ジェニファー?アリス?・・・まさかレオナルドやハリーじゃないだろうなぁ」
「止めろよ気持ち悪い、うちはアリスだ。しかも買ったんじゃなくてモニター応募に受かったんだよ」
「マジかよ、じゃあタダで手に入ったんだ、超ラッキーじゃん。んで、何て名前にした。」
「うちは『みるふぃ~ゆ』って言うんだ、中々可愛いだろ。」
「そっかぁ・・・やっぱり日本人の名前の方が、リアルな感じだぞ、名前呼ぶのに違和感無いし」
「ほっとけよ、結構気にってるんだからさ」
「まあ、そのうちうちにも連れて来いよ。色々、拡張ソフト手に入れたからよ

「おう、そのうち連れて行くよ・・・ヤベ、呼び鈴鳴ってるぞ、オイ」
「ゲッ、マジだ・・・走れイチロー」

今日は休み時間になる度に、小村や他のクラスメイトとメリーアンの話で盛り上がった。
中には、自分でメリーアンのメインプログラムをかまってチューニングしている奴とか、マニアックなカスタマイズを施している奴とかが居て、それぞれが独自の世界を楽しんでいるようだ。
クラスの女子にもメリーアンオーナーが結構居るらしい。
ボクの隣の席の斉藤さんも、メリーアンオーナーの1人って事が分かり、ちょっぴり驚いてしまった。
女子のメリーアンオーナーって言うと、どちらかと言えばヲタク系・・・所謂腐女子が多いと思っていたんだけど(実際、妖しいカスタマイズを施して結構キワドイ事を楽しんでいる腐女子が多いらしい)、ボクの知る限り清純派の斉藤さんが、メリーアンオーナーだったなんて・・・しかも、レオナルドやハリーの男性タイプじゃなくて、ボクと同じアリスタイプって言うんだから、ついイケナイ想像をしちゃいそうです(^_^;)。

「へぇ~、飯塚君モニターに当選したんだって、すごいね。」
「うん、今年の運を全部使い果たしてしまった様な気がするわ」
「う~ん、確かにそうかもしれないね。でも同じアリスって言うのは、何かテンション上がんない?」

「そうだよな・・・そう言えば斉藤さんのメリーアンは何て名前なの?」
「うちは、メイって言うんです。私の名前が咲月だから、そこからもじって付けたのよ。飯塚君のメリーアンはどんな名前にしたの?」
「うちのは、『みるふぃ~ゆ』って言うんだ。たまたまお菓子の空き箱が目に止まっちゃってさ」
「可愛い名前。外国人の名前だから、やっぱりルックスは白人系なの?」

「う~ん、さすがにモニタープレゼントだから、カスタムオーダーは出来なかったんだよな、普通に日本人系だよ」
「そうかモニターだったら、そこまでは選べないわよね。でも髪はそのうちに伸びてくるから変えれるし、ステインシャンプー使えば色だって変えれるもんね。そう言えばこの前ネットで瞳の色を変えれるカラーレンズを安売りしてたわよ。」

今まで共通の話題なんて無かったから、隣の席とは言え、そこまで話をした事なんて無かったけど、斉藤さんってイメージと違って結構おしゃべりなんですね(^_^;)


賢明な人ならお気付きかと思いますが、実はボク斉藤さんに片思い中なんです。
入学式の時つまずいて転んだボクを、クスって笑う笑顔が可愛くて、一目ぼれしちゃいました・・・でも告白する勇気なんて無いからズルズルと今日まで来ています、ちょっとロリっぽルックスで可愛いし、行動や仕草も女の子らしくて、絶対に彼氏が居る様な気がしますし・・・実際にクラスの何名かが、コクって玉砕しているから、その可能性が高いと思う。
ボクがアリスタイプのメリーアンを選んだ理由も、イメージが斉藤さんとダブってしまったからなんですよね。
考えてみたら、みるふぃ~ゆがモニタープレゼントで手に入った事よりも、斉藤さんとおしゃべりできる事が、僕にとっては幸運な事なんじゃないんでしょうかねぇ・・・
ホントにもう、みるふぃ~ゆよ我が家に来てくれて、ありがとうって感じです。


