松舞町ラブストーリー
山陰の仮想の町松舞町を舞台にした、様々な恋愛を見守ってやって下さいね。
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明日の事
「そうだ、ねぇ、モリヒデ。明日の日曜日空いてる?」
ヒグラシんちの居間で、ヒグラシの弟健太とWillFitで遊んでいたら、洗い物を終えたヒグラシが話し掛けてきた。
「えっ、その日なら空いてるぞ。稲刈りの予備日にしてたからな」
「良かった~。明日、松舞保育所の収穫際なのよ。今回、千華屋のアンコ使って、お餅を作るんだって。んで、餅突きを手伝ってくれる人を、日向さんが探してんのよ。うちのおじいちゃんが、それなら森山君が良いだろうって勝手に日向さんに話しちゃったのよ」
う~ん、大家さん俺の予定も聞かずに(-_-;)まぁ、美人の日向さんと話が出来るのは楽しいかな。
ナオライとか無いんかなぁ?
こんばんは、モリヒデです。
―――――――――10月24日(土)―――――――――
「それでね、臼や杵やら運んだり、蒸し器なんか運ぶのに、トラックが居るんだって。あんたんおとこの借りれないかなぁ?」
う~ん、うちの軽トラは今、車検だしなぁ
・・・そう言えば、会社の小村先輩んちも農家だったな。
さっそく、俺は小村先輩にメールを打った。
「明日の日曜日、軽トラ貸してもらえません?」
送信っと・・・
「お餅突くってもち米は、どうすんだ?」
「ん~何でも、近所の農家で田んぼ借りてるらしいよ。そこのお米の稲刈りを先週したんだって。」
「ふ~ん、最近の保育所は色んな事やってんなぁ・・・」
♪♪♪
おっ、早速返事が返って来ました・・・何々っと。
「何時から使うん?朝だけトラック使うんよ。それが終われば貸せれるけどな。」
「お~いい、ヒグラシ、何時に集合なんだ?」
「え~っと、確か、9時に保育所集合して、それから道具借りに行くって話だよ。」
9時かぁ・・・案外無理っぽいかも・・・
「9時に保育所集合です。収穫祭用の臼と杵を借りに行くんです。」短くメールを打ち返す。
ほどなくして、返信が有った。
「9時に松舞保育所なら、直接、車届けてやるよ。」
かぁ~、頼りになります、小村先輩♪
「宜しくお願いします。あっ、小村先輩も一緒に手伝いませんか? 保母さん紹介しますよ(笑)」
「ヒグラシ、OK。トラック手配着いたぞ~」
「本当、助かるわぁ。ゴメンね、ほんと、うちのおじいちゃんたら、急なんだから。」
「いや、大家さんには、いっつもお世話になってるからな。」
まぁ、こうしてヒグラシの家に堂々と上がり込めるのも、大家さん公認の仲だからでありまして(^^ゞ
♪♪♪
おっ、小村先輩からの返信です。
「用事が終われば、暇だからいいぞ。んで、可愛い保母さん居るんか?楽しみしてるぞ、オヤスミ。」
あはは、小村先輩、彼女居ない歴長いからなぁ~
ニヤニヤしている俺の横顔を見て、ヒグラシが携帯を覗き込んで来た。
「何それ? 保母さん目当てなんだ・・・あっ、モリヒデもなんでしょう~」
「ばっ、馬鹿。俺は・・・」ニヤニヤしている、健太が目に入った。
「何だよ健太! 俺はお前の姉ちゃんなんか、眼中に無いかんな!」
「はいはい、御馳走さま・・・俺、太一の部屋行ってPSⅢすっから。モリヒデさん、姉ちゃん、あんまり激しく床を揺らさないでよね(笑)」
「こら~健太!」「あのなぁ~健太!」
ったく、今の厨房はマセてんだから・・・ん?ヒグラシ?何、顔を真っ赤にしてんだ(笑)
「そっ、そうだ、楓も呼ぼうか? 定期演奏会終わって暇って言ってたから。」
「そっ、そうね。青木君も呼んで、みんなで餅突き頑張ろうか・・・」
俺は、携帯を握ると楓に電話をかけた。
「もしもし、おう、楓? お前明日暇か? えっ?用事が有る? ん?青木とデートか? ・・・あっ、そうなんだ・・・いや、俺も行くから、お前らにも、手伝ってもらおうかと思ってな。んじゃあ、いいや。おう、じゃ明日な」
俺は電話を切った。
「なんかブラバンも、収穫祭で、ボランティアコンサートするんだってさ。だから、明日、部員全員餅突きの手伝いなんだって。」
「へぇ~、何だかんだ言って、結構餅突き要員居るんじゃんない」
「そうだな・・・俺って必要だったんか?」
「う~ん・・・びみょ・・・嘘々、必要だって・・・きっと・・・」
「きっと・・・かぁ・・・」
「ぜっ絶対必要だって(^^ゞ そっそうだ、おじいちゃんから、田舎饅頭貰ったんだ、お茶淹れようか?」
「おっおう・・・頼む」
・・・なんか、俺達、普通に夫婦みたいですね・・・
しかし、餅突きかぁ。昔は良くやったなぁ・・・
うっ・・・俺が返して、ヒグラシが餅を突く姿を想像してみたら、思いっきり杵で手を突かれる光景が浮かんできた。
絶対にあいつには、杵を握らせないぞ~。