終礼の後、カバンに教科書を詰め込んでいたら、斎藤さんに声をかけられた。
「ねぇ飯塚君、今日部活あるの?」
「えっ?そうだよ。何で?」
「良かったら帰りに、ショップに寄ってみないかなって思ってね。 ほら、春物が出始めてるし、冬物のセールが始まってるわよ」
「冬物セールかぁ、オレ狙ってるビンテージタイプのスカジャンが有るんだよね、安くなってないかな~」
「ちょっと待って、飯塚君が着る服じゃなくて、アリス達が着る服だよ」
「あっ・・・そうか そうだよね」

「そうでしょ、普通」クスッと斉藤さんが笑った。
「今日みるふぃ~ゆと母さんが洋服を買いに出かけてるけど、安かったらオレ好みの洋服も着させてみたいなぁ・・・小村と男同士でショップに入るの抵抗有るからなぁ、斉藤さんが一緒なら違和感ないよね、っと」

「きっと、小村君と買いに行くより頼りになると思うよ。部活終わったら、校門で待ち合わせしない?」

「OK、5時10分位には、校門に行けると思うけど、それで大丈夫?」
「うん、じゃあ5時10分に集合ね。」そう言うと斉藤さんは、スカートをひるがえし女子の集団に消えていった。

うぉ~、まさかの展開に、アドレナリンが大量に噴き出しているのが分かります。
もう一度声を大にして言いたいです。
ホント、みるふぃ~ゆよ我が家に来てくれて、ありがとう(笑)
しかし、斉藤さんがボクの抱いていたイメージと違って、メリーアンのパワーユーザーだったんですね、それ以上に意外と積極的なのは驚きでした。
それにボクとショップに出掛けるだなんて、ひょっとして彼氏が居ない可能性が有りますね。
これって、ボクその気になっちゃってもイイでしょうか、神様


松舞ラブストーリーアーカイブ
 
ショート・ショート編
モリヒデ・ヒグラシ編
颯太・朝葉編
洋介・日向編
幸一・真子・美結編
御主人様28号・詩音編
比呂十・美咲編
優ママ編
本田・楓編
android game編
ある高校生の夏休み編【完結】
(小夜曲)sérénade編【完結】
楓・青木先輩編【完結】
本田・沢田編【完結】
2009年収穫祭編【完結】


blogram投票ボタン

テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

android game VOL,5
「ただいま~」ボクは玄関にドカッと腰をおろし、靴を脱ぎ始める。
「オ帰リナサイ、一郎サン。遅クマデ部活ダッタンデスネ」
振り返ると、淡いピンクのトレーナと、同様に淡い黄色のスエットを履いた、みるふぃ~ゆが立っていた。
居るとは分かっていても、やっぱりドキッとしちゃいますね、こんばんは一郎です。
――――――――― android game 編 1月11日(火)―――――――――
「ちょっと部活帰りに、買い物して帰ったからね・・・ほら、オレもみるふぃ~ゆに似合いそうな洋服買ってきたよ、気に入るといいんだけどな」
そう言いながら洋服が入った紙袋を、カバンを取ろうと屈んでいるみるふぃ~ゆの鼻先に差し出す。
「エッ?私ノ為ニ買ッテキテクレタンデスカ、アリガトウゴザイマス、スゴク嬉シイデス」

「オ母サ~ン、一郎サンガ洋服ヲプレゼントシテクレマシタァ」
パタパタと嬉しそうにスリッパを鳴らしながら、みるふぃ~ゆは台所に消えていった。
人に喜んでもらえるって、やっぱりこっちも嬉しくなりますよね。
そう思いながら玄関を上がる時、ボクの足に何かがぶつかった。
「イテっ」そう思いつつ下を見ると、そこにはボクのカバンが転がっていた。
嬉しさのあまり、みるふぃ~ゆはボクのカバンを片付ける事を忘れちゃってますね・・・さすがドジっ子スキルマスターです(笑)

2階のボクの部屋に上がり、着替えをしていたらみるふぃ~ゆが部屋のドアをノックした。
「一郎サン、入ッテモイイデスカ?」
「うん、着替え終わったから大丈夫だよ」
「早速、一郎サンニモラッタ服ヲ着テミマシタ。」

ドアの前には、ボクが買ってきたボア付きの白いセーターとチェックのミニスカートを履いた、みるふぃ~ゆが立っていた。
「ドウデスカ似合イマスカ?」
軽くターンをしながら、みるふぃ~ゆがチェックのスカートをひるがえす。
「うん、思った通り似合ってて可愛いよ」
「ワ~イ、アリガトウゴザイマスゥ」みるふぃ~ゆがボクの首に抱きついて来た。
突然の出来事にボクは、頭の中が真っ白になった
「アッ大丈夫デスカ一郎サン、身体ガフリーズシテシステムエラー状態デスヨ。私ノ腕ノ力ガ強過ギマシタカ?」
「あっ、いや大丈夫だよ。突然、抱きつかれたからびっくりしたんだ。」
「ゴメンナサイ、余リニ嬉シクッテ・・・」
「うん、平気だからね。」
「デモ、コンナ洋服ヲ男ノ子ガ買ウノッテ、恥ズカシクナカッタデスカ?」
「いや、それは・・・恥ずかしかったさぁ」
みるふぃ~ゆに、斉藤さんと買い物に行った事を話すのって、何となく裏切っているような気がして話を適当に誤魔化した。

「ただいま~」
「アッ、オ父様ガ帰ッテコラレマシタ。」
そう言うとみるふぃ~ゆは階段を駆け降りた。
「オ帰リナサイ、オ父様ァ・・・エッ?コレ、私ニデスカ? ワァ、アリガトウゴザイマス。 今日ハ皆サンカラ沢山洋服ヲプレゼントサレル日デスネ・・・・・・ハイ、コノ洋服ハ一郎サンガ買ッテキテクレマシタ。」
・・・父さんまで、みるふぃ~ゆの洋服買ってきたんだ、男一人で買いに行くなんて度胸有るなぁ
まさか、他の女の人と買いに行ってたりして・・・あえて安物ドラマの様な話の展開は考えない様にしよう。


「一郎サン、ゴ飯ノ準備ガ出来マシタヨ」
「うん、分かった・・・あれ?みるふぃ~ゆ、またスエットに着替えたんだ」
「ハイ、折角一郎サンニモラッタ服ヲ汚スト、モッタイナイデスカラネ。アノ洋服ハ、オ出掛ケスル時ニ着マス」
「そうか、じゃあお出掛けする時がより一層楽しみになるな。そう言えば父さんも洋服買ってきたんだな、どんな洋服だった?」
「オ母サンガ、後デ見マショウッテ言ッテマシタカラ、マダ私モ見テナインデスヨ。今カラ楽シミデスゥ」
確かに色々な意味で楽しみです♪

今日の夕ご飯は、みるふぃ~ゆが作った寄せ鍋でした。
切って土鍋に放り込むだけだから、作ったと言うのは微妙な表現かもしれませんが。
「今日の食材はね、みるふぃ~ゆちゃんが栄養バランスを考えて選んでくれた食材なのよ。」
「コノ時期ハ、ヤッパリ蟹ガ美味シインデスケド、今日ハ海ガ荒レテイタノカ、値段ガ高カッタンデス。ダカラ今夜ハ、大山部屋ッテ相撲部屋秘伝ノチャンコ鍋ヲ真似テミマシタ。」

「秘伝なんて聞くと、すごく美味しそうに聞こえるな、一郎」
「そうだね、でもちゃんこ鍋なんて、カロリーが高そうなイメージが有るけどなぁ」
「あら、ちゃんこは意外と栄養バランスのいいヘルシーな鍋なのよ」
「ハイ、鶏ノ脂身ハ外シテ冷凍シテ有リマスシ、軟骨モツクネニシテ入ッテマスカラ、ヘルシーデ美肌効果モバツグンデスヨ」
「しかし母さん、みるふぃ~ゆと買い物に出掛けるのって、違和感とか無かった?」
「そうねぇ・・・ご近所の人に事情をいちいち説明するのが、面倒だったわね。でもみるふぃ~ゆちゃん、礼儀正しいから皆さん感心してたわよ。それ以外は全然普通に買い物出来たし、計算とか冷蔵庫の中身の把握とか、助かる事の方が多かったわよ」