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テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

それぞれの朝
いつも通り、6時に目が覚める。
カーテンの隙間から、朝日が差し込んでます。
そ~っと、カーテンを開けてみる。
「良かった~晴れてて・・・」
おはようございます、松舞保育園の保母、錦織美咲です。
―――――――――10月25日(日)―――――――――
今日は、松舞保育園の収穫祭なんです♪
園児達はず~っと楽しみにしてたんですよ。
まぁ、保母の私達はその分大変なんですけどね(^^ゞ
コポコポとコーヒーメーカーが、コーヒーを淹れ始めました・・・キッチンからコーヒーの良い香りが漂ってきます。
クロワッサンとコーヒーで、サッと朝食を済ませたら、出勤準備しなくちゃ・・・
子供相手だから、気合い入れて化粧する事なんて無いけど、秋とは言え紫外線は、お肌に悪いですからね、日頃からちゃんとケアしておかなきゃ、園長先生みたいにシミだらけの顔に・・・あっ、口が滑っちゃいました(~_~;)
ガスの元栓ヨシ! 戸締りヨシ! 番組予約もOK! 
「じゃあ、潤一行って来るね。」フォトスタンドの中の潤一に軽く手を振る。
愛車のエンジンのエンジンをかける。お気に入りのMDをセットして、出発です。
「さぁ~て、今日も一日頑張るぞ~」


「行ってきま~す」
店頭で、野菜を並べてるお父さんとお母さんに声をかける。
「あれ?日向、今日は日曜日だぞ!」
「やだ、お父さん。昨日の夕ご飯の時、日向が明日は収穫祭が有るって、言ってたじゃないの」
「おっ?そうだったっけな?」
うん、いつ見ても仲のいい夫婦です。洋介と、いつかはこうやって店頭に立つ日がやって来るのかな?
おはようございます、緑川日向です。
そうなんです、今日は松舞保育園の収穫祭なんですよ。
子供達が、春の田植えから、草取り、稲刈り、はぜ干しまで、近所の農家の人に教わりながら、全てやったんですよ。
みんなの顔が、凄く活き活きしていて可愛かったですよ。
今日は、先ずはもち米蒸しに始まって、餅突き、アンコ餅つくり、それを食べた後は、松舞高校の演奏会、そして園児の演劇発表と一日中イベントです。
心配していた餅の突き手も、松舞高校のブラスバンド部員に、妹の友達の彼氏のモリヒデ君が、手伝ってくれる事になりました。
天気も大丈夫みたいですし、一安心です。
なんて考えながら歩いているうちに、保育所に着きました。
あっ、園長先生です・・・「おはようございます、良い天気になりましたね・・・・・」