「私モ、オ母サンノオ役ニタテテ嬉シカッタデス。ソレニ沢山ノ洋服ヤ日用品ヲ買ッテイタダキマシタシ。」
「どんな感じの洋服を買ってもらったんだ、みるふぃ~ゆ」
「ダッフルコートヤ、ブラウス、スカート、ワンピース、パジャマニ、ブラジャートショーツヲ買ッテモライマシタ」
「ブラジャー!・・・ショーツ!・・・」
「アッ一郎サン、マタイヤラシイ事ヲ考エテマセンカ?絶対ニ見セテアゲマセンカラネ。」
「馬鹿、お前の下着姿なんて興味無いって。そう言えば父さんも洋服買って来たんだって。恥ずかしく無かった?」

「予め母さんに、洋服のサイズを聞いておいたから、娘の誕生日プレゼントって店員に説明して選んでもらったぞ。お前こそ、年頃の男の子が女性物を買うのは恥ずかしかったろう。彼女のプレゼント用って言うのは、お前のルックスからしてリアリティに欠けるしなぁ」
「あっ、酷い事言う父親だなぁ~。言っとくけど、正治おじさんには『お父さんの若い頃にそっくり』って言われてんだぜ」
「じゃあ、彼女の一人や二人居てもおかしく無いはずなんだけどなぁ」
「一人や二人じゃなくて、一人で充分じゃないの? はいはい、馬鹿な事言ってないで食べなさいよ、折角みるふぃ~ゆちゃんが作ったお鍋が冷めちゃうでしょ」
いや~何とか、ボクがどうやって買い物したか、カミングアウトしなくて済みました(^^ゞ


食事が終わり、居間でテレビをつけたまま携帯ゲームをしていると、みるふぃ~ゆと母さんの「何これ~?」って声が聞こえてきた。
「デモ、可愛イデザインデスヨ、オ母サン♪」
「まぁ、確かに可愛いデザインだけどねぇ・・・どう言う観点で父さんは選んできたのかしら?」
「チョット着テミテモイイデスカ、オ母サン。」

「えぇ、もちろん。まぁ考え様によっては、こっちの服の方が家事をするにはうってつけよね。」
「ワァ、フリルガ一杯付イテテ、可愛イデスゥ。オ掃除トカ、楽シクナリソウナ感ジデスネ」
・・・一体、父さんはどんな服を買ってきたんだ?
「折角着たんだから、父さんや一郎にお披露目してきたらどう?」
「デモ、チョッピリ恥ズカシイデス。」
「確かに、ちょっと恥ずかしいわよね・・・絶対に私は着れないわ、そんな服は。」

「ソウ言ウ風ニ言ワレルト、余計ニ恥ズカシクナッチャイマスゥ」
「ははっゴメンゴメン。年齢的にって意味よ、みるふぃ~ゆちゃん。ほら、見せに行って来なさいよ、みるふぃ~ゆちゃんなら似合っているから大丈夫だって」

「アノ~オ父様一郎サン、チョットイイデスカ?」
うわ~一体どんなコスチュームだろう、ドキドキしてきた
「おっ早速着て見たんか。どうだ気に入ってもらえたかな?」
「ハイ、スゴク可愛イ服デス・・・デモ、少シ恥ズカシイカモ・・・」
「そんな事無いさ、絶対にみるふぃ~ゆに似合うって」
あ~勿体付けずに早く見せてもらいたいです。
「ソウイデスカ?・・・ジャア入リマスヨ」
ドアがゆっくり開いて、みるふぃ~ゆが顔を覗かせてきた。
「おう、早く入りなさいみるふぃ~ゆ」
・・・何だか妙に父さん嬉しそうです。
「ドウデスカ、似合ッテマスカ?」
「お~、イメージ通り、ぴったりじゃないか」
「うぉッ、メイド服ぅ?」
「ヤダ一郎サン、ソンナニ驚カナイデ下サイヨォ」
「いや、父さんの趣味に驚いたんだよ・・・マジでぇ父さん、そう言う趣味が有ったのぉ」

「何だよ一郎、父さんだって悩みに悩んで買ったんだぞ、結構恥ずかしかったんだからな。」
そりゃ恥ずかしいだろうよ・・・こりゃ確かに母さんじゃ着れないよな、着ている姿も想像したくないし。
って言うか、普通のブティックとかにメイド服なんて売って無いだろ~、一体父さんはどこに買いに行ったんだよ~(^^ゞ


松舞ラブストーリーアーカイブ
 
ショート・ショート編
モリヒデ・ヒグラシ編
颯太・朝葉編
洋介・日向編
幸一・真子・美結編
御主人様28号・詩音編
比呂十・美咲編
優ママ編
本田・楓編
android game編
ある高校生の夏休み編【完結】
(小夜曲)sérénade編【完結】
楓・青木先輩編【完結】
本田・沢田編【完結】
2009年収穫祭編【完結】


blogram投票ボタン

テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

android game VOL,6
「おはよう~。ねえ、また今夜メリーアンの一斉ファームアップだってね」
学生カバンを机の横のフックに引っ掛けながら、斉藤さんが話かけてきた
「おう。今朝、みるふぃ~ゆに聞いた。」
みるふぃ~ゆは、もちろん元気ですよ♪ おはようございますです。
――――――――― android game 編 5月27日(金)―――――――――
「小村に聞いたけど、こんなに短いサイクルでファームアップするって珍しいんだって?」
「そうね、通常は月に1回なんだけどねぇ。何かバグでも見つかったんかなぁ?」
「また、違法改造対策みたいだね」
「あぁ、最近ひどいもんね。・・・それはそうと、昨日の課題全部出来た?」
「今朝3時までかかったぞ。みるふぃ~ゆが居るから、居眠りとかさせてもらえないし(笑)」
ほどなくチャイムが鳴り、いつもの退屈な生活が始まった。


「一郎サン、今日ハ宿題無いンデスカ?」
「おう、月曜からテストだからテスト勉強に集中しろって事みたいだな」
「中間テストデスネ。2年生ニナッテ初メテノテストデスカラ、重要デスネ。」
「まぁ、いつも通り卒なくこなすさ」
「3学期ノ期末試験、ギリギリジャナカッタデスカ。今回ハ、セメテ平均点超エレル様ニッテ、オ母サンカラミッションガ来テイマス。私、本気デ頑張リマスカラ、覚悟シテイテ下サイネ。」
「マジかよ。」不用意にみるふぃ~ゆに、中間テストの話をした事を少し後悔した。

♪♪♪
携帯にメールが届いた。

「斉藤サンカラノ、メールデスネ。」
「だから、携帯ジャックするなよな、みるふぃ~ゆ え~っと、何々?」
[お~い、飯塚君。試験勉強頑張ってる? きっと、みるふぃ~ゆちゃんにお尻を叩かれてるんでしょうね(笑) 今夜のファームアップだけどレベル3らしいから、どうしようか悩んでるんよ。今回飛ばして次のファームアップの時、一括ファームしようかな。どう思う?]

メリーアンのファームアップは、通常のアップデートと違いインストール方法が3種類有るんです。
レベル1は、メリーアンが起きていても出来る軽度又は緊急を要するファームアップ。
レベル2は、通常のアップデートと一緒で、スリープモードの時に行います。
レベル3は、メリーアンの電源を落として、内蔵HDDを書き換えるファームアップで、通常半日はメリーアンを使えなくなります。

確かに、分からない所を下手に先生やクラスメイトに聞くより、みるふぃ~ゆに聞いた方が分かりやすいし、何より勉強している横で寝られると、絶対に眠くなるよな。
[斉藤さんこそ、メイちゃんに叱られてないの? それはそうとレベル3なら確かに無理だよね。俺も試験明けてからファームアップするわ。小村は、ファームアップ絶対するって意気込んでたけど、どうするんだろうねぇ?]
僕は、メールを送信し携帯を閉じた。