「お~い、一年生。車で運ぶ楽器は、これで全部かぁ~?」
朝の音楽室に、青木先輩の声が響き渡る。
3年生が退部して、青木先輩が新しいブラスバンドの部長になったんですよ♪
「は~い、全部です」一年のリーダー、本田君が返事をした。
「よし、んじゃあ男子は、楽器の積み込み始めろ。女子は、楽譜や衣装の準備頼んだぞ。」
副部長で、木管パートリーダーの沢田先輩が、私達にテキパキと指示を出す。
あっ、おはようございます、森山楓です。
今日は、松舞保育所の収穫祭で演奏会&餅突き大会のお手伝いです。
この日の為に、子供の好きな曲を沢山練習しましたよ。
本田君のアイディアで、曲と曲の間に寸劇までする事になっちゃいました。
もちろん、寸劇は一年生の仕事です・・・へへ、ヒロインの役は私なんですよ♪
楽器を車に積み終えたら、早速自転車で出発です。
松舞保育所は、自転車で15分程の距離です。
途中、後ろから、クラクションを鳴らして、一台の車が追い越して行きました。
んっ?今の軽自動車は・・・お兄ちゃんです。あ~あ、朝から佳奈絵さんとラブラブですね、身内として恥ずかしい位です(-_-;)


「んっ?今の楓ちゃん達だった?」運転席のモリヒデが軽く頷いた。
楓ちゃんも大変だ、折角の日曜日だって言うのに、始発で登校なんて・・・もう少し早めに分かっていたら、おじいちゃんに頼んで、空いてる部屋を貸してあげれたのにね。
でも、そうなったらそうなったで、夜明け前から小豆煮るを手伝わされたかもしれませんが・・・モリヒデと私の様に(-_-;)
おはようございます、カナカナです。
今日は、松舞保育所の収穫祭なんです。
私とモリヒデは、おじいちゃんの一存で、手伝いに駆り出されました。
まぁ、おじいちゃんに言われなくても、朝ちゃん通して日向さんに頼まれる可能性が、高かったんですが。
しかし、眠いです・・・朝4時半におじいちゃんに起こされましたからね。ちゃんとモリヒデは自分の部屋で寝てましたけど、ともすれば危ない所をおじいちゃんに見つかる所でした(謎)


「ママァ・・・このゴムで髪の毛結んでぇ~」
はいはい♪
最近、美結ちゃんが「ママ」って呼んでくれる様になりました。
ちょっぴり照れ臭いですけど、やっぱり、「ママ」って呼ばれるのは、嬉しいです。
「まこしゃん」って呼ばれるのも、結構好きなんですけどね。
「美結ちゃん、今日はどんな風に結ぶ?後ろで一つにする?」
「キュアピーチみたいに結んでぇ~」
ん~っと、キュアピーチならツインテールね・・・うちらの時なら、セーラームーンみたいな髪型ですね♪
よっ・・よよっと・・・「はい、出来たわよ、美結ちゃん。」
「うん、ありがとう~、ママ」
「う~ん、朝ごはんまだぁ~ママぁ~」
いや、幸一・・・あんたにママって呼んで貰わなくって、結構ですから・・・(^^ゞ
あっ、おはようございます、新米ママ(笑)の木下真子です。
「ちょっと幸一、今日は保育所の収穫祭で、朝から忙しいんだからね。」
「あぁ・・・分かってるって・・・」
う~ん、本当に分かってるんかなぁ?
幸一はゴソゴソとキッチンに、消えていった。
携帯のアラームが鳴りだした。きゃ~もうこんな時間・・・今日ぐらいはちゃんと化粧したいのに、まだ、朝ごはんの準備が出来てません。
んっ?何やらキッチンから、甘い美味しそうな匂いが・・・
急いでキッチンに行ってみる。
「んっ?、真子? 朝ごはん、フレンチトーストで良いかぁ?」
あらら、幸一が朝食を作ってくれてます。
「う・・うん。ありがとう・・・」
なんだか、嬉しい気分です・・・私は幸一のほっぺにキスをした。


ったく、あさから、なに、いちゃついてるのよ・・・
わたしが、つうえんばっぐをもって、したにおりてみると、キッチンからなんだか、いいにおいするから、いってみたら、ママがおとうしゃんのほっぺに、キスしてたのよ。
しんこんさんで、ラブラブなのは、わかるけど、としごろのおんなのこが、いることをわすれてもらったら、こまるわよね。
あのふたりは、おいておいて、きょうのしゅーかくさいで、みゆはえんげきをします。
わきやくなんだけどね。じろうくんといっしょに、こびとのやくをするんです♪
てをつないで、とうじょうするんだけど、じろうくんがてれちゃって、なかなかてをつないでくれないんですよね。もう~しゃいなんだから♪
ん?ママがよんでます・・・はやくじゅんびしなさいよって、わたしはとっくにじゅんびできてるのぉ~