「なぁ、みるふぃ~ゆ。今夜のファームアップってレベ3なんだな。お前が居ないと勉強になんないし、ファームアップは試験明けでも良いだろ?」
「カンパニー的ニハ、リアルタイムアップデートヲ推奨シテマスケド、一郎サンガ平均点以上取ル為ナラ、仕方アリマセンヨネ。試験明ケニファームアップデータヲ送信シテモラウ様ニ、カンパニーニリクエスト出シテオキマスネ。 デハ、早速試験勉強ヲ始メマショウカ、一郎サン。」

「ちょっと待て、みるふぃ~ゆ。試験勉強に集中する為に、テレビを録画しておきたいんだ、ほらお前も好きな『お馬鹿映像100連発』」
「アッ、ソレ私モ見タイデス。ジャア、DVDヲセットシマスネ。」
みるふぃ~ゆは、レコーダーの前でセットを始めた。
新型のレコーダーなら、メリーアン自体から無線やブルートゥースで指令を送れるんですけど、うちのレコーダーは旧式ですからね。ハイテクなのかローテクなのか微妙な所です。

「ジャア、セット完了シマシタ。・・・アッ見テクダサイ、K-POPグループノARAガ出テマスヨ。カワイイデスヨネ。」
「あっ、本当だ。そう言えばこの前、小村の奴ヒップダンスの真似して、筋痛めたって言ってたわ」
「アノダンスハ、難シイデスヨネ。先ズハ準備体操スル事ヲ推奨シテマシタヨ。」
「準備体操って・・・ラジオ体操でもするんか?」
「違イマス違イマス、主ニ背中カラ腰、太モモニカケテヲ重点的ニストレッチサセルンデス。見テイテ下サイ・・・ホラ、最初ハコンナ感ジデ背筋ヲ、ユックリト伸バスンデス。」
「痛てっ、これって結構きついぞ、みるふぃ~ゆ」
「一郎サン、普段カラ運動シテイナイカラデスヨ~。モット背中ヲ起コシテミテ下サイ」
「無理・・・俺、絶対無理。考えてみたら、俺はARAのヒップダンスなんてしないから。」
「アッ、ソウ言エバソウデスヨネ。」
「だろ~。おっ、『お馬鹿映像100連発』始まったぞ。・・・うわっ、どんくさ~」
「ウッ、確カニ、鈍臭イ人デスネ。ウワッ、コノ女ノ人モ可哀想デスネ。ア~、ソッチ行ッチャア駄目デスッテェ」

うん、まんまと僕の作戦にはまって、みるふぃ~ゆはテレビに熱中してますね。
これで退屈なテスト勉強をしなくて済みそうです♪
こんな時は、ドジっ子スキルで良かったなぁって思いますよ(笑)

松舞ラブストーリーアーカイブ
 
ショート・ショート編
モリヒデ・ヒグラシ編
颯太・朝葉編
洋介・日向編
幸一・真子・美結編
御主人様28号・詩音編
比呂十・美咲編
優ママ編
本田・楓編
android game編
ある高校生の夏休み編【完結】
(小夜曲)sérénade編【完結】
楓・青木先輩編【完結】
本田・沢田編【完結】
2009年収穫祭編【完結】


blogram投票ボタン

テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

android game VOL,7
♪♪♪
「一郎サン、斎藤サンカラメールガ来マシタヨ。」
「だから、携帯ジャックするなよな、みるふぃ~ゆ。はいはいっと。」
結局昨日はテレビを見た後、そのまま寝てしまいました・・・おかげで今日は朝から机の前に拉致されてます・・・こんにちは一郎です。
――――――――― android game 編 5月28日(土)―――――――――
[こんにちは、一郎君。台風が近づいてて天気悪いね。まぁ、どの道テスト勉強しなきゃなんだけど。あのね、松舞町限定SNSサイト発見したよ。『ちょい、言ったー。』って言うんだけど、暇な時に覗いてみてね。アドレスは、http://tyoitter.blog.fc2.com/だからね。・・・そうそう、今朝は痛ましい事故が有ったね。同じメリーアンユーザーとして考えさせられるわぁ]