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テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

男達の朝
「あれ~、森山の奴、まだ来てないのかよ~」
こっちは、朝早くから、野暮用を済ませて、松舞保育園に駆け付けたって言うのによ。
まだ、保母さん達も来てないみたいで、園の前の門も閉まってます。
こんな所で、うろうろしていたら、確実に不審者に見えるよなぁ~・・・
おっ、年配の女性と若い女性が、門の前で何やら話してます・・・どうやら、松舞保育園の保母さんみたいですね。
若い方の保母さん、結構美人じゃん・・・はっ、そんな目で見たらマジで不審者ですね。
とりあえず、手伝いに来た事を伝えて、車を駐車場に入れさせてもらうかな・・・
あっ、おはようございます、森山と同じ会社に勤める、小村比呂十です。
いっつも、森山がお世話になってます(^^ゞ
―――――――――10月25日(日)―――――――――
門の前に車を進ませると、向こうから、軽自動車が一台曲がって来ました。
ん?彼女も保母さんなのかな?
彼女の後を追う様に門をくぐり、車を駐車場に止める。
出て来た、保母さんらしき女性に、軽く会釈をして声をかけた。
「おはようございます、収穫祭の手伝いに来たんですけど・・・」
「あら、それはありがとうございます。え~っと、少々お待ち願いますか?、今担当の者を呼んで参りますから」
そう言って彼女は小走りに玄関へと消えていった。
うん、清楚で礼儀正しい女性だ・・・あんな女性が彼女だったら、幸せだろうなぁ・・・
あっ、言っときますけど、俺、別に女性に飢えてる訳じゃないですからね。
まぁ、彼女居ない歴3年ですけど・・・(^_^;)
暫らくすると、玄関から朝見かけた保母さんが出て来た。
「おはようございます、今日はお世話になります。保母の緑川って言います。えっとぉ・・・松舞高校の関係者の方ですか?」
「あっ、いえいえ、森山に・・・森山君に頼まれて手伝いに来ました、小村です。」
「あっ、モリヒデ君のお知り合いの方ですが。お忙しい所ありがとうございます。モリヒデ君達そろそろ来るはずなんですけどね・・・」
後ろで、車のクラクションが鳴った。「小村せんぱ~い、日向さ~ん」森山の車でした。
ちっ、邪魔者が入ったな。もう少し、緑川先生とおしゃべりしてたかったのに。


松舞保育園の校門をくぐると、日向さんと小村先輩の姿が目に入りました。
う~ん、小村先輩、早いですね・・・保母さん紹介するってのが、利いたかな(笑)
駐車場に車を止め、ヒグラシと熱々出来たての餡子が入ったタッパーを、車から降ろす。
「ちょっと、モリヒデ、転んで餡子をひっくり返さないでよ」
そう言うヒグラシの方が、フラフラしていて危なっかしいです。
「日向さん、餡子はどこに置いておきましょう?」
ヒグラシは、日向さんと園内へ消えていった。
「んじゃあ、小村先輩、僕らは臼と杵を借りに行きましょうか」
僕は、小村先輩の軽トラの助手席に乗り込んだ。
「おい、森山! お前、緑川先生と知り合いなんか?」
「日向さんですか?ええ、ヒグラシの・・・俺の彼女の友達のお姉さんなんですよ」
「ふ~ん・・・日向って言うんか、可愛い名前だな。年はいくつだ?」
「確か・・・5つ上だから、23歳かな? あっ、でも日向さんは大阪にちゃんと彼氏が居ますよ。」
「ばっ・・・馬鹿、俺は別に彼女にしたいなんて考えて無いよ」
軽く頭を小突かれた・・・そう言う割には、顔が真っ赤ですよ小村先輩(笑)
分かりやすいんだから~


「よ~し、全員無事到着したな。じゃあ、職員室にあいさつした後、女の子は沢田の指示に従って調理室行ってくれ、頼んだぞ沢田。」
「OK、じゃあ女子~ついて来て~」
「んじゃあ、男子は、臼と杵が届くまでの間に、机を外に出して並べるぞ~」
事前に、園長先生と打ち合わせした通りに、指示を出す。
職員室には、金田さんが居た。
「あれ?金田先輩も手伝いですか?」
「あっ、青木君おはよ。うん、おじいちゃんに頼まれて、千華屋特製の餡子を届けに来たの」
「へぇ~、千華屋の餡子って美味しいって、言いますよね。今日はモリヒデさんは?」
「あぁ、あいつなら、今臼と杵借りに出掛けてる」
いっつも、一緒ですよね、金田先輩とモリヒデさん(笑)
「じゃあ、私、楓ちゃん達ともち米を蒸かすから。」
そう言うと、パタパタとスリッパを鳴らしながら、調理室へと消えていった。
「じゃあ、園長先生、机といす運び始めますから。」
「あ~、ごめんなさいね。皆さん怪我しない様に、気を付けて下さいね。」
「お~い、本田~。じゃあ、こっちの教室から運び出すぞ」
「はい、青木部長・・・」
う~ん、まだ、青木部長って呼ばれるのが、しっくり来ないんですよね・・・
次の教室から、机を運び出す時、調理室の前を通った。
楓ちゃんが、金田先輩と楽しそうにお喋りしながら、お米を研いでいるのが見えました。
うん、やっぱり楓ちゃん可愛いよな・・・おっと、机が前を歩く本田にぶつかりました。
「悪りぃ悪りぃ、本田」
「青木さん、森山に見惚れてたんでしょう~」
周りの奴が、クスクス笑ってます。
「馬鹿、違うって・・・」
「おい、青木・・・隠さなくっても良いって」「良いなぁ~俺も彼女欲しいな~」
周りの奴らが、茶々を入れます・・・
「お前らなぁ~ だから俺は調理の進み具合をチェックしただけだって」
みんなが噴出した・・・やばい所を見られてしまった・・・


「美結~、ちゃんとカバンの中にハンカチ入れたか~?」
美結は、カバンの蓋を開け、ゴソゴソとカバンの中を調べてから、笑顔で「うん」って頷いた。
「パパ~、ちゃんと奥の部屋、戸締りした~?」玄関から真子が声をかける。
「あぁ、ちゃんとチェックしたよ」
・・・パパかぁ・・・なんか懐かしい響きです。
車のドアを開け、美結を抱き入れ、ジュニアシートに座らせ、シートベルトを付けてやった。
「あのね、おとうしゃん。きょう、みゆね、じろうくんとげきするんだよ」
次郎君・・・美結が今好きな男の子だな。ちゃんと、ビデオに撮ってやらなくっちゃな、その為に会社の後輩から借りて来たんだから。
「そっか、ちゃんと、ビデオ撮ってやるからな。頑張れよ」
「うん」
「お待たせ~じゃあ出発しましょ」真子が助手席に乗り込んで来た。
車は静かに走り出す、黄金色の田んぼの脇をいくつも通り過ぎた。



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テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

みんな、盛り上がってる?
「さぁ、お米が蒸し上がったから、園庭に運ぶわよ~」
日向さんが、みんなに声をかけた。
「楓ちゃん、熱いから気を付けてね」
熱っ・・・楓ちゃんに注意した私が、鍋の淵を触っちゃいました(^^ゞ
「大丈夫ですか?佳奈絵さん?」
「うん、大丈夫大丈夫、ちょっと触れただけだから・・・」
ちょっぴり、指がヒリヒリしますけどね・・・
こんにちは、カナカナです。
―――――――――10月25日(日)―――――――――
園庭に出てみると、臼も机も準備が終わってました。
「おっ、来た来た」モリヒデが、コーラを飲みながら、振り返りました。
「みんな~熱いから近寄っちゃダメよ~」
子供達の相手をしていた保母さんが、叫んでます。
机の上にビニールシートが広げてあり、その上に蒸し米をドンと置いた。「あ~暑かった~」モリヒデの手からコーラを奪い取り、ゴクゴクと飲み干す。
「あっ、ヒグラシ~お前全部飲んだな~」
「だって、調理室ムシムシして凄く暑かったんだから。それより、モリヒデ早く蒸し米を、臼に移しなさいよ」
「なんだ、森山。お前、もう尻に敷かれてんのか(笑)」
「何言ってんすか、小村先輩 俺は亭主関白を貫きますよ」
「ふ~ん、モリヒデ君、亭主関白なんてもう流行らないのよ。」日向さんが笑ってます。
「錦織先生、園児達ちゃんと手洗ってます?」日向さんが、園児の相手をしていた保母さんに声をかけた。
「ええ、緑川先生、みんなさっきから、まだかまだかって待ってたんですよ」
この保母さん、錦織さんって言うのか・・・確か花火大会の時日向さんと見に来ていた人よね。
日向さんと対照的に、スラーっと背が高くて、上品なお嬢様って感じですね・・・あっ日向さんが下品って意味じゃないですよ(^^ゞ。