「へぇ~、松舞限定SNSかぁ・・・なぁ、みるふぃ~ゆ、ちょっとパソコン立ち上げるぞ。」
「モウ、一郎サンッタラ、斉藤サンカラメールガ来ルト、スグ対応シチャウンダカラ・・・私、妬イチャイマス。」
「馬鹿、そんなんじゃないんだって。新しいSNSを見付けたんだってさ、松舞限定の」
「松舞限定デスカ? ユーザー数少ナソウデスネ。スグ、閉鎖サレルンジャナイデスカ?」
「結構シビアに見てんなぁ、みるふぃ~ゆは。確かに、そうなんかもしれないけどな。えっとhtt・・tyoitter・・・」
「チョイッターデスカ?ドウ言ウ意味ナンデショウ?」
「『ちょい言ったー』だって。ツイッタ―と掛けたんじゃないか? ほら、ロゴまでパクッてるし」
「ウワ、本当デスネ・・・書体ヤ、カラーマデパクッテマスネ。」

「この、JK-S.Sって、斉藤さんじゃないか? 女子高生 咲月 斉藤って読めるぜ、これ」
「ハイ、確カニ、ソウ読メマスネ。悔シイカラ、私モ登録シチャオウカシラ・・・」
「いや、お前が登録しても意味が無いだろ、って言うかなんでライバル心剥きだし何だよ、みるふぃ~ゆ」
「ダッテ、一郎サンガ相手シテクレナイカラ」
「って、それって問題発言だろ~。まぁいいや、取りあえず俺も登録しておこ。え~っと・・・」
背後にみるふぃ~ゆの視線が突き刺さるのを感じつつ、僕はキーボードを打ちこんだ。



「そう言えばさぁ、みるふぃ~ゆ。今朝の事件ってその後どうなった?ほら、メリーアンが誤作動してユーザーに怪我を負わせた事件」
「カンパニーノ方モ情報収集デ混乱シテイルミタイデス。メリーアンノ、アマチュア改造ガ原因ダソウデス。」
「折角、昨日ファームアップしたって言うのにな。」
「ソウデスヨネ。一郎サンハ、私ノ身体ニ変ナ事シナイデ下サイネ」
「凄い、語弊を招くようなセリフだなぁ。心配するなって、みるふぃ~ゆ。俺はそんな才能も金も無いんだって」
「ジャア、オ金ヤ才能ガ在ッタラ、改造スルンデスカ?」
「いや。そう言う意味じゃなくてよ・・・」

「スイマセン、チョット意地悪ナ質問デシタネ。・・・気分ヲ入レ替エテ、勉強ニシュウチュウシマショウカ?」
「う~ん、気分を入れ替える事には賛成なんだだがなぁ・・・」
♪♪♪
「アッ、今度ハ小村サンカラノメールデスヨ。モウ、斉藤サント言イ、勉強ノ邪魔シナイデ欲シイデスヨネ」
「・・・そうだよなぁ。俺が勉強に集中出来ないのはあいつ等のせいだからな、みるふぃ~ゆ」
「ソレハ、ドウナンデショウ・・・?」そう言いながら、悪戯っぽく笑うみるふぃ~ゆ煮、不覚にもキュンっとなってしまった。
改造なんてしなくたって、今のままのみるふぃ~ゆで良いと思う瞬間だった。


松舞ラブストーリーアーカイブ
 
ショート・ショート編
モリヒデ・ヒグラシ編
颯太・朝葉編
洋介・日向編
幸一・真子・美結編
御主人様28号・詩音編
比呂十・美咲編
優ママ編
本田・楓編
android game編
ちょい、言ったー。
ある高校生の夏休み編【完結】
(小夜曲)sérénade編【完結】
楓・青木先輩編【完結】
本田・沢田編【完結】
2009年収穫祭編【完結】


blogram投票ボタン

テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。