「あちち~」モリヒデと青木くんが、布巾に包んだ蒸し米を臼に移しています。
「最初は、押しつぶすんだぞ」あら?いつも間におじいちゃん来たの?
「そうそう、そうやって、良く押しつぶしてから、こうやって手に水を付けて、ひっくり返すんじゃ。ほら、佳奈江やってみぃ」
えっ?いきなり私ですか?しかも、杵を握っているのはモリヒデだし・・・((+_+))
「行くぞ、ヒグラシ・・・ホイっ」ポンっ
えっと・・・水を手に付けて・・・ポンっ・・・あっ、モリヒデ早いよ~
「それっ」いっ・・・今です
「はいっ」「それっ」「はいっ」
うん、調子が出てきました・・・
モリヒデが園児の男の子に杵を握らせ、一緒に突きはじめました。
「がんばれ~じろうく~ん」横にいた女の子が声をかけてます。
私は、その女の子の手を取り、バケツに入った水に手を浸けさせると、杵が落ちて来るタイミングを図った。
「そうれ」モリヒデとじろう君が杵を振り下す。
ポンっ
「はいっ」私は女の子の手を握り、お餅を折り返す。
「そうれ」ポンっ「はいっ」
「みゆちゃんも、がんばれ~」周りの園児が声援を送ります。
「そうれ」ポンっ「はいっ」
「そうれ」ポンっ「はいっ」
どちらかのお父さんでしょうか、回り込んでビデオカメラを回してます。
「そうれ」ポンっ「はいっ」
「そうれ」ポンっ「はいっ」
「はい、交代~」日向さんが声を掛けました。
「んじゃあ、俺達も。おい、青木~」
「じゃあ、こっちは楓ちゃんね」
「ひゅひゅ~」周りの部員が冷やかしてます。
「じゃあ、森山さん行くよ」「はいっ」
「そうれ」「はいっ」

さっきの女の子に話し掛けてみた
「どう、お餅突き?怖くなかった?」
女の子は、瞳をキラキラさせながら「うん、みゆ、たのしかったよ。じろうくんと
おもちつきできたしね」
「ふ~ん、みゆちゃんは、じろう君の事が好きなのかな?」
「うん、みゆね、おとなになったら、じろうくんのおよめさんになるって、やくそくしたんだよ、おばちゃん」
あら、おマセさんですね。でも、私もそんな事言っていた記憶が有りますわ。って言うか、誰がオバちゃんよ!

「う~、結構きついなぁ~。おい、次、本田代われよ」
「え~っと、あっ、沢田先輩、やりません?」
沢田さんって、私が1年の時の美術部の部長の沢田先輩の妹さんなのかな?どこか、顔立ちが似てます。
んっ? 何か二人とも照れ臭そうですね。怪しいなぁ(笑)

一通り、餅突きの順番が一巡した。
園児の一人が、「先生一緒にやろ~」って、錦織先生の手を引っ張って来た。
「よ~し、じゃあオジちゃんが手伝ってやるぞ」そう言いながら、小村さんが杵を握った。
「そうれ」ポンっ「はいっ」
「そうれ」ポンっ「はいっ」
う~ん、初対面とは思えない位、息が合ってますね。

お餅を突き終えたら、小さくちぎって中に餡子を詰めて、丸めていきます。
園児たちは、粘土細工みたいに楽しんでます。
「ちょっと、お兄ちゃん。そんな大きいお餅誰が食べるのよ~。ねぇ、佳奈絵さん、そう思いません?」
「そうよね~」いや、楓ちゃん。貴方のお兄さんなら、それ位軽く食べるわよきっと。
う~ん、モリヒデが園児に混じって、餅を丸めるのが、妙に馴染んでます。
少し背の高い保育園児って感じです(^_^;)
それぞれ園児たちは、お父さんやお母さんに手伝ってもらいながら、お餅を丸めています。
日向さんや、錦織先生、小村さんも、和気あいあいとお喋りしながら、お餅を丸めています。
秋空の下、みんな笑顔でお餅を丸めてる。
ちょっと、不思議な光景に思わず噴き出しそうになっちゃいます。
でもでも、こんな休日も良いもんですね。
いつかは、私達の子供もこんな風に、収穫祭するんでしょうね。・・・あっ、まだまだず~っとず~っと、先の先の話ですからね(・_・;)。



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午後も盛り上がってます
う~ん、今日も腹一杯食べました♪
「ちょっと~、モリヒデ~。そんな所で昼寝してんじゃないわよ~。臼と杵をさっさと調理場迄、運んでよ~。乾いちゃったら、掃除が大変なんだかんね。」
少し位休憩させろよな、ヒグラシ~
「はいはい」俺は立ち上がった。
あれっ?小村先輩は?  辺りをキョロキョロ見回すと、園児達の舞台作りを、日向さんや美咲さんとしています。 かぁ~、ちゃっかり保母さん達と仲良くしてますね。
こんにちは、モリヒデです。
―――――――――10月25日(日)―――――――――
楓達も、演奏の準備に入りましたから、手が空いているのは、俺とヒグラシだけです。
「おい、ヒグラシ~そっち持てよ。」
「え~っ、マジ~。か弱い女の子に何て事させんのよ、あんた」
いや、か弱い女の子って誰の事だ?(^^ゞ
二人でドタバタしていたら、父兄の一人が僕らに気が付いて、手伝ってくれました。
「すいません、助かります」
「いやいや、お礼を言うのはこっちの方だよ。娘もすごく喜んでいるよ。おい、真子~まだ劇は準備中なんだろ、杵と臼洗うの手伝ってやれよ」
「あっ、ゴメンゴメン。皆さん本当何から何までありがとうね。」
俺達は4人がかりで、臼と杵を調理場に運んで、ジャブジャブと洗い始めた。
「へぇ~、日向さんの高校の同級生なんですか。」
「そうよ、ヒナちゃんとは、高校以来ず~っと仲良くしてるのよ。美結が生まれる時も、ヒナちゃんと二人で世話してたんだから」
んっ?日向さんと二人で世話? 何か変な話の様な気もしますが、そこは聞き流しておきましょう。
「あっ、そろそろ劇が始まるんじゃないんですか?」ヒグラシが腕時計を見ながら叫んだ。
「ここは、俺達で片付けますから、二人は演劇を見に行って下さいよ」
「そうか?すまないなぁ。じゃあ真子行くか」
二人は仲良く園庭へと出て行った。
「あの夫婦、なんかラブラブだな。」
プッってヒグラシが噴き出した。
俺達も、あんな夫婦になれるのかな?
あれ?俺、何を考えているんでしょうね(-_-;)

臼と杵を洗い終えて園庭に戻ってみると、もう園児達の劇は始まってました。
俺達の姿を見つけた真子さんが、手招きをしています。
「あれっ? 幸一さんは?」
「あっ、彼ならビデオ撮影の為に、前に行ってるわ。親馬鹿よね、この劇を撮る為にビデオカメラまで調達してくるんだから」
そう言う真子さんも、EOSに300mmズームですか!
写真撮る気満々ですね(笑)
「ほら、あの小人の左から2番目。あれがうちの娘」
あっ、あの子は、餅突きの時ヒグラシと餅を返していた女の子じゃないですか。
目がクリクリっとした、将来美人になりそうな感じの子です・・・あっ、俺ロリコンじゃないですからね
演劇の演目は白雪姫ですね、多分。
やっぱり最後、白雪姫はキスで目覚めるんでしょうか?
・・・王子様の歌声で目覚めましたとさ。まあ、園児向けの劇ですからそんな物でしょうね

続いて、楓達松舞高校ブラスバンド部の演奏会です。
そう言えば、楓の演奏を聞くの初めてかも
オープニングは、となりのトトロ、2曲目3曲目は童謡でした。
小休止を挟んで4曲目は、仮面ライダーWのオープニングテーマ。
ん? 突然、演奏が怪しげなピンクパンサーのテーマに変わる。舞台の後ろから、明らかに怪しい仮装をした奴が、出てきたぞ?
そいつは、園児達の席の方に、のそのそと歩いて行きました。
「きゃ~」「怪物だぁ~」子供達は騒いでます。っと、その時・・・
「待ちなさい」そう言って、楓がスクッと席を立った。
「 チェインジ・プリキュア・ビートアップ!。」
そう言いながら、舞台の裏に消えて行く楓。
演奏がドラムロールにかわり、それが終わった瞬間、「レッツ、プリキュア!」そう言いながら、派手な女の子が現れた。
黄色のビッグツインテール、ピンクのコスチューム・・・ひょっとして、ピュアピーチ?・・・のつもりかぁ?
しかも、変装しているのは楓(笑)
くっそ~、カメラを準備しておけば良かった~、折角いじめるネタが出来たのに。
「ねぇ、あれ楓ちゃんじゃない?」ヒグラシが笑いだす。
真子さんがこっちを振り返り「あら?あの子知り合い?」
「モリヒデの妹さんなんですよ」
「あんな恥ずかしい奴を、妹に持った覚えはない!」
「あらあら」そう言いながら、真子さんはカメラを握りしめ、園児達の方に近づいた。
「ピンクのハートは愛あるしるし!もぎたてフレッシュ、キュアピーチ!」
真剣な楓の顔が笑えます♪
「松舞幼稚園のみんなが、楽しんでる収穫際の邪魔をするなんて、許せないわ。 悪いの悪いの飛んでいけ! えい・・・届け!愛のメロディ!」
出た、ピュアピーチの必殺技、プリキュア・ラブサンシャイン・フレッシュ
「ぐえぇ~」そう言いながら、悪役は舞台の裏に消えて行った。
そのコスチュームのまま、楓は舞台に上がり、ピッコロを吹き始めた。これは、フレッシュプリキュアのテーマ「Let's!フレッシュプリキュア!」。
子供達から歓声が上がる。
楓がタクトを取ると、改めて演奏が始まった。
かぁ~おいしい所を全部楓が一人でかっさらいましたね。
演奏が終わったら、もう一度楓が立ち上がり、園児達に声をかけます。
「さぁ~、最後はみんな大きい声で、歌ってね~」
バックで流れ始めたのは、ポニョのテーマ。
園児達みんなで、大合唱しています。
なかなか、楓の奴もやるもんですね、身内ながら関心しちゃいました。

収穫際も無事に終わりました。
楓の周りには、最後まで園児が群がっていました。
園児にもてても仕方ないでしょうけどね。
さて、園児達も帰り始めた事だし、俺達もそろそろ、臼と杵を返して帰りますかね。
小村先輩小村先輩っと・・・
居ました、日向さん達と一緒に園児を見送ってます。
いつから、保育園の先生にリクルートしたんでしょうか?
「小村先輩、臼と杵返しに行きますよ」
「おっおう、分かった」
「あっ、小村さん少し待って下さい。臼と杵を貸してくれた農家の方に、お礼をしに行かなきゃいけないから、私も乗って行って良いですか?」美咲さんが、声をかけた。
「んじゃあ、俺とヒグラシは、俺の車で後ろ付いて行きますよ。んで、そのまま帰りますんで。」何となく、そんな方向で話がまとまった。
先輩の車の後ろを走りながら、先輩達の様子を伺ってみる。
ん~、何か楽しく話しているみたいですね、くっそ~俺もヒグラシより、美咲先生の方が・・・
「なぁ、ヒグラシ。小村先輩と美咲さん、盛り上がってない?」
「えっ? あっ、本当だぁ。何か、カップルみたいだね。やばいじゃん、日向さんまた先に結婚されちゃうんじゃない?」
いや、いきなり結婚は、無いと思うが・・・
年齢的に良い感じだし、小村先輩にも幸せになってもらいたいのは、事実です。
まぁ、俺達が根回ししたとしても、結局は本人達の意思ですからね。
もし協力要請が有ったら、合コンのセッティングでもしようかな・・・もちろん、ヒグラシには内緒でね♪

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テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学


